不動産投資家の平均年齢・職業・年収は?成功者の共通点に迫る
【目次】
不動産投資で成功しているのはどんな人?
ここ最近、REITや不動産クラウドファンディングなど、今までにはなかった様々な不動産投資法が登場し、不動産投資への敷居も昔に比べ格段に低くなりました。
それでもなお、”不動産投資は多額の費用がかかり、素人が簡単に手を出していいものではない”と考えている人が多いのが現状です。
「高所得な医者や弁護士だから、投資ができた」められたはず」
「年齢が上になり貯金がたまったから、投資を始
こんな風に思っていても、不動産投資家も最初はみんな素人。誰でも初心者だったのです。
成功する投資家に共通するのは年齢や職業、年収ではなく、成功を収めるためのポイントを熟知していること。
今回は、不動産投資家達の共通点や資産状況についてまとめてみました!
不動産投資家の平均年齢は?
株式会社MFSの調べによると、不動産投資家の平均年齢は43歳。
20代の投資家は全体の4%、30代前半の投資家が全体の14%です。
そして最も多いのが、30代後半〜50代前半の投資家で、全体の63%を占めます。
不動産投資を行う上で多くの人が銀行でローンを組みますが、そのためにはある程度の収入と貯蓄が必要です。
そのため年収が上がり、貯蓄も増えてきた30代後半以降が一番不動産投資をスタートしやすいタイミングとなるようです。
20代後半から30代で投資を始めた方は、まず1戸の購入から始めその後繰上げ返済を行い、完済できそうなタイミングで買い増しするという投資スタイルを取る方が多いのだそう。
しかし、”人生100年時代”と言われている現在では、50代の投資家もまだまだ若手で、投資を始める年齢として決して遅くはありません。
50代から不動産投資をスタートさせて早くローンを完済すれば、70歳になる前に家賃収入がほぼ全て自分の収入となり、年金の代わりになってくれるはずです。
不動産投資市場は若年化が進行中
20代〜30代前半の不動産投資家は、合わせて全体の18%と、決して多くはありません。
しかし、年々不動産投資家の若年化が進行しており、20代〜30代前半の不動産投資家の割合は、今後さらに伸びてくるでしょう。
ひと昔前の不動産投資は高額な初期費用が必要だったため、収入に余裕の出る年齢以降ではないと投資を行うことができませんでしたが、今はREITや不動産投資クラウドファンディングといった新たな投資手法が登場し、10万円〜不動産投資にチャレンジできるようになりました。
また銀行の融資要件も緩和されており、年齢に関係なく500万円前後の年収があれば、ローンも通りやすくなったようです。
銀行から融資を受けて不動産投資を行うのであれば、若ければ若い方が有利だと言えるでしょう。
短期で返済すると毎月の返済額が大きくなり、空室などで収入が減ると返済に行き詰まってしまうため、どうしても長期に渡る返済計画が必要です。
しかし20代でローンを組んだ場合、20年ローンでも40代、30年ローンでも50代と、長期ローンを組んでも年齢が若いうちに完済できる計算になります。
また40代・50代であれば、もう一度融資を受けることが可能な年齢であるため、買い増しも可能です。
早くスタートできればその分、沢山の不動産を所有できる可能性があり、月々のローンの返済額も抑えることができます。
不動産投資家の平均年収は?
株式会社MFSの調べによると、不動産投資家の平均年収は1,064万円です。
内訳を見てみると、最も多い年収が700〜800万円で全体の23%。
最高年収は2000万円以上ですが、全体の6%しかいません。
最低年収は500万円以下で、全体の9%です。
つまり、年収が2000万円を超えている人より、年収が500万円以下の人の方が不動産投資を多く行っているのが今の現状。
現在では年収200〜300万円といった低年収の人でも、銀行から融資を受けることができるようですが、銀行から融資を受けやすい年収のラインとされているのが500万円です。
また、売却益よりも賃貸収入がメインとなることの多い現在の不動産投資市場では、空室率が高くなると自分の収入をローンの返済に回すことになる可能性もあります。
そのため、ある程度の年収がないと、キャッシュフローの悪化に対応できないので、最低でも年収400万円は確保した上で投資を行うことをオススメします。
不動産投資家の職業は?
株式会社GA technologiesの調べによると不動産投資家の職業で一番多いのは会社員で、全体の53.6%を占めます。
次に多いのが主婦で14.7%、次いで自営業が10.5%、アルバイトが6.6%です。
高収入職業である医師・弁護士・会計士は、2.2%、会社経営者は4.2%と、アルバイトの割合よりも少なく、専業で不動産投資を行っている人はわずか2%。
全体の半数がサラリーマン大家で、実は主婦やアルバイトといった低収入の人の方が投資家に多いのです。
結局、不動産投資に職業は関係なく、それよりも大切なのは、年収・年齢・自己資金だと言えるでしょう。
不動産投資を成功させるためのポイント
不動産投資には年収も職業も年齢も関係ないとなると、投資家達はどのようにして成功を手に入れたのでしょうか?
