【不動産投資のギモン】投資先は分散させるべき?

公開日2020/05/31
更新日2022/12/23

投資先を分散させるか1つに絞るか

チャート
投資を行う際、「投資先は一つに絞るべきか、分散すべきなのか」と迷うのは、珍しいことではありません。
 
いわゆる集中投資分散投資、どちらが特をするのかは投資家の間でも度々に議論になる選択です。
 
集中投資を行えば利益が出た際には効率よく稼ぐことができますし、分散投資なら大幅にリスクを最小限に抑え、安定した投資を行うことができます。
 
どちらかと言えば、投資は長期的に安定した利益を得られる方に価値があるとされているため、分散投資が基本。
 
しかし、一番大切なのは”何を優先して投資先を選ぶのか”です。
 
今回は、投資先を一つに絞るメリットやデメリット、分散投資で意識すべき点を紹介をしていきます。

投資を行う際には一つの投資に絞るべき?

投資イメージ
一つの投資先に絞って投資することを「集中投資」と呼び、分散して投資することを「分散投資」と呼びます。
 
どちらの投資法にも、メリットとデメリットが存在します。
 
例えば、株式投資で買った株価が急騰し利益を得た場合には、集中投資であれば利益が大きくなり、分散投資なら利益が集中投資よりも少なくなります。
 
集中投資は、投資予測が命中した際に大きな利益を得ることが大きなメリット。
 
逆に分散投資であれば、集中投資よりも一度の投資で大きな利益を見込むことは難しいですが、株価が暴落した際に発生する損失が少なく済みます。
 

安全な投資を行うのであれば分散投資が基本

投資先を一つに絞り集中投資を行う場合には、大きな利益を得られるメリットがありますが、逆に大きな損失につながる可能性があります。
 
そのため、少しでも安定している投資を望むのであれば、分散投資の方がオススメ。
 
例えば、100万円の資金でAとBという投資先があるとしましょう。
 
Aだけに100万円投資をしてしまうと、Aの投資先の価値が半減してしまった場合、資金が50万円となってしまします。
 
しかし、AとBに分散投資を50万円ずつしていれば、Aの価値が半減してしまったとしても25万円しか資金が減少せず、AとB合わせて75万円の資金が残ることになります。
 
投資では、必ず利益が発生するという確証はありません。
 
そのため、利益を狙いつつも資産を守る手段も取っておかなければならないのです。
 
リスク面を考慮するのであれば、分散投資の方が資産を安定的に増やすことができると言えるでしょう。
 
しかし何より優先すべきは、投資先の選定です。
 
株式投資とFXで投資をすれば、リターンは大きくなりますが、通常の価格変動が大きいため、損失が発生してしまうリスクが大きくなってしまいます。
 
それに比べ、入居者さえいれば家賃収入が発生する不動産投資は、安定した投資を行うことができます。

不動産投資でもよく耳にする「キャピタルゲイン」とは?

電卓、虫眼鏡、家の模型
キャピタルゲインとは、投資商品を売買することによって発生する売買差額によって得られる利益のことです。
 
もっとフランクに言うのであれば、「安く買って高く売り、高く売って安く買う」という投資方法にあたるのが、キャピタルゲイン。
 
利益が高くなる傾向にあり、売買によって自分のタイミングで取引が行うことができるため、短期間でも利益が発生しやすいのがキャピタルゲインの特徴です。
 
キャピタルゲインを利益とする投資には、主に以下の4つが挙げられます。
 
 株式投資
 FX(外国為替証拠金取引)
 仮想通貨
 金など
 
ちなみにキャピタルゲインを求める投資では、必ず利益が発生するとは限りません。
 
買った株価がすぐに下落してしまったりするため、トレードの内容によって損失が続く場合があるためです。
 
そのため攻めの投資には、リターンと共に一定のリスクがあることを覚えておきましょう。

不動産投資の家賃収入はインカムゲイン

不動産投資イメージ
インカムゲインとは、投資商品を保有している状態で発生する利益のこと。
 
不動産投資による家賃収入も、インカムゲインに当たります。
 
不動産を売買しなくても、部屋を貸し出すことで代わりに家賃を貰う投資となり、不動産を保有して部屋を貸し出すだけで利益が発生します。
 
インカムゲインの特徴としては、不動産を持ち部屋を貸し出すだけで利益を得られたり、株式を保有しているだけで利益が発生するなどの、継続的に不労所得として利益が得られる点となります。
 
