マンション売却にベストな時期はいつ?最適なタイミングで売るための早く売るコツも解説
【目次】
マンション売却にベストな時期はいつ?最適なタイミングで売るための早く売るコツも解説
「マンションの売却に適切な時期はいつ?」
「マンションはいつ売れば高く売れる?」
マンションは売却する時期によって、売れやすさや相場価格がかなり変動します。
この記事ではマンションの売却にベストなタイミングや売却期間を短くするコツを解説するので、ぜひポイントを押さえてマンションを最適なタイミングで高く売りましょう。
マンションの売却に時期は関係する?
結論から言うと、マンションの売却に時期はかなり関係します。
国土交通省が公開している「不動産価格指数」に関する資料を見ると、2010年の区分マンションの平均成約価格を100%とした場合、2022年の平均成約価格は178%にものぼります。
およそ1.8倍にも価格がつり上がっており、売却時期による相場の変化が非常に大きいことが分かるでしょう。
ちなみにマンションの平均価格相場は、2013年ごろからずっと右肩上がりで上昇しているため、現在はマンションの売り時と言えるのです。
さらにマンションの価格は、それ以外の細かいタイミングや、マンションの条件によっても変動します。
それでは「マンションの売却に良い時期」を判断する方法を詳しく見ていきましょう。
マンションの売却に良い時期を判断する要素
マンションの売却に良い時期は、以下の4つの要素を見て判断します。
- 築年数
- ローン残高
- 需要
- 経済動向
築年数によってマンションの価格相場は大きく変動するため、ローン残高の完済を加味した適切なタイミングを探すことが大切です。
またマンションの価格相場は、賃貸需要と経済動向に大きく左右されます。
これらの要素を加味して、マンションの売却にベストなタイミングを見ていきましょう。
マンションの売却にベストなタイミング
マンション売却にベストなタイミングは、以下の3つの条件を満たすタイミングです。
- 新築マンションの価格相場が上がっている
- 周辺の開発が決まった
- 2月~3月
新築マンションの価格相場が上がると、必然的に中古マンションの購入希望者が増え、価格相場が吊り上がります。
また周辺の開発が進むと、利便性の向上により需要が上がるため、マンションの価格相場も上昇するでしょう。
もうひとつ着目したいのは、2~3月の価格相場が高くなる傾向があることです。
2~3月は引っ越しのピークシーズンのため、賃貸需要が高まり相乗的に中古マンションの価格が上がります。
実際にレイズマーケットで公開している資料を細かく見ていくと、2~3月の成約件数が多く、㎡あたりの単価が高いことが分かるでしょう。
(参考:レインズマーケット「2022(令和4)年12月度 Market Watch」)
そのため成約までにかかる期間を考えると、11月前後に動き始めるのがベストです。
高く売れるタイミングを狙って売却活動をスタートしましょう。
マンション市場はコロナによって影響されているか
マンション市場は、コロナによる影響をあまり受けていません。
取引価格の相場は、コロナ禍でも例年通りに上昇していました。
コロナにより大きな変動があったのは「公示地価」(土地の価格)です。
マンションは資産価値の大半が建物に偏っているので、公示地価が変動してもそこまで大きな影響を受けません。
ただし公示地価に極端な変動が起きた場合は、新築マンションの需要が下がり、相対的に中古マンションの価格も下がってしまうでしょう。
公示地価の変動にはしっかり着目しておくのがおすすめです。
マンション売却のベストタイミングを逃さないための注意点
マンション売却のベストタイミングを逃さないためには、以下の2つの注意点を押さえておきましょう。
- 金利と税金に注目する
- 相続マンションはすぐ売る
それぞれの注意点について解説します。
金利と税金に注目する
中古マンション価格は金利と税金によって大幅な暴落を起こす可能性があります。
住宅ローンの金利が上がれば、マンションの取引件数が減るため相場が下落します。
同時に需要の低下により土地価格が下がり新築マンション価格が下落、中古マンションを買わずに新築マンションを買う人が増えるのです。
また消費税増税など税制に変動がある場合は、増税前に駆け込みで需要が上がり、以後は需要の低下で市場が下落する傾向があります。
そのため金利と税金などお金に関する政策の動きはチェックしておき、相場が暴落する前に売ってしまいましょう。
相続マンションはすぐ売る
相続したマンションはすぐに売るのがベストです。
当たり前ですが古くなると資産価値が落ちてしまうので、資産価値が残っているうちに売却してしまいましょう。
タイミングを逃せば、固定資産税などの負担だけがかかる状態になってしまいます。
時間が経つと売却の手続きもどんどん煩雑になり、とんでもない手間がかかるケースもあります。
相続したマンションはよほどの賃貸需要がない限り、早急に売却を検討するのがおすすめです。
マンションを最適な時期で売るためには売却期間も重要
「マンションの売却にベストなタイミング」で解説したように、マンションの価格相場がつり上がるのは2~3月のため、売却にかかる期間を見越して11月頃に売却活動をスタートするのがおすすめです。
ではこの売却にかかる期間はどのくらいなのか詳しく見てみましょう。
マンション売却にはどれくらいの売却期間がかかる?
