さぁ、サステナブル

SDGs(持続可能な開発目標)は2030年までに達成を目指す世界の目標です。
 
「すべてが間違っています。人々は苦しんでいます。死にかけています。私たちは大規模な絶滅の危機に瀕しています。
 
大人が話すのはお金と経済成長がいつまで続くのかというおとぎ話です。
 
あなたたちはそんなことをしていて平気なのですか」―2019年9月、当時16歳のスウェーデンの環境活動家グレタトゥーンベリさんが「怒れる少女」として国連気候変動サミットで講演し、話題になりました。
 
気候変動以外にも、貧困や人種差別、環境破壊など、地球規模で世界が直面している問題を解決するため「誰一人取り残さない」を共通理念として、2030年達成を目指し、国際連合が17の目標を設定しています。

17の目標

1. 貧困をなくそう
2. 飢餓をゼロに
3. すべての人に健康と福祉を
4. 質の高い教育をみんなに
5. ジェンダー平等を実現しよう
6. 安全な水とトイレを世界中に
7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8. 働きがいも経済成長も
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
10. 人や国の不平等をなくそう
11. 住み続けられるまちづくりを
12. つくる責任つかう責任
13. 気候変動に具体的な対策を
14. 海の豊かさを守ろう
15. 陸の豊かさも守ろう
16. 平和と公正をすべての人に
17. パートナーシップで目標を達成しよう
 
世界や社会ニーズに合わせ、外部の視点から必要な目標を設定、そして取り組み全体に持続可能性を組み込む。
 
この17項目がさらに細かく「2030年までに～させる」と具体的に169のターゲットに分かれています。
 
項目が多岐に渡るので、分野を問わず多くの個人や企業が関わります。
 
残念ながら弊社のホームページではその取り組みについて公表されていませんが、紙資源の消費を減らすＤＸ化や、レンタカーのエコカー選択など、少なからず関わりをもって何かしらの目標達成に貢献できているはずです。
 
個々の行動が目標のどこに当てはまるのか、考えるのも楽しいかもしれません。

メタバース

2021年10月、米フェイスブックが社名を「メタ」に変更し、今後10年収益が見込めなくてもメタバース事業に年100億ドルもの投資を続けると発表し話題になりました。
 
米メタや米マイクロソフトなどが注力する仮想世界は2030年に市場規模100兆円を超えるといわれ、大小に拘わらずIT企業が相次ぎ参入しています。
 
人気セレクトショップBEAMSは世界最大のメタバース上のイベントにバーチャルショップを出店、独BMWでは仮想世界で自動車工場を再現、流れる生産ラインで作業するアバター技術者は、従業員が遠隔操作しています。
 
今や出社から帰宅までの日常勤務を仮想世界の職場で完結する人は7万人を超え、ＮＴＦや暗号資産(仮想通貨)で現実世界との経済を繋ぎます。
 
さらにはネット上(DeFi)にお金を預ける見知らぬ個人から融資を受けるほうが現実世界の銀行よりも低コストで動きが早く使い勝手が良いとの考え方も。
 
このまま進めば、メタバース上に一人一人がアバターを作り、自分の土地や財産を持ち、ファッションを楽しみ、デジタルアートを所有し、イベントに参加する。
 
自分のデータには全てブロックチェーンにより所有権が証明され、リアル同様の個人が形成される。仮想空間にもう一つの世界が実現されていくと考えられています。
 
数年後の私たちは日常生活の半分以上を仮想側の世界で過ごしているかもしれません。
 
ゲームチェンジの引き金になるといわれるこの現象は、SDGsのいくつかの目標達成に大きな影響をあたえるはずです。

まとめ

SDGsの目標を5つのＰに分類する見方があります。
 
01～06　People【人間】貧しさを解決し健康に
07～11　Prosperity【繁栄】経済的に豊かで安心して暮らせる世界に
12～15　Planet【地球】自然と共存して地球の環境を守る
16　Peace【平和】争いのない平和を知ることから実現
17　Partnership【パートナーシップ】みんなが協力し合う
 
2030年に100兆円規模の市場になるといわれるメタバース構想が、同じ2030年を達成目標に設定している国連構想とどのようにリンクするか。
 
現時点、Planet【地球】に環境面でプラス作用があり、将来はProsperity【繁栄】において雇用面や教育分野にも好影響を及ぼすことは安易に想像できます。
 
大事なのは結びついた接点をずっと続けていける可能性があるかということです。
 
あらゆる可能性が追求できるポジティブな思考が身についた自分の発想と実行力を楽しみながら仕事ができる人になりましょう。