不動産投資で借金が悪くない理由とは

公開日2023/10/02
更新日2023/09/30

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不動産投資で借金が悪くない理由とは

不動産投資を始めるときには多額の資金が必要になるので、不動産投資ローンを組んでお金を借り入れるのが一般的です。

しかし、ローンと聞くと「借金」などネガティブな印象を受け、なかなか踏み出せないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「多額のローンを組んで返済できなかったらどうしよう…」など、不動産投資ローンに対する不安を解消していきます。

不動産投資家がローンを使用する理由

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ローンを組むことにネガティブな印象を持つ人がいる一方で、成功している不動産投資家のほとんどがローンを利用しているのも事実です。

不動産投資家が不動産投資ローンを利用する理由について解説していきます。
 
 

1、返済原資が家賃収入である

住宅ローンや自動車ローンの返済原資が自身の給与収入であるのに対し、不動産投資の場合、ローン返済の原資は毎月の家賃収入になります。

つまり、入居者が退去するなど空室が発生しなければ、安定した家賃収入によって不動産投資ローンの返済が滞ることがありません。

サラリーマン投資家であれば、仮に給与収入がなくなったとしても、家賃収入がある限り返済を続けることができるのです。

このように、家賃収入によって滞りなく返済できる見通しが立っているので、多くの不動産投資家は過度に恐れることなく不動産投資ローンを利用しているのです。
 
 

2、購入する不動産を担保にできる

不動産投資ローンは、購入する不動産を担保にしてお金を借りられます。

不動産は現物資産なので、金融商品などのように価値が大きく変動したり、0になってしまったりすることはほぼありません。

そのため先述したように、仮に空室が続き返済が滞ってしまった場合でも、購入した不動産を売却することでローンの完済、もしくは残債を減らすことが可能です。
 
 

3、機会損失を防げる

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機会損失とは、早めに物件購入をして投資を始めないと後の資産形成にマイナスの影響を及ぼす可能性があることを指します。
 
 不動産投資ローンを組むことで、自己資金だけでは購入が難しい高額な物件も購入することができるようになります。

自己資金を貯めてから不動産投資を始める場合、初めから家賃収入は手元に残ります。しかし、不動産投資ローンは家賃収入を返済にあてることができるので、自己資金を貯めてから物件を購入するよりも短い期間で、無借金で物件を手に入れた状態になることも可能です。
 
 不動産投資ローンを利用した場合、自己資金を貯めるよりも無借金状態で投資をできるタイミングが早くなるので、その分の機会損失のリスクを回避することができるのです。

ローン完済前に不動産投資をやめることもできる

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不動産投資ローンを組んだ場合、完済するまで不動産投資をやめられないのではないかと不安な方も多いのではないでしょうか。
 
 結論からお伝えすると、ローン返済中であっても不動産投資ローンで購入した物件を売却して不動産投資を終えることは可能です。
 
 ただし注意点として、不動産を売却する際には売却の時点でローンを完済して抵当権の抹消を行う必要があります。

売却利益がローンの残債を上回っている場合は問題ありませんが、もし売却利益でローンを完済できない場合、残債分は自己資金で返済する必要があります。

売却のタイミングを見極めること、ローンを組む際に計画性を持って返済できる金額を借り入れることで、不動産投資ローンを使用しても損失を最小限に抑えることができます。

不動産投資ローンと住宅ローンは両立できる

今後、投資用物件と持ち家どちらも購入しようと考えている方は、不動産投資ローンを組むと住宅ローンが組めなくなるのではないかと不安になるかと思います。
 
 しかし、住宅ローンは金融会社が返済能力があると判断した場合には、ローンの有無に関わらず新しく住宅ローンを組むことが可能です。

むしろ不動産投資がうまくいっている場合、不動産投資によって安定した家賃収入があることで住宅ローンの融資審査に有利に働くこともあります。

【注意】フラット35は不動産投資ローンには利用できない

最近「フラット35」という住宅ローンの名前を、テレビCMなどでも耳にする機会が増えたのではないでしょうか。

フラット35とは最長35年間、固定金利で借りることができる住宅ローンです。他の住宅ローンよりも審査に通りやすく、返済計画が立てやすいことから注目を集めています。

しかし、不動産投資には利用できません。
 
 まれに不動産投資への融資にフラット35を勧める悪質な不動産会社があり、度々トラブルが発生しニュースで取り上げられています。不動産投資への利用が発覚した場合、契約違反で一括返済を求められる可能性があるなど、リスクが非常に大きいので気をつけましょう。

まとめ

不動産投資におけるローンについて解説しました。

ただ、リスクが低いとはいえ、身の丈に合わない借り入れや誤った方法での借り入れは返済が苦しくなる事もあるでしょう。

本当に必要な金額を見極め、将来への見通しと計画性をしっかりと持って借り入れることが、不動産投資の成功へと繋がります。

このコラムを書いている人

新田 知也

新田 知也

2015年 株式会社FGH入社 静岡県出身 不動産仲介営業、マーケティング戦略、DX戦略、当社独自サービス「投資スケルトン」開発の経験を経て、2021年にマーケティング部を立ち上げ。 2022年4月 同社執行役員に就任。 リアルとデジタルの融合をテーマに様々なコンテンツの企画、プロデュース、ディレクションを担当。お客様に「驚き」と「感動」をお届けいたします。

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