レインズ(REINS)って何?②
前々回のコラムでは媒介契約の種類について、前回のコラムではレインズについて紹介いたしました。
今回は、レインズに登録された物件の確認方法について説明します。
レインズは不動産会社だけが利用できるシステムだと前回のコラムで述べましたが、その理由は個人情報配慮のためです。
そのため、レインズを閲覧することができる不動産会社は個人情報取扱業者として扱われます。
しかし、自身の売却物件が掲載された場合に限り、売主はその登録情報を閲覧することができます。
レインズ登録の確認について
専属専任媒介契約と専任媒介契約の場合、不動産会社は宅地建物取引業法により、売主に登録証明書を交付する義務が定められています。いずれかの媒介契約を結んだら、必ず登録証明書を受け取ってください。
登録証明書には、専用確認画面を開くためのURL・物件ID ・パスワードが記載されているので、ログインして登録内容を確認しましょう。
『取引状況』を見てみよう
物件の売却価格・所在地・面積・築年・間取り・階数・設備等の確認も大事ですが、見落としがちな『取引状態』もチェックが必要です。
専属専任媒介契約と専任媒介契約を締結した物件には、レインズに登録する項目に「取引状況」という機能があり、売主が依頼した売却物件の状況を確認することができます。
取引状況には、『公開中』『書面による購入申込あり』『売主都合で一時紹介停止中』という3つのステータスがあります。
公開中:不動産業者から問い合わせを受け付けている状態
書面による購入申込あり:書面による購入申込を受けている状態
売主都合で一時紹介停止中:売主の事情により一時的に物件の紹介を停止している状態
『公開中』となっているものは、不動産会社は客付業者への紹介を拒否できず、『書面による購入申込あり』や『売主都合で一時紹介停止中』のときは、客付業者への紹介を拒否できることになっています。
通常、売却を依頼した状態であれば取引状況は「公開中」になっているはずです。レインズ登録内容について確認をする際は、ぜひ取引状況も確認するようにして下さい。
なお、レインズは毎日23時~翌日7時まではメンテナンス中のため、利用時間には注意が必要です。
最後に
レインズは登録するだけで全国の不動産会社が物件を検索できるようになるため、物件を売却する際に有効なシステムですね。
自身の売却物件がレインズに登録された際は必ず内容を確認し、取引状況以外でも気になる点があれば不動産会社に連絡して聞いてみましょう。
適切な売却活動が行なわれているか、不動産会社に任せたままにせず、自分の目でも確かめることが大切です。
このコラムを書いている人
sakamoto
1985年 愛媛県今治市生まれ 保有資格:不動産コンサルティングマスター/宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/管理業務主任者/マンション管理士/賃貸住宅メンテナンス主任者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/簿記2級
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