アフターコロナとワンルームマンション
こんにちは、株式会社FGHの青山です。
5月25日に緊急事態宣言が解除となりアフターコロナと不動産について、今私が体験、体感している事を纏めたいと思います。最後までお読み頂けたら嬉しいです。
融資について
緊急事態宣言中の間は、融資審査の期間が通常1週間ほどのところが一ヶ月などかなり時間を要しておりましたが現在は正常とまではいきませんが以前の状態に戻りつつあります。
金融機関絡みでは融資審査の遅延だけでなく、ローンの一括返済申し込みの期間が長く、金消契約に必要な金融機関との面談において対面ができないなどまだ、コロナウイルスの影響はでている状況です。
ただネガティブな事ばかりでなく、追い風になってくる事もあります。
日本政策金融公庫が新型コロナウイルス感染症の影響により、一時的に業績が悪化している法人を対象とした「新型コロナウイルス感染症特別貸付」は融資限度額8000万円まで拡充され、そのうち4000万円を限度して融資後3年目までは基準利率-0.9%の部分に対して別途決定される実施機関から利子補給され、当初3年間が実質無利子となります。
これはあくまで事業用融資ですが、市場にキャッシュが充足すると不動産取引は活況になる場合が多いので一時的かもしれませんが取引件数は増加するのではないか?と考えています。
しかし以前のようなスピード感に戻るには少々期間が必要ではないかと思いますので、購入するにも売却するにも期間に余裕をもって計画しないとなりません。
賃貸市場について
弊社の子会社であるアーバンフォースでは賃貸管理・仲介を主力商材として扱っており、法人(主に店舗や事務所)や夜の街関連にお勤めの賃借人様の家賃滞納が多数発生しておりましたがようやく収束のめどがたちつつあります。
少しずつかもしれませんが復調傾向にあるといってもいいのではないでしょうか?
弊社管理物件で、ポジティブな部分を共有すると4月から6月までの賃貸借契約を更新する率が90.4%と非常に高い水準で推移しています。
これは弊社管理で更新率を高める施策を行っていることもありますが、コロナ禍で更新率が下落してしまうと予想していた弊社としては喜ばしい結果だったと言えます。
ただ、レインズで都内の賃貸募集中物件を見ていると、「こんなに立地が良いのにまだ空いてるのか・・」と思う物件も多く見かけます。
融資の話でも触れましたが、内装工事や内見の遅延(テレワークや時短シフトの影響でしょう)が回復するには少々時間がかかるのかもしれません。
まとめ
先日、新宿へショッピングに出かけた際には、コロナショック以前のような人の流れ、街の活気(良くも悪くもかもしれませんが)を体感しました。
感染拡大への危機感は持ち続けなければなりませんが、消費活動のマインドは高いように感じ取れます。
コロナショックによって世界全体で、なし崩し的にIT化が促進したと思っていますが、実際に見たり、触れたり、コミュニケーションすることへの欲求は確実に存在すると実感しました。
ワンルームマンション(投資用マンション)の売買についても「実際に現地を見たい」「会って話がしたい」というご要望が6月は昨年対比を上回りました。
4月、5月の自粛期間の反動もあってのことかと思いますが、投資用マンションの取引件数は回復の見通しです。
このコラムを書いている人
青山 純
1980年生まれ 兵庫県育ち 2007年フォースグループの立ち上げから投資不動産仲介でキャリアを積む 投資不動産仲介で酸いも甘いも経験してきました。 保有資格:宅地建物取引士
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