不動産投資を成功させるためのポイントを聞いてみました。
失敗した際のリスク対策を徹底して行う
不動産投資では様々なリスクが想定されます。
空室、家賃下落、競合進出、エリア価値低下、地震・災害…
挙げていったらキリがないほどです。
しかし、成功する投資家は、ありとあらゆるリスクを想定し、徹底して対策を打っています。
考えられるリスクに予め備えているからこそ、何かあった時も迅速に対処できるようにしているのです。
もちろん当初に立てた計画やシミュレーション通りにいかないことも多いかもしれません。
しかし最初にリスク分析を視野に入れ、事前に対応をシュミレーションしていれば、実際にリスクが発生した際の対応の早さが全く違います。
不動産会社は複数使う
多くの場合、物件を選ぶ際に使うのは、一つの不動産会社でしょう。
気に入った不動産会社を持つことは大切ですが、一つの会社だけに頼ってしまうと情報源が偏り、本当に正しい情報なのかを見極めることも難しくなります。
一方で複数の不動産会社を利用すると、様々な立場から意見を聞くことができます。
不動産会社も商売ですので、自社の取り扱う不動産の購入を勧めるのは当然のことです。
しかし、1社の情報だけを鵜呑みにはせず、自分なりの判断基準を持って他の不動産会社の物件を比較検討した上で、購入の可否を決める必要があります。
物件選びに妥協しない
不動産投資の成否を分ける一番のポイントとなるのが、最初の物件選びです。
物件を購入した時点で、不動産投資が成功するかどうかは決まったも同然なので、物件選びは絶対に妥協してはいけません。
一般的に「いい物件」だと言われているのが、割安で空室になりにくく、高利回りが期待できる、資産価値が高い物件です。
しかし、こんな四拍子揃っていい物件などほぼありません。あったとしても、すぐに他の投資家が購入してしまうでしょう。
そのため、妥協して不動産を購入してしまいがちです。
もしも物件が割安に買えたとしても、立地が悪い物件は入居者が入りにくく、空室率が上がり、結局利回りが低くなってしまいます。
資産価値で妥協すると経営に失敗し、物件を売却する際に購入価格以下でしか売ることができず、購入時と売却時の差額が借金として残ってしまいます。
もちろん全てパーフェクトな物件は存在しないため、どこかのポイントでは妥協することも大切でしょう。
しかし、「良い物件がないからとりあえず…」と、妥協で適当な物件を購入しては絶対にいけません。
ある大家は「良い物件は必ず出てくるから、それまで辛抱強く待つことが大切」だといいます。
良い物件は購入価格も高くなりがちですが、「高利回りで資産価値が高く、空室になりにくい物件は、予算オーバーであっても購入すべきだ」と言う人もいます。
確かにこうした物件では、レバレッジをかけて購入すればリターンも大きくなります。
成功するにはやはり妥協せず、良い物件に巡り逢えるまで辛抱強く待ち、出会えたときに勝負に出ることが大切なのでしょう。
不動産投資家達の資産状況
不動産投資によりどれほどの資産を形成することができたのか調べてみると、不動産の平均資産額は1億円で、平均物件保有数は2.2件でした。
平均資産額は1億円ですが内訳を見ると、区分所有マンションの平均資産額は4,600万円、一棟アパートでは1.4億円です。
やはり区分ではなく、1棟所有が平均を大きく上げているようです。
平均物件保有数は半数が1件のみ保有し、残り半数が2件以上の物件を保有しているため、平均として2.2件になります。
1億円の資産があれば不労収入だけで生活ができ、早期リタイアも可能です。
サラリーマン投資家は50歳になったことをきっかけに会社をやめ、大家業一本で悠々自適な生活を送る人が多いです。
早く資産形成に取り組めば、その分早く自由な時間をエンジョイすることができるようになるようです。
不動産投資家の年齢・職業・年収のまとめ
不動産投資において年齢・職業・年収は、ほぼ関係ありません。
「年収が少ないから」「会社員だから」「もう歳だから」と諦めることはないのです。
決して妥協せず納得いく物件を選び、複数の不動産会社を利用し、リスクへの備えを徹底するのが、不動産投資を成功させる上で大切なポイント。
「それでも不動産投資はリスクが大きく不安…」なんて方は、小額から始められる不動産投資法もあるので、まずは小額投資から始めてみるといいでしょう。
このコラムを書いている人
マンション経営ラボ 編集者
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