サラリーマン必見!長期投資の注意点とメリット・デメリットまとめ
【目次】
コツコツ確実にリターンを狙う長期投資
投資をはじめる際、「長期投資は本当にリターンがあるのか」「儲かるのは短期投資の方ではないか」と悩む人が多く存在します。
長期投資に対して”安全ではあるがそれほど儲からない”短期投資に”リスクがあるが儲かりそう”という漠然としたイメージを持っている人も少なくありません。
しかし、投資方法を考える時は、リターンやリスクを検討する前に、まずは投資方式をライフスタイルと照らし合わせて検討することが大切です。
短期投資で一攫千金を狙うのも夢がありますが、毎日仕事で忙しいサラリーマンや子育てに忙しい主婦でも、無理なくコツコツ運用できるのが長期投資。
この記事では、長期投資のメリット・デメリットや注意点についてご説明していきます。
長期投資で成功したい方は、ぜひ参考にしてください。
サラリーマンは長期投資に向いている
長期投資を多くのサラリーマンにおすすめする理由は、長期投資が現在のライフスタイルを維持したままで、資産を無理しないで増やせるからです。
短期投資のデイトレードなどで大金を得ている方も確かに存在していますが、普通のサラリーマンが常に株価を確認して取引することはなかなか難しいでしょう。
しかし、コツコツと少しずつ運用していく長期投資であれば、本業が忙しい方でも着実に利益を得られる可能性があるのです。
長期投資におけるメリットとは?
ここからは、長期投資におけるメリットを1つずつご説明していきます。
長期投資のメリット1.複利法の効果が獲得できる
長期投資における最大のメリットと言えば、複利法の効果が獲得できること。
複利法とは単利法と対になるもので、毎年利子を元金に繰入れる方式です。
利息や配当金を投資資金にそのまま回すことによって、従来よりも利息が多くなるので、長期間になるほど資産が雪だるま式に増えていきます。
一方の単利法は、元金だけに利息が発生する方式です。
長期投資では、一般的に複利法を利用すると圧倒的に資産形成が早くなると言われています。
例えば、100万円の元金・5%の配当金で投資をスタートしたとしましょう。
複利法は配当金が元本にそのままプラスされるので、毎年配当金額と元本がアップします。
一方、単利法は100万円の元本に対して、一定の配当金が毎年出るだけです。
その結果、10年経った後は単利法よりも複利法の方が約13万円も運用益が多くなります。
長期投資のメリット2.リスクをコントロールしやすい
大きなリターンを一度に狙った結果、失敗して損失が増えてしまえば元も子もありません。
資産を次のように分散させることによって、短期投資より安定して運用できます。
市場を分散する
資産を株式・投資信託・債権・不動産投資など、いくつかの市場に分散することによって、市場の一つが低迷した時でも別の市場でカバーできます。
銘柄を分散する
株式の場合はいくつかの会社に分散することによって、一つの会社が低迷しても別の会社でカバーしやすくなります。
時間を分散する
ひとつの会社の株を一気に購入するのではなく、一定額を毎月購入する形で投資を行うと、高値で買うリスクを少なくすることができます。
この方法はドルコスト平均法といって、よく投資信託で使われるものです。
長期投資のメリット3.税金や売買手数料の費用が低下する
投資を継続していく上において、税金や売買手数料は切っても切れない関係。
ほとんどの場合、投資商品を購入する際は購入手数料がかかり、売る時は売却手数料がかかります。
また、売却した際に儲けが出れば譲渡所得になり、分配金で獲得した儲けは配当所得になって、税金がその都度課せられます。
デイトレードを筆頭とした短期投資は、頻繁に売買を繰り返すので、税金や手数料がかかる回数もその分多くなります。
しかし、長期投資は売買を短期投資ほど頻繁に行わないため、最終的に税金や手数料がかかる回数も少なくなるケースがほとんどです。
長期投資のメリット3.メンタル面で比較的余裕が持てる
株価は毎秒ごとに変わるものですが、長期投資は長期的なリターンを狙うので、日々の値動きを短期投資ほど気にする必要はありません。
その結果、メンタル的に余裕を持って投資を続けやすいことも長期投資のメリットのひとつ。
投資においては、たびたび人の心理が短期的な値動きの要因になることがあります。例を挙げて一緒に確認していきましょう。
機関投資家が持っている株を高く売る
一時的にわざと買い注文を多く入れれば株価がアップして、個人投資家の多くが買うようになります。
その後、株価がさらにアップした時に機関投資家(大量の資金を使って株式や債券で運用を行う大口投資家)が売却すると、一気に株価が低下します。
会社の良くない評判が流れた
売り注文が一時的に多くなると、株価は一気に低下します。
その原因が致命的な失態や誤った報道の時は、株価は徐々に元に戻っていくパターンが多いです。
投資家の心理的な要因による値動きは予測が難しいもの。
しかし、長期投資はこのようなイレギュラーなノイズを必要以上に気にする必要がないので、余裕を持って投資を行えます。
長期投資におけるデメリット
長期投資におけるメリットをご説明してきましたが、いかがでしたか?
