沖縄県の不動産投資はどこがおすすめ?エリアごとの特徴を紹介

公開日2020/07/22
更新日2022/12/23

沖縄県の不動産物件が人気の理由

首里城
不動産投資を始める際、「どの地域で不動産投資用の物件を買ったらいいのか」は、まず最初に気になるところですよね。
 
ここ最近では、「東京都一極集中」「都心回帰」の傾向が進んでおり、安定した収益を目指すのであれば、東京都を中心とした首都圏や、大阪府や愛知県と言った大都市の都心部を狙った不動産投資が王道だと言えるでしょう。
 
しかし、都心部では不動産価格が上昇しており、利回りも低下傾向にあります。
 
そこで、注目したいのが地方都市の物件。
 
なかでも沖縄県は、本土からの移住者だけでなく外国からの移住者も増えていることもあり、不動産の需要が高まっています。
 
今回は、沖縄県の特徴や不動産投資におすすめのエリアを紹介していきます。

沖縄県の特徴

海
沖縄県といえば、県全体が海で囲われている、日本屈指のリゾート地。
 
沖縄本島と、宮古島や石垣島などの離島を合わせた、計160島で構成されています。
 
県の面積は2,281 km²と、日本の都道府県の中では東京都に次いで4番目に小さいですが、人口密度は約637人/km²となっており、日本全国では2位にあたる数値です。
 
沖縄本島は、「北部」「中部」「南部」の3つの行政区画に分けられており、沖縄県の県庁所在地である那覇市は、南部に位置します。
 
そして、県のほぼ全域が亜熱帯気候で、年間を通して温暖な気候のため、レジャーやマリンスポーツを楽しめることでも有名。
 
県内には11の市があり、那覇市をはじめ、在日米軍基地の普天間飛行場を擁する宜野湾市や、離島の中でも観光客に人気が高い石垣市•宮古島市などがあります。
 
また、日本の村の中で最も人口が多い読谷村や、若者や駐在米軍関係者に人気のスポット、アメリカンビレッジのある北谷町など、30の町村も存在しています。

沖縄県の人口は?

沖縄
沖縄県の人口は、2020年6月の時点で約145万人。
 
沖縄県内で人口が多い市としては、県庁所在地である那覇市のほかに、沖縄市うるま市が挙げられます。
 
いずれも沖縄本島にある市で、那覇市の人口は約32万人、沖縄市の人口は約14万人、うるま市の人口は約12万人。
 
その中でも、沖縄市とうるま市は県の中部に位置しており、南部の那覇市からは少し離れています。
 
他にも、人口の多い市として南部の浦添市宜野湾市豊見城市がありますが、理由としては、沖縄県最大の都市である那覇市に隣接していることや、主要スポットへのアクセスが良いことが挙げられます。
 
沖縄県で不動産投資を始めるのであれば、まずは「那覇市(都心部)からアクセスしやすいかどうか」を考えた上で、エリアを決めることをおすすめします。

沖縄県の家賃相場

円マークと豚の貯金箱
物件を購入する際には、まず家賃相場を知る必要があります。
 
沖縄県の中で最も人口の多い那覇市と、那覇市のベッドタウンとして発展を遂げている浦添市、人口が2番目に多い沖縄市の家賃相場は、以下の通りです。
 
【1R•1K】
那覇市 5.03万円
浦添市 4.98万円
沖縄市 3.90万円
 
【1DK•2DK】
那覇市 6.46万円
浦添市 5.69万円
沖縄市 5.86万円
 
【2LDK•3DK】
那覇市 10.73万円
浦添市 8.48万円
沖縄市 7.00万円
※athome調べ
 
都心部である那覇市の家賃相場は、他の市と比べて高くなっていることがわかります。
 
浦添市は那覇市に隣接しており、「都心部へのアクセスがいい場所」かつ「家賃を抑えられる場所」を求める人への需要が高まっているため、那覇市に比べたら家賃は下がりますが、沖縄県の中では高く設定されていると言えるでしょう。
 
沖縄市では、1DK•2DKでは浦添市の家賃相場を若干上回ってはいますが、その他の間取りでは那覇市より1~3万円、浦添市より1~1.5万円安くなっています。
 
沖縄市は、県内の人口数が第2位ではありますが、那覇市から少し離れているということもあり、都心部に比べると家賃が下がる傾向にあると言えるでしょう。

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沖縄県で不動産投資にオススメのエリア

町

那覇市

沖縄県で不動産投資を行うのであれば、県庁所在地である那覇市は、物件の需要が高くおすすめのエリアです。
 
“那覇新都心”と呼ばれる、市内北部の再開発地区は、大型ショッピングモールや高層ビルもあり、市民の生活に欠かせない施設が揃っています。
 
那覇国際空港が市内にあるので、国内外へのアクセスもしやすいのが魅力。
 
また、沖縄県はかつて、鉄道の無い県として知られていましたが、2003年に沖縄都市モノレール線(ゆいレール)が開通し、2020年現在では那覇空港から那覇市内を通り、浦添市内の駅を終着とする路線が運行しています。
 
