CREAL(クリアル)の特徴やメリット・デメリットを徹底解説
【目次】
不動産クラウドファンディングのCREAL(クリアル)
不動産投資は、多額の自己資金が必要となる投資です。
長年サラリーマンとして信用を築いてきた人ならば融資も通りやすいですが、非正規雇用であったり自営業であったりすると銀行からの借り入れ金利なども高くて、不動産への投資を諦めてしまう人も少なくありません。
そんな中、特別な経歴や資格が必要なく、1万円〜の低額な投資資金で不動産に投資できる「不動産クラウドファンディング」が注目されています。
特に、不動産に特化したクラウドファンディングであるCREAL(クリアル)は、いままでにないサービスを数多く展開しています。
今回は、CREALならではの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。
CREAL(クリアル)の特徴
CREAL(クリアル)は、不動産特定共同事業法に基づいた不動産投資に特化したクラウドファンディングサービス。
2018年12月にサービスを開始して以来、多くのユーザーに利用されています。
不動産特定共同事業とは、不動産会社等が複数の投資家からの出資を受けて現物の不動産に関する事業を行い、その運用収益を投資家に分配する等の事業のこと。
つまり、事業資金を調達したい事業者と投資をしたい投資家を結びつける仲介サービスの一種です。
名前のCREALは、不動産投資における必要な情報を明確(クリア)にすることで、投資家に安心してご利用いただけるサービスを目指すという意味が込められているそう。
実績がCREALの信頼の証
CREALを運営する株式会社ブリッジ・シー・キャピタルは、不動産特定共同事業第1号及び第2号の許可を得ています。
さらに、2020年4月6日時点で組成ファンド数が26本、累計調達額は40億円を達成。
組成された26本のファンドのうち、現在運用が終了しているファンドは14本で、すべて元本償還されています。
現在運用されている12本についても、想定利回りで物件の賃貸収入が毎月配当され、募集金額も元本割れすることなく償還されています。
CREALはこれまでのものも含め、すべて実績を公開しています。
現在組成中のファンドを含め、想定利回りはおよそ3.0〜5.0%と高い利回りを維持しているのも、利用者が増え続ける理由の1つです。
CREAL(クリアル)の始め方
CREALで取引を始める場合、以下のような手続きを行う必要があります。
1.会員登録(無料)
2.投資家登録申請(無料)
3.本人確認はがきの受け取り
4.投資家専用口座へのご入金
まずはCREAL公式サイトの会員登録ボタンから会員登録を行います。
会員登録に必要なのは、メールを受け取るためのメールアドレスのみ。
メールアドレスとパスワードを設定すると、登録したメールアドレスにURLつきのメールが届くので、認証メールのURLをクリックするだけで会員登録完了です。
会員登録が完了すると、すぐに投資家登録申請に移行します。
氏名・性別・生年月日・住所などを入力すると同時に、本人確認書類の提出を行います。
本人確認書類は、運転免許証などの写真をアップロードするだけでOK。
撮影はスマホなどでも良いですが、画像が不鮮明だと修正が求められることがあるので注意しましょう。
本人確認情報等が運営側に届いて審査が完了すると、入力した自宅等の住所にはがきが届きます。
このはがきを受領した時点で投資家登録完了です!
投資家登録にかかる審査時間は3~5営業日程度
投資家登録には審査の時間がかかるので、3~5営業日程度で投資申込が可能となります。
登録した内容と本人確認書類の記載が一致しない場合は、修正の依頼が届くこともあります。
審査の結果基準を満たしていないと判断され、投資家登録できないケースもありますが、そう多くはないので安心してください。
もし登録前に投資したい案件が決まっている場合は、資金調達の募集期間が決まっているので、早めに投資家登録をしておくことをおすすめします。
ハガキには本人確認キーが付与されているので、それをHPに入力すると専用ページを利用できるようになります。
キーの入力により投資家登録が完了する形になっており、この専用口座に投資用資金を入金すれば、投資したいファンドに投資申込ができるようになります。
マイページでは自分のポートフォリオや投資案件の運用スケジュールを確認することができます。
また、運用中の案件については毎月分配金が配当されるので、配当の状況や予定もマイページから確認可能です。
CREAL(クリアル)の取引方法
専門口座に入金をしたら、CREALのHPで投資案件を探しましょう。
しかし、人気の案件ばかりなので、新しい案件が出るとすぐに満額に到達してしまう可能性があります。
会員登録をしておけば、新しい案件の募集開始前に連絡がくるので、そうした情報を見逃さずにチェックしておくことが大切です。
まず、投資したい案件がある場合、ログイン後にファンド一覧から募集中のファンドを押します。
投資案件の詳細が確認でき、出資を決めた場合は、「契約成立前書面」を確認します。
申込は1口・2口といった口数で購入することになるので、入力欄に希望口数をご入力し、 「投資申込」のボタンを押します。投資申込完了画面を確認できれば、投資の申込は完了。
口座から出金をする場合は、マイページ内の「会員情報」から出金申請を行うことになります。
初めて出金する場合、出金口座の登録画面が表示されるので出金口座の登録を先に行いましょう。
登録が済むと出金申請が行えるようになります。
CREAL(クリアル)を利用するメリット
手間なく不動産投資ができる
CREALを利用するメリットといえば、なんといっても手間なく不動産投資ができる点でしょう。
手続きはすべてネット上で完結するので、スマホ一台あればいつでもどこでも不動産投資ができます。
物件の管理や運用、分配金の入金まですべて運営側がやってくれるので手間がかかりません。
CREAL(クリアル)独自の案件がある
さまざまなクラウドファンディングサイトがありますが、不動産に特化したサービスの中でもCREAL(クリアル)独自の案件があります。
