CROWD CREDIT(クラウドクレジット)の特徴・メリット&デメリットを徹底解説!
【目次】
海外案件に強いクラウドクレジット
サラリーマンでも気軽に不動産投資ができるようになったとはいえ、現物不動産を購入するのはかなりハードルが高いもの。
そんな中で、銀行からの融資を必要とせず、自己資金だけで気軽に不動産投資ができるクラウドファンディングやソーシャルレンディングが注目を集めています。
クラウドファンディングやソーシャルレンディングでは、1口1万円程度から小口で不動産に投資ができるのが特徴。
数あるサービスが登場していますが、その中でも海外の不動産に投資できるのがクラウドクレジットです。
今回は、そんなクラウドクレジットのメリットやデメリットについてまとめてみました。
クラウドクレジットの特徴
クラウドクレジットは、2013年1月に設立されたクラウドクレジット株式会社が運営するソーシャルレンディングサービス。
クラウドクレジット株式会社は、伊藤忠商事をはじめ、名だたる企業やベンチャーキャピタルが出資している企業でもあります。
「ROAの高い成長企業に対して、リスクに見合った水準の高さの金利で貸付を行うことにより、世界の成長を金利で取り込む投資を行う」が、クラウドクレジットの投資哲学。
CEOをはじめとして、各金融業界で経験を積んできた運営メンバーで運営されているほか、これから経済的に発展するであろうフロンティア地域への融資を行っているのが大きな特徴です。
2019年6月には累計成約ローンが200億円を突破し、各方面から大きな期待を集めています。
クラウドクレジットの始め方
クラウドクレジットは、基本的にPC・スマホで口座開設まで行うことができます。
すべての登録を完了して投資を開始するまでに1週間〜2週間かかるので、投資したい案件がある場合には、なるべく早めに口座開設をしておきましょう。
ユーザー登録にはIDの設定とパスワードの設定が必要です。(登録するIDの変更は後からできないので要注意)
ユーザー登録が完了したら、次はお客様情報を入力します。
取引をする金融機関の口座情報を入力し、口座開設の申込みをする形になります。
お客様情報をすべて入力するとその内容をもとにクラウドクレジット側で審査がスタート。
審査が終了すると、登録した住所にお客様コード通知はがきが郵送されます。(この審査は数日かかります)
葉書を受け取った後、そこに記載された手順でお客様コードを入力すると専用ページにアクセスが可能となり、投資が可能となります。(残念ながら、審査段階で審査に落ちると投資開始はできません)
クラウドクレジットの取引方法
登録を終えてコードを入力した時点で、すぐに投資ができるようになります。
まずは、マイページから「入出金・口座情報」に遷移し、画面に表示されている振込先口座に入金します。
この時に、振込手数料がかかるので、投資金額ギリギリではなく手数料を考慮して入金しましょう。
ファンド一覧から、現在募集しているファンドの内容を確認することができるので、まずは投資する案件を絞ります。
ファンドの詳細ページには概要やリスクだけでなく、投資倍率などの記載があり、分配金の支払い年月や支払い方法なども確認できます。
投資初心者には、概要を理解するのも困難かもしれませんが、投資スキームなどは図解で説明されているので、比較的わかりやすいのも嬉しいポイント。
実質的な貸付先の情報も提供されているので、企業のHPが英語サイトだった場合も心配ありません。
投資申し込みの手順
気になるファンドを見つけたら、投資の申し込みをします。
トップページから販売中のファンドのページに移行して、「ファンドに投資する」ボタンをクリックすると、申し込みページに遷移するので、ファンド詳細を確認して申し込み金額を入力します。
最後にページ下部の同意チェックボックスにチェックを入れて、「決定」ボタンを押すだけ。
次のページで申し込み内容を確認し、「申し込み」ボタンを押せば完了です。
一通りの手順を踏んで投資の申し込みが完了すると、クラウドクレジットから「ご契約成立のお知らせ」が届きます。
分配については、購入したファンドごとに分配金を預託金口座に自動で振込まれます。
預託金口座にあるお金は、指定の金融機関口座に戻すことも可能です。
運用については運用報告書が発行されるので、事業の進捗状況はこれをチェックして把握しておきましょう。
クラウドクレジットでは、すべてのファンドの運用状況を定期的に発行される運用状況マップで確認することができます。
早期償還や遅延の状況、最終リターンの予測なども確認できるので投資の参考になりますよ。
クラウドクレジットのメリット
経済的リターンと社会的リターンが得られる
クラウドクレジットは、経済的リターンと社会的リターンの両立を目指す投資や融資を行っているのが大きな特徴。
収益の最大化を目指しながら、社会的インパクトを作り出す事業者に投資をするため、”村に電気が通る”といったインフラ事業や”新しい雇用機会を生み出す”など、社会を豊かにする投資が魅力です。
クラウドクレジットでは、これを「社会的インパクト投資」と呼んでいます。
貧困層支援や教育問題など、社会的課題の解決に取り組む企業や領域に投資し、収益だけではない社会的貢献ができるのが、クラウドクレジットが注目を集める理由のひとつでしょう。
また、クラウドクレジットでは、SDGsの一環として女性起業家支援に力を入れています。
女性の社会進出や性差別をなくす取り組みや、貧しい人たちを支援するためのマイクロファイナンスなどへの投資なども積極的に行っています。
クラウドクレジットはさまざまな投資先がある
クラウドクレジットでの投資は、基本的にローンの貸付となります。
ローンの種類はさまざまで、さまざまな投資先があるのが大きな魅力。
個人向けローンをはじめとして、マイクロファイナンス機関向けローンや再生可能エネルギー事業者向けローンなどがあります。
海外のローンを扱っているという点も、他のソーシャルレンディングにはない大きな強みだと言えるでしょう。
ローン貸付を通じて、国際的に分散投資できるのは大きなメリット。分散投資の一環として取り組むのもおすすめです