市内の交通が発達したことにより、利便性も非常に高まりました。
 
家賃も年々上昇傾向にあり、特にモノレールの駅近辺は相場が高いことから、不動産投資をする上では安定した経営が見込まれると言えます。
 

浦添市

那覇市に隣接する浦添市は、都心部のベッドタウンとして、人気を集めているエリアのうちの1つ。
 
琉球王朝発祥の地であり、かつて首都として栄えた歴史がある市です。
 
浦添市から那覇市までは、車で約20分程度。
 
58号線•330号線•パイプラインといった、大きな道路が通っているので、那覇市だけでなく、県内を車で移動するにはとても便利な地域です。
 
2019年10月には、モノレールが浦添市に延伸化されたことで渋滞の心配が減り、都心部への交通アクセスは格段に良くなりました。
 
市内には学校や公園も多いほか、2019年6月には大型商業施設もオープンしています。
 
ファミリー層だけではなく都心に通勤•通学する単身者にとっても、生活しやすい環境が整ったエリアだと言えるでしょう。
 

糸満市

糸満市は、将来を見据えた上で不動産投資をするには、おすすめのエリアです。
 
沖縄県の最南端に位置し、「ひめゆりの塔」があることでも有名な市です。
 
那覇市まで移動するには、車で約30分と少し距離がありますが、糸満市の家賃平均は1R•1Kで3.97万と、都心部に比べると1万円ほど下がります
 
2019年から2020年の地価変動率は16.33%と、非常に高い数値であることから、今後も上昇が期待されます。
 
時期は未定ですが、糸満市までモノレールが延伸される計画もあり、エリア内の賃貸需要はさらに高まるかもしれません。
 
不動産投資用の物件価格が安いうちに、糸満市で不動産投資用物件の購入を検討しておくのも良いでしょう。
 

軍用地への投資も可能

沖縄県には、自衛隊基地米軍基地が多いのも特徴として挙げられます。
 
実は、これらの土地も不動産投資用の物件として、誰でも購入することができるのです。
 
毎年、借主である国から借地料を支払われるので家賃滞納の心配もなく、管理料や手数料などの費用が発生しないのも、軍用地へ投資するメリットだと言えます。
 
基本的に軍用地は出回る数が少なく、競争率は非常に高くなりますが、安定した投資ができるとして注目を集めています。

沖縄県で不動産投資を行うポイント

町
沖縄県で不動産投資を行う上で、気をつけておきたいポイントは以下の4つです。
 

那覇市の物件は利回りだけを見ない

ここまで、沖縄県で不動産投資をする上でおすすめの地域を紹介してきました。
 
やはり外せないのは、県庁所在地である那覇市での不動産投資ではないでしょうか。
 
沖縄県の中心エリアとして発展を遂げた那覇市は、人口が多いこともあり、賃貸需要が高く、空室リスクに悩まさせることも少ないと言えます。
 
しかし、那覇市は観光地としても有名であることから、物件価格が高騰し、利回りは低い傾向にあるのが現状。
 
那覇市で不動産投資用の物件を購入する際には、利回りのほかに、空室率なども併せてチェックしておきましょう。
 

賃貸需要が高い

総務省の資料「平成30年住宅・土地統計調査 住宅及び世帯に関する基本集計」によると、沖縄県の”持ち家率”は44.4%で、全国平均の61.2%を下回る数値です。
 
この数値から、沖縄県ではマイホームを購入する人が少なく、賃貸住宅の需要が高い地域だということがわかります。
 
沖縄県では年々人口が増加していることもあり、今後さらに賃貸の需要が高くなることが予想されます。
 
不動産投資をするのであれば、この状況を上手く生かしていきましょう。
 

沖縄県の特性を知っておく

台風•シロアリ被害

ニュースなどでも報じられている通り、沖縄県は台風被害が多く発生する地域です。
 
また、高温多湿の気候であることから、シロアリによる被害にも気をつけなければいけません。
 
沖縄県では、台風被害やシロアリによる被害を避けるため、木造の物件が少なく、鉄筋コンクリート造(RC造)の物件がほとんどを占めています。
 
一般的に、木造より強度の強い鉄筋コンクリート造の物件は、価格が高くなる傾向にあります。
 
沖縄県で不動産投資をするのであれば、ある程度の初期費用を準備しておきましょう。
 

雨•潮風の影響を受けやすい

沖縄県での不動産投資は、年間を通しての降水量が本土に比べると多く、県全体が海で囲われているため、物件が雨や潮風の影響を受けて劣化しやすいことがデメリットとして挙げられます。
 
鉄筋コンクリート造の物件では、外壁にひび(クラック)が入っていると、雨や潮風によって内部の鉄筋部分が錆び、強度の低下につながります。
 
クラックの度合いによっては、修繕費用がかさんでしまう場合もあるので、事前に現地に行って調査し、確認しておく必要があります。
 
沖縄県の特性をしっかりと調べた上で不動産投資用の物件を選び、考えられるリスクを事前に回避していきましょう。
 

沖縄県では車移動が必須

モノレールが開通したとはいえ、沖縄県は車がないと移動できないところが多いため、自家用車が必須です。
 
近年はレンタカーの需要も高まっていますが、いまだに多くの世帯が車を保有していることを考えると、物件における駐車場の有無が、非常に重要なポイントとなります。
 
特に、都心部から少し離れた地域での不動産投資を考えているのであれば、物件に駐車場があるかどうか、あらかじめ確認しておくことが大切です。

沖縄県の不動産投資まとめ

首里城
不動産投資をする上で知っておきたい、沖縄県の特徴やおすすめの地域を紹介してきましたが、いかがでしたか?
 
年中温暖な気候に恵まれる沖縄県は、セミリタイア後の移住地としても注目を集めています。
 
年々増えている人口は、2020年以降もしばらくは増加が続くことが見込まれており、賃貸需要も増えることが予想されます。
 
また、総務省の国勢調査によると、2015年時点での沖縄県の人口増加率は2.9%と、日本全国でトップの数値を記録しています。
 
モノレールの延伸計画もあり、さらなる発展が期待できる沖縄県。
 
東京に比べると地価も安く、少ない費用から不動産投資を始められるのもメリットの1つです。
 
エリアごとの特徴や、地域の特性を把握した上で、沖縄県での不動産投資を始めてみてはいかがでしょうか。

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このコラムを書いている人

マンション経営ラボ 編集者

マンション経営ラボ 編集者

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