ホテルや都心のビル以外にも、学校や保育園などへの投資ができるのが魅力です。
また、物件についての情報も透明性が高いです。
投資案件の概要はもちろん、物件の住所や投資のポイントも説明されているので、投資する前に物件の立地や周辺環境を確認することもできます。
さらに、CREAL(クリアル)の投資案件の中には、優待ファンドがあります。
その名の通り、優待が付随している案件で、投資した側ではあれば、宿泊施設の割引クーポンがもらえます。
投資をしている間にお得な特典を享受できるのも、CREALを利用するメリットの1つです。
REITのように値動きが大きくない
CREALは不動産を証券化したREITとは異なり、市場に上場していない分、大きな値動きがありません。
REITは市場に上場しているので、需給関係が成立していて日々値動きがあるのでしょう。
その点では、不動産投資の中でも少額投資ができるREITですが、ソーシャルレンディングよりもリスクが大きいとも言えるでしょう。
無料セミナーを受講可能
CREALが主催する無料のセミナーでは、不動産投資系のクラウドファンディングの基本が学べます。
クラウドファンディングの仕組みから他の不動産投資との違いまで学べるので、不動産投資の初心者にはありがたいサービス。
現在はオンラインでのセミナーとなっているので、家にいながら投資について学べるのも魅力です。
優先劣後出資の仕組みがある
CREALは、全ての案件に運営元である株式会社ブリッジ・シー・キャピタルが劣後出資として10~20%程度出資しています。
売却する際に損失が⽣じた場合、株式会社ブリッジ・シー・キャピタルから損失を負担する形になっています。
投資家は運営元よりも優先的な出資をしている形になるので、優先的に分配金を受け取れますし、損失を回避できるようになっているので安心です。
賃料収入がメインの安定投資
基本的に、CREALで投資できる案件は、マーケットや景気に影響されにくい賃料収入がメインになっています。
また、物件の空室リスクに対する対策として、マスターリース契約が行われています。
これによって賃料収⼊が保証されるので、大きな損失を回避することができます。
資金は分別管理される
CLEAL(クリアル)では信託銀行を活用し、投資家から集めた資金と運営社のブリッジ・シー・キャピタルが保有する資産を分別管理しています。
そのため、仮に運営社が破綻した場合でも投資家資金は基本的に返還される仕組みです。
個別に管理されているので、必ず各投資家に資金が返還されるようになっています。
比較的運用期間が短期間
CREAL(クリアル)の案件の特徴として、運用期間が比較的短い点が挙げられます。
短いものであれば、4〜6ヶ月程度で、長いものでも2年程度なので、長期的な視点から投資を考えずに済みます。
基本的に毎月分配型なので、投資している間、定期的に利益が手にできるのも大きなメリットでしょう。
CREAL(クリアル)を利用するデメリット
基本的に出資したら解約ができない
クラウドファンディングの投資案件では一般的ですが、基本的に出資したら解約ができません。
やむをえない場合に限り中途解約ができますが、しかるべき理由が必要となります。
しかし、売買契約の成立時書面の電子交付を受領した日から、起算して8日を経過するまでの間であればクーリングオフの対象となります。
書面による解約を申し出ることで、契約解除が可能です。
出金手数料がかかる
CREALは、取引手数料などはかかりませんが、受け取った分配金を自分の口座に引き出す際に、出金手数料がかかります。
出金ごとに258円がかかるので、出金するときはまとめて行うなど工夫が必要です。
不動産への投資リスクがある
クラウドファンディングだけに限りませんが、不動産に投資している以上、不動産投資に関わるリスクを100%回避することはできません。
経済的な景況感などに左右されることは少ないと言われるCREALですが、地震などの災害や事業者の倒産リスクなどは存在します。
手堅い人気案件が多い
CREALの投資案件は都心を中心とした物件が多いので、いわゆる”手堅い案件”が多いです。
利回りの平均が4%〜5%なので、他のクラウドファンディングに比べると利回りが低いと感じることも。
安定的に資産運用をしたい人向けといえるでしょう。
また、そういった安定的な不動産案件が多いため、案件数に対して需要が高いです。
それゆえ、CREALで投資案件が募集されると、投資家の資金が殺到する傾向にあります。
資金が上限金額まで集まると、募集期間が早期段階でクローズドしてしまうケースがあるので、投資案件が出たときに素早く投資するかを判断しなければなりません。
新規案件が出るタイミングを外さないようにしないと、いつまでも投資ができないことも起こり得ます。
ちなみに、CREAL(クリアル)では出資の申し込みをする際にすでに投資資金を専用口座に入金しておく必要があります。
案件に申し込む前であっても口座に資金を入れておかなければならないので、気をつけましょう。
CREAL(クリアル)に関する情報まとめ
CREALは、サービスが開始されてから1年半ほどですが、手堅い利回りの案件を扱っており、人気のクラウドファンディングサービスです。
投資家保護の仕組みが確立しており、初心者でも参入しやすい環境が整っています。
少額で不動産に投資できるだけでなく、手数料面なども最低限に抑えられているので、投資へのハードルが低いです。
スマホ1つで、情報収集から投資まで一括して行えるのもCREALの大きな魅力でしょう。
自己資金が少ないor融資が難しく現物不動産投資のハードルが高いと思っている人は、ぜひCREALの利用を検討してみてくださいね。
このコラムを書いている人
マンション経営ラボ 編集者
最新の不動産投資情報や株式、投資信託、為替など幅広い投資コンテンツを掲載。 オーナー様自身で最適な不動産の購入・売却・運用の判断材料になる情報をタイムリーに提供いたします。
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