インカムゲインを利益とする投資には、主に以下の4つが挙げられます。
 
 株式投資(配当金や株主優待の場合)
 不動産投資
 債券
 投資信託など
 

不動産投資はキャピタルとインカム両方の利益がある

ドルマークと家の模型
不動産投資には、キャピタルゲインとインカムゲインが存在しています。
 
不動産投資のメインは家賃収入であるインカムゲインですが、物件を売却した際、購入との差額で得られる利益はキャピタルゲインです。
 
ただ、不動産投資でのキャピタルゲインは、物件の価値が上がっていることが前提であったり、戸建てやマンション、地域や立地などによって状況が変わるので注意しましょう。
 

投資初心者でもインカムゲインが狙える不動産投資

さて、ここまで投資先を分散させた方が良いという点と、インカムゲインとキャピタルゲイン特徴について紹介してきました。
 
しかし、投資初心者がいきなり複数の投資に挑戦するのはリスクが高いでしょう。
 
まずは基礎となる投資を行いつつ、そこから投資先を増やしていく方法がおすすめとなります。
 
もちろん、資金にかなり余裕がある人であれば、はじめから投資先を分散させることも可能ですが、多くの場合は投資に割ける資金が限られているでしょう。
 
一番最初の投資には、安定した”守りの投資”であるインカムゲインをが狙える不動産投資がおすすめです。
 
インカムゲインの中で、安定性があり利益が大きい特徴を持つのが不動産投資。
 
一度物件を保有して空室にさえしなければ、利益を生み出すことができます。
 

不動産投資で資金を増やしつつ、攻めの投資も行っていく

これから投資をはじめるのであれば、まずは不動産投資でインカムゲインを狙って着実に資産を増やしていくべきです。
 
安定した収益を確保できたら、次の投資先を探して行くことも一つの選択となります。
 
ここで不動産をもう一軒追加で保有するという方法もありますし、分散投資として債券や当信託のような守りの投資に追加することもできます。
 
不動産投資で得た利益で、株式や金を買ったり、FXや仮想通貨でトレードをしていくことによって、利益を効率よく増やすこともできるのです。
 
もちろん、不動産投資による利益がある状態ならば、インカムゲインとキャピタルゲインのどちらを狙っても問題ありません。
 
自分がどのように資産を増やしていきたいかを考えながら、再投資をしていきましょう。
 

長期的で着実に資産を増やした方がリスクが少ない

ここまで投資を行う上で、投資先を一つに絞るべきではないと紹介をしてきました。
 
それは、多くの人が長期的に資産を増やすよりも短期的に大きく資産を増やすことばかりを追い求め、失敗をしてしまうためです。
 
短期的に資産を増やそうと思えば、どうしてもキャピタルゲインを求めて攻めの投資をしなければなりません。
 
しかし、攻めの投資である株式やFXでは、大きな利益が得られる反面、大きな損失が発生してしまうリスクがあります。
 
特に株式の信用取引(資金を最大3.3倍に増やせる)やFXのレバレッジを使うと、資金を効率化することができますが、損失が発生した場合には大きなダメージを受けてしまうのです。
 
単純に言ってしまえば、投資で失敗をした時に借金を抱えてしまうリスクがあるということです。
 
そのため短期的に資産を増やそうと、攻めの投資をしてしまうと結果的に資産を減らしてしまう場合が多く、現実を見ても短期間でお金持ちなった人は多くはありません。
 
つまり、短期的に資産を増やす投資を行うよりも、分散投資によって攻めと守りの投資を使い分け、長期的に資産を増やすことを目指した方がリスクを減らしながら投資ができるのです。
 
だからこそ、安定性がある不動産投資からはじめて、発生した利益で別の投資を行っていく方がリスクは少なく済みます。

攻めと守りの投資を意識して成功しよう

不動産投資イメージ
不動産投資であれば、物件の管理や新たな借主の集客を不動産管理会社に任せれば、自分から動く必要はほとんどありません。
 
そのため、実質的な不労所得を得ることも可能なのです。
 
不動産投資で得た収入で他の投資にチャレンジする人も多いので、初めての投資にぴったりなのです。

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このコラムを書いている人

マンション経営ラボ 編集者

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