【不動産クラファン】最新サービスを提供!イークラウドの魅力とは
【目次】
クラウドファンディングを利用するメリット
近年では、手軽に不動産投資ができるサービスとして、クラウドファンディングが活況を呈しています。
最低でも10万円程度が必要となるREITと異なり、少額で1万円から投資できるとあって、若年層を中心に忙しいサラリーマンなどからも高い人気を集めています。
クラウドファンディングサイトは年々増加傾向にありますが、最新のクラウドファンディングサービスとして注目を集めているのが、2020年に誕生したばかりの「イークラウド」。
今回はイークラウドの特徴や、利点や欠点などを徹底的に紹介していきます。
そもそもイークラウドとは?
イークラウドは、イークラウド株式会社が運営するクラウドファンディングサービスです。
会社の設立が2018年7月、サービス開始が2020年5月となっています。
親会社は、スタートアップスタジオを運営するXTech(クロステック)株式会社で、XTech(クロステック)株式会社は、”既存産業とテクノロジーで新規事業を算出する”ことをビジネスコンセプトとして掲げる企業です。
関連会社には大和証券があがっており、大和証券グループのフィンテック専門子会社「Fintech株式会社」から、1億8500万円の資金調達を実施したことでも注目されています。
今後も、証券会社大手の大和証券からの出資や、その他の資金調達ルートなどが期待されるところです。
イークラウドは、クラウドファンディングの中でも「株式投資型」と呼ばれるクラウドファンディングサービスです。
事業者(多くはベンチャー企業)が株式発行を行い、イークラウドを通じて投資家からの出資を募ります。
事業者は、それぞれ保有する株式に応じて投資家に利益を還元します。
いわゆる非上場企業の株式を投資家は保有し、ベンチャー企業が成長した結果、IPOやM&Aに至ったときに、大きなリターンを得る形になっています。
必ずしも、すべてのベンチャー企業でIPOやM&Aが実施されるわけではないのですが、成長企業に投資できるのが大きな魅力だと言えるでしょう。
現在は、資金を調達したい企業家の募集などをしている段階で、新型コロナウイルスの流行を鑑み、面談はZoomなどを活用して行われています。
イークラウドの始め方
「イークラウドで投資をしたい」と思ったのであれば、まずは投資家登録を行う必要があります。
投資家登録の際には、口座開設が必要となりますが、従来のクラウドファンディングサービスと異なり、イークラウドであれば、最短即日投資を開始することが可能です。
投資家としてやるべきことは、以下の3ステップです。
ステップ①メールアドレスの認証
まずはメールアドレスの認証を受けます。
イークラウドのHPで「投資家登録をする」というボタンをクリックします。
メールアドレスとパスワードの入力を行うと、登録したメールアドレスに認証URLが届くので、URLをクリックし、次の手続きに進みます。
ステップ②投資家情報の入力
認証URLをクリックすると、次に投資家情報の入力に入ります。
氏名や住所などの基本情報の他、資産状況や使用する銀行口座の情報を入力します。
そして本人確認の手続きとして、本人確認書類となる運転免許証もしくはマイナンバーカードの撮影と本人の顔画像を撮影し、入力を完了させます。
ステップ③投資家登録完了
すべての入力等が完了すると、イークラウド側で審査が行われます。
審査に通過すると投資家登録が完了して、投資案件への申し込みが可能になります。
イークラウドのメリット
イークラウドは最新のクラウドファンディングということもあり、クラウドファンディング業界でその動向が注目されています。
新しいサービスだからこそのメリットも多いのが、イークラウドの特徴です。
本人確認がオンライン完結
これまでのクラウドファンディングサービスは、口座開設をするために、本人確認書類やマイナンバーを証明するカード情報などを、必ず画像でアップロードする必要がありました。
本人確認書類は、運転免許証やパスポートなど顔写真入りのものに限定されていることが多いため、車を運転しなかったり海外渡航経験がないなどの若年層が、気軽に投資できないといったデメリットが存在していました。
その点、イークラウドでは、「KIQUID eKYC」と呼ばれるシステムを導入し、投資家登録の本人確認手続きをオンラインで完結できるようにしています。
これにより、事前に書類の準備や撮影などが必要なくなり、スマホ1台あればその場で本人が顔を写すだけで、本人確認を完了させることができるのです。
とはいえ、本人確認書類の写真と実際の本人の顔を照合することになるので、写真付きの本人確認書類はいずれにせよ必要となってきます。
十分な時間があるときに口座開設の手続きをすることをオススメしますが、操作性自体はとても簡単なので、誰でもすぐに本人確認の手続きを完了させることができます。
ただ、撮影がうまくいかずに何度も取り直しになることもまれにあるようです。
イークラウドの場合、現状パソコンやタブレットからの口座開設は受け付けておらず、スマホのみとなっているので、こちらも注意が必要です。
このように、イークラウドでは本人確認のための郵送コストを削減しており、その分サービスに利便性向上に資金を使うことが可能なので、投資家還元のサービスなども十分に期待できます。
1人の出資金額が限定されている
株式投資型クラウドファンディングの利点として、調達総額が1億円を上限とすることが法律で規制されていることが挙げられます。
それゆえ、1億円以上の資金が必要な場合は、企業側は個人投資家以外から資金調達をすることになるので、損失も限定的になるメリットがあります。
また、個人投資家は1人あたりの出資金額が50万円までと限定されているため、入金力が高い投資家も、始めたばかりで資金に乏しい投資家も、比較的平等に出資できる仕組みが整っています。
初心者でも募集申し込みに通過しやすく、投資がいつまでもできないといったこともありません。
1口は1万円から投資可能となっているので、上限まで投資ができなくとも1万円という少額から投資がスタートできるのも魅力です。
1号案件からキャンペーンを実施
イークラウドは始められたばかりのサービスなので、まだ案件は数多くありません。