ここからは、長期投資におけるデメリットをご紹介していきます。
長期投資のデメリット1.儲けがすぐに獲得できない
長期投資は、株価の推移を長期間に渡ってチェックして売買するので、儲けが実際に獲得できるのは数年先になるケースがほとんど。
投資は会社の成長を期待してのものであり、短期的な数週間というものでは、ほとんど会社の成長はありえません。
長期投資を行う際は、儲けが獲得できる将来を見極めることが大切です。
長期投資のデメリット2.投資期間が長くなるほど予測が困難
長期投資を行う際、事前に会社の動きをチェックしてから投資をスタートさせます。
しかし、会社の大まかな1年後の動きであれば割合予測がしやすいですが、5〜10年後の動きになれば、予測が難しくなってしまいます。
これは短期投資にも言えることですが、投資した会社が倒産したり、業界が縮んでいる可能性があるかもしれません。
長期投資のデメリット3.運用する費用が大きくなりやすい
長期投資を投資信託で行った時は、投資商品を持っているだけでもお金がかかります。
ファンドが実際に動いている場合、0%~3%の運用管理費が毎日かかります。
運用した結果に関係なく費用がかかるので、運用管理費も含めて儲かるような商品を選ばないと、マイナスの収支になる場合もあります。
長期投資のデメリット4.銘柄を失敗して選ぶと時間とお金の無駄が大きい
長期投資は、最終的に損切りで終わると、投資資金だけでなく多くの時間が無駄になります。
そのため「いつか上がるだろう」と値下がりした株を持っていても、最終的に上がらなかった時は、時間とお金が無駄になってしまうのです。
長期投資をはじめる際は、妥協せずじっくり投資対象を見極めましょう。
長期投資における注意点
長期投資におけるメリット・デメリットについて、ご理解いただけましたか?
では次に、長期投資における注意点について解説していきます。
長期投資の注意点1.アセットアロケーション(資産配分)を意識する
イェール大学のイボットソン教授が発表した論文内に「アセットアロケーションで9割のリターンが決まる」という一文があります。
94の投資信託(mutual funds)と54の年金ファンド(pension funds)のデータを元に、投資リターンにおけるアセットアロケーションの寄与度について統計的に検証したこの論文は、多くの投資家の間で話題となりました。
なお、アセットアロケーションは、国内株式・国内債券・海外株式・海外債権・不動産投資・金投資など、投資先を資産レベルで振り分けること。
例えば、投資全体を100%として、その中で「国内株式30%」「海外株式30%」「不動産投資40%」など、投資先ごとに振り分けるのがアセットアロケーションです。
このアセットアロケーションは、資産状況やリスク許容度、運用目的などによって適切な配分が異なります。
自分だけでは判断が難しい場合は、証券会社や金融機関に相談してみることをオススメします。
長期投資の注意点2.投資先の会社を理解する
”世界一の投資家”として有名なアメリカのウォーレンバフェット氏は、長期投資を徹底しています。
彼が発言した「投資するのは株でなく、会社である」という言葉は、多くの投資家が感銘を受けたことでしょう。
ここからは、会社を見極める基準のポイントをご紹介していきます。
・人を幸せにする会社か
・事業内容はシンプルで理解できるか
・安定した事業実績であるか
・合理的な経営者であるか
・自己資本比率をアップしようとしているか
・応援したくなる会社か
株の値動きや価値だけを重視するのではなく、会社の方針や成長率にも注目してください。
長期投資の注意点3.投資マーケットを景気の流れから検討する
投資マーケットは、世界情勢や時代の変化に合わせて柔軟に検討する必要があります。
株価は毎日変動していますが、投資を続けるうちに、変動パターンやマーケット成長具合が読めてくるはずです。
株式投資では、マーケットの展望を検討してから、それぞれのマーケットごとにいくつかの個別株を持つ方法があり、投資信託には国や世界を投資対象にした商品があります。
長期投資の注意点4.損切りする時期を明確にする
長期投資において次のようなパターンに陥った場合、損切りが必要になります。
・会社のビジネスモデルが、社会情勢の変化によって通用しなくなった
・会社のビジネスモデルが変化して、会社自体の価値が投資した時よりも低下したと判断できる
極端に株価が低下しても、売らない限り損をしないので「損切りは必要ない」と主張する人もいます。
しかし、長期投資において損切りのタイミングを逃すと、いわゆる”時間対効果”が感じられません。
何らかの理由で会社・環境が変わり、株価が低下してきた時は、投資する会社を再度見直して、損切りするかどうかを見極めましょう。
長期投資の注意点5.投資を続ける年齢を考えておく
リターンの計算にも関わってくるので、長期投資をはじめる際は”あらかじめ何歳まで投資を続けるか”をイメージしておく必要があります。
若い時は一部の収入を投資に資産形成として回すことができますが、資産形成のために無理に投資すべきではありません。
一方、若い時に形成した投資資金を運用しながら少しずつ取り崩し、充実した老後の生活のための資産活用に役立てる人多くいます。
しかし、極端に歳を重ねた人は、死亡や病気のリスクを踏まえた上で投資を行わなければいけません。
「リターンを確実に手にできるか」を考えた上で、状況にあった投資方法を選びましょう。
【まとめ】初心者におすすめの長期投資は不動産!
スキマ時間を活用して、コツコツ着実にリターンを得られる長期投資。
中でも不動産投資は、最初の物件選びさえ間違わなければ、安定したリターンが狙える人気の投資です。
しかし、無理な資金調達や現実と適当なシュミレーションを頼りに投資をはじめるのは絶対にNG。
自分のライフプランや今の状況を洗い出し、長期投資でリターンが得られるかを判断した上で挑戦しましょう。
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このコラムを書いている人
マンション経営ラボ 編集者
最新の不動産投資情報や株式、投資信託、為替など幅広い投資コンテンツを掲載。 オーナー様自身で最適な不動産の購入・売却・運用の判断材料になる情報をタイムリーに提供いたします。
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