入居者に人気の設備ランキング2018年度

公開日2019/03/01
更新日2022/12/20

全国賃貸住宅新聞が入居者に人気の設備ランキング2018年度版を発表しました。
 
毎年発表されておりますが、昨年は9月3日~10月5日にかけて、全国322の不動産会社を対象にアンケートが実施されました。
 
目立った変化はないものの、入居者のニーズがうかがえます。

 

『この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まる』TOP10

1位   インターネット無料
2位   宅配ボックス
3位   エントランスのオートロック
4位   備え付け家具・家電
5位   浴室換気乾燥機
6位   ホームセキュリティ
7位   独立洗面化粧台
8位   ウォークインクローゼット
8位    防犯カメラ
10位  システムキッチン

 
単身者向けでは4年連続、ファミリー向けでは3年連続の1位!
 
インターネット無料設備の人気は老若男女を問わない結果となっており、昨今では入居者様にとって欠かせない設備だといえます。

 

『この設備が無ければ入居が決まらない』TOP10

1位   室内洗濯機置き場
2位   TVモニター付きインターホン
3位   独立洗面化粧台
4位   洗浄機能付き便座
5位   インターネット無料
6位   エントランスのオートロック
7位   備え付け照明
8位   宅配ボックス
9位   ガスコンロ
10位  浴室換気乾燥機

 
前回に引き続いての1位となり、「防犯を考えれば、屋外で洗濯をしたくない」などという声が多く寄せられています。
 
この点について、全国賃貸住宅新聞は「2018年は特に台風などの被害が大きかった」というように、台風や豪雨の際に屋外へ置いたものが多大な被害を受けてしまうという点を指摘しています。

 

どちらにもランクインしてる設備

☆インターネット無料
ルーター

☆エントランスのオートロック
オートロック

☆宅配ボックス
宅配ボックス

☆浴室換気乾燥機
浴室換気乾燥機

☆TVモニター付きインターホン
TVモニター付きインターホン

☆独立洗面化粧台
独立洗面化粧台

 

総務省の調査によると、インターネット利用率は、13歳~59歳までで9割を超えているそうです。
 
そのため、ほとんどの人は入居後、ネット回線を引く事になりますが、どのプロバイダがお得なのか料金を比較したり、工事費用を気にしたり、工事が必要であれば日程の調整もしなければならないなど、何かと手間がかかります。
 
マンションにネットが備え付けられていれば、忙しい若者はその手間が省け、高齢の方からすれば、どのプロバイダを選べば良いのか、頭を悩ます事もありません。
 
そして、ネット使用料は家賃に含まれてるので、入居者はお得に感じ、入居を決めるのでしょう。
ネットが遅くて苛立つ男性のイラスト

 

何かがあれば何かが欲しいと思うのは必然な事で、「インターネット無料」と密接しているのが、「宅配BOX」です。
 
ネットショッピングが普及した今、物流業界からも注目され、受取人のみならず運送業者にも嬉しい設備と皆さん声をそろえております。
 
ネットショッピングの利用率は70%を超えており、成長著しい業態ですので、利用率は伸び続ける事が見込まれます。
 
今後「宅配ボックス」は、いま以上に需要が見込まれる設備です。

荷物が重くてバランスの取れない宅配業者

そして、現役世代の一人暮らしの強い味方が「浴室換気乾燥機」です。
 
これさえあれば、「日中に洗濯をする」「雨の日は洗濯ができない」という常識にとらわれません。
 
「浴室換気乾燥機」があれば、外ではなく浴室で干す事ができますので、女性からすればこれが防犯対策になります。

 

賃貸管理にもセカンドオピニオンを

積極的に情報を取りに行こうとする男性のイラスト

 

入居者にとってメリットと感じる設備は時代とともに変わっていきます。
 
10年後20年後、今では想像できない様な設備が当たり前になる時代が来るかもしれません。
 
そのような変革期にオーナーとして必要なのは、入居者のニーズをキャッチできるか、対応できるかです。
 
区分所有マンションは入居者がいて初めて成り立つ投資です。
 
今回のランキングの情報は不動産会社のアンケートによるものです。現在管理を委託している不動産会社”以外”の不動産会社に聞いてみるのもいいと思います。
 
常に入居者の立場にたったオーナーでいる事が成功の秘訣なのかもしれません。

このコラムを書いている人

渡邉 幸也

渡邉 幸也

1990年 秋田県鹿角市生まれ 東京都日野市育ち 2013年 株式会社FGH入社。不動産業界歴10年のノウハウを生かし収益不動産のプロフェッショナルとして、数多くの不動産を仲介する。 現在は、投資用不動産の売却・販売など幅広く担当している。 保有資格:宅地建物取引士

関連する記事