8月から募集が開始された1号案件ですが、その公開に伴って、1号案件の支援者全員に「地元カンパニー」のカタログギフトをプレゼントというキャンペーンを実施。
支援すれば、必ず8000円相当のギフトがもらえるということで、話題にものぼりました。
出資の申し込みをして、期日までに入金をすることが必要条件ではありましたが、このキャンペーンでは、地元の特産品などがもらえるとあって、出資額も満額以上の集まりをみせました。
今後も、さまざまなキャンペーンが実施されることが期待されます。
エンジェル税制によって節税効果も
一般的な株式投資における節税となると、外国株の税控除などが有名ですが、イークラウドで投資をすると、エンジェル税制対象のファンドであれば所得税控除の恩恵を受けることができます。
イークラウドは、2020年8月にエンジェル税制の認定事業者として認定されました。
1号案件もエンジェル税制の対象となっており、投資家が”20年の株式譲渡益から最大50万円の控除を受けられる”というもの。
エンジェル税制対象企業となるためには、煩雑な制度と書類が必要になります。
そのため、税制対象企業となるハードルは高いものでしたが、認定事業者として新たに一定の要件を満たした株式投資型クラウドファンディング事業者が、都道府県に変わって認定を実施できるように、制度が改正されました。
したがって、今後参入するであろう新規事業者も、エンジェル税制対象企業となるためにクラウドファンディングを活用するといった流れが出てくることが予想されています。
これから新しい案件に出会える
イークラウドでは随時新規事業者を募集しており、今後も新たな既存産業とテクノロジーを結びつけるようなサービスが展開していくことが予想されます。
いままでにない企業や、事業内容に出会えることもあり、既存の金融市場では飽きたらない投資家にとって、より魅力的な案件と出会える可能性があります。
ただし、新規事業で未知の領域にチャレンジする事業内容でもあるため、途中で企業が倒産したり、利益が得られず元本回収もできないといったリスクを抱える可能があるということも、覚えておきましょう。
イークラウドのデメリット
真新しいサービスであるイークラウドは、個人の知名度によって注目されている側面がありますが、もちろんデメリットも少なからず存在します。
ここからは、イークラウドのデメリットについて、解説していきます。
まだできたばかりで実績が存在しない
まずイークラウドはまだサービスが開始されて間もないので、実績と呼べるものが何もありません。
今後、さまざまな事業者の資金調達方法として定着するかもしれませんが、株式投資型クラウドファンディング自体の歴史が浅く、実際にサービスとして継続していけるかもまだ不透明であるのが現状です。
それゆえ、資金を出資する企業の倒産だけでなく、運営元であるイークラウドが倒産する可能性などもあります。
幸いにして、イークラウド自体は潤沢な資金調達に成功していますが、資金調達もどこまでできるか分からないのが現状です。
そのため実績については、今後のサービス展開をしっかり見ていく必要があるといえます。
利益は出にくいもしくは時間がかかる
せっかく投資をするのであれば、投資家として利益を追求したいところですが、投資を行って企業が上場するもしくはバイアウトするまでには数年単位で時間がかかります。
そのため、設備投資をおこなったり、成長事業に注力するわけですから、配当金が潤沢に出る可能性も低いです。
それゆえ、インカムゲイン投資をしたい人には不向きですし、あくまでもキャピタルゲインとして長期投資ができる人向けだといえるでしょう。
競合他社は少ないが差別化ができていない
不動産系のクラウドファンディングなどは、特に不動産の専門家チームによってファンド案件が審査されるなど基準も厳しくなっていたり、投資家保護の観点から劣後出資などの仕組みを取り入れていたりします。
その反面、株式投資型クラウドファンディングのサービスは、ほとんど競合他社というものが存在していません。
ただし、「ファンディーノ」など、先行するサービスはすでに存在していますし、すでに数多くの案件を取り扱うファンディーノとは、実績の点でやや見劣りするのが現状です。
裏を返せば、すでにファンディーノで扱っているような株主優待制度を導入する企業が出てきたり、新たな投資家還元を実施する企業などがイークラウドで資金調達を行う可能性などがあります。
口座開設数などの制限がある
基本的には、誰でも口座開設が可能なイークラウドですが、満20歳以上75歳未満という条件があります。
イークラウドは、日本在住の外国人であれば口座開設できますが、海外在住者や法人での口座開設はできません。
また、「家族用の口座を作りたい」と思ったとしても、基本的に1つのメールアドレスで開設できる口座は1つです。
本人確認も1回のみとなっていることから、本人名義の口座は各人につき1つという制限があると考えておいた方が良いでしょう。
イークラウドの魅力まとめ
イークラウドは、2020年7月にサービスを開始したばかりの、最新のクラウドファンディングサービスです。
クラウドファンディングの中でも、まだ新しい領域である株式投資型クラウドファンディングとなっており、新規事業やスタートアップ企業に投資したい投資家や、エンジェル税制を活用したい投資家から注目されています。
従来の投資ではできなかった事業に投資でき、かつ1口万円からという少額投資も可能なため、若年層からの支持もあり、キャンペーンも手伝って1号案件はすでに満額以上の資金調達に成功しています。
未だ実績がないことなど懸念材料はありますが、最新の本人認証システムなどを導入したりと、新たなサービスとして注目を集めています。
「長期的に企業の成長性に期待したい」という投資家には、おすすめのクラウドファンディングサービスだと言えるでしょう。
このコラムを書いている人
マンション経営ラボ 編集者
最新の不動産投資情報や株式、投資信託、為替など幅広い投資コンテンツを掲載。 オーナー様自身で最適な不動産の購入・売却・運用の判断材料になる情報をタイムリーに提供いたします。
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