マンション売却は事前の準備から成約までに、3ヶ月前後かかるのが一般的です。
例えば2021年の場合、首都圏においてマンションを売り出し始めてから成約までの平均日数は74.7日でした。
(参考:公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2021年)」)
査定や書類の準備など、事前準備には1~2週間ほどの期間がかかります。
つまり、成約までは3ヶ月~3ヶ月半ほど見ておくのが適切でしょう。
ただし売却するマンションの需要によってはこれ以上に期間がかかることも少なくないので、早めに不動産会社に相談して売却活動のスタート時期を定めるのがおすすめです。
マンションの売却期間を最短にするコツ
マンションの売却期間を最短にするためのコツは以下の3つです。
- その地域のマンション売却が得意な不動産会社と契約する
- 専任媒介・専属専任媒介で契約する
マンションの売却期間は、マンションの条件と不動産会社によってほぼ決まると言っても過言ではありません。
マンション売却が得意な不動産会社と、「専任媒介契約」または「専属専任媒介契約」を結ぶのがおすすめです。
専任・専属専任媒介契約では、積極的な売却活動と、その活動報告を受けることができるので、スピーディーな買い手探しが実現します。
不動産会社のホームページの実績や実際の利用者の口コミなどをチェックし、マンション売却が得意な不動産会社と専任・専属専任媒介契約をしましょう。
今後のマンションの売却価格はどうなっていくか
日銀による利上げの報道などがあり、「マンションの価値は下がる」とも噂されていますが、おそらくむこう5年ほどはマンションの相場が上がり続けるでしょう。
以下の2つの要因で、マンションの需要と価格相場が高まり続けているからです。
- ロシア・ウクライナ問題で建材価格が高くなっている
- 円安により海外投資家が積極的に不動産投資をしている
建材価格が高くなることにより、新築マンションを立てるための費用は大きく上昇。そもそも新築する人が減ったため、中古マンション市場はさらに高まりを見せています。
さらにもともと海外投資家から人気だった日本の不動産投資が、円安で手出ししやすくなったのも要因です。
新築の供給数も減っているため供給に対して需要が落ちることはなく、今後もマンション価格はどんどん上がっていくでしょう。
まとめ
マンションは新築マンションの価格相場が上がっている時期、周辺の開発が決まったタイミング、2月~3月を狙うと高く売れます。
ただし金利や税金などの製作により大暴落が起きる可能性があるので、市場の相場と合わせてお金に関する政策もチェックしておきましょう。
ベストタイミングを押さえて、ぜひマンションを高値で売却してください。
メタ
マンションは売却する時期によって、売れやすさや相場価格がかなり変動するのがポイントです。この記事では売却にベストなタイミングや、売却期間を短くするコツを解説します。ポイントを押さえてマンションを最適なタイミングで高く売りましょう。
このコラムを書いている人
新田 知也
2015年 株式会社FGH入社 静岡県出身 不動産仲介営業、マーケティング戦略、DX戦略、当社独自サービス「投資スケルトン」開発の経験を経て、2021年にマーケティング部を立ち上げ。 2022年4月 同社執行役員に就任。 リアルとデジタルの融合をテーマに様々なコンテンツの企画、プロデュース、ディレクションを担当。お客様に「驚き」と「感動」をお届けいたします。
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