不動産投資コラム~マンション売却術~価格の決め方

公開日2018/11/30
更新日2023/01/07

お金を渡しながら握手

マンションを売却をする時には不動産会社の査定を受け、打ち合わせをした上で価格を設定するのが一般的です。
 
その売り出した金額で話が纏まると考えがちですが、実際の売買金額と売り出した金額とは必ずしも一致しません。
 
その原因と対策についてよく理解しておくことが重要になります。
 
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売出価格と成約価格とは

マンションを売却をする時には不動産会社には仲介を依頼し、買主を探してもらいます。
 
その際に設定する価格が、売り出し価格です。
 
不動産会社に査定をしてもらい、その会社と十分に相談した上で売り出し値を決めます。
 
一方、成約価格は実際に買主と交渉がまとまった際に決まる価格です。

 

成約価格が売出価格から変わるのは

マンションを売りに出し、その広告に記載されている価格で買主が購入してくれれば成約価格と売出価格は変わりません。
 
しかし、実際には成約価格は売出価格と一致しない場合がほとんどです。
 
売出価格はあくまで売主が買主に対して希望する購入価格であり、最終的に売買契約が成立する時には異なる金額になります。
 
売買契約が成立するためには売主と買主の間での合意が必要になるため、買主が納得しない場合には価格を下げざるを得ない状況に陥ることも珍しくありません。

 

適切な価格設定を

この金額は最低限確保したいと具体的な目標金額がある場合は、念入りに価格設定をする必要があります。
 
相場情報を正確に把握した上で適切に価格設定を行うことで成約価格と売出価格の乖離率を下げられるからです。
 
自分が売りたいと考えている物件がどの程度の相場で売りに出されているかについては、不動産ポータルサイトなどで確認することができます。
 
しかし、これはあくまで売出価格なので相場と一致しているとは限りません。
 
重要なのは実際に売買が行われた時にいくらで取引されたかを確認することです。
 
この際に役立つのは国土交通大臣に指定された不動産流通機構が運営しているレインズであり、過去の売買事例について詳しいデータが検索できるようになっています。

 

信頼できる不動産会社と相談を

マンション売却をする時には仲介してもらう不動産会社に査定を依頼し、その査定価格を使って売出価格を設定してしまいがちです。
 
しかし、最終決定をする時には買主との交渉があり得ることや、買主が見つからなかった時に値下げをすることも念頭に置いておく必要があります。
 
売出価格をやや高めにしておくのは賢い方法であり、もしそれでも購入したいと考える人がいれば利益は大きくなるでしょう。
 
できるだけ信頼できる不動産会社と相談しながら売出価格や最低ラインの価格を決めるのが後悔しない重要なポイントになります。
 
後から失敗したと思わないようにするには査定結果や相場価格を基準にして最低ラインを設けておくのが効果的であり、相場情報に詳しく、売却するノウハウも十分に持っている不動産会社に仲介を依頼すれば納得できる形でマンション売却を成立させられるでしょう。

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このコラムを書いている人

渡邉 幸也

渡邉 幸也

1990年 秋田県鹿角市生まれ 東京都日野市育ち 2013年 株式会社FGH入社。不動産業界歴10年のノウハウを生かし収益不動産のプロフェッショナルとして、数多くの不動産を仲介する。 現在は、投資用不動産の売却・販売など幅広く担当している。 保有資格:宅地建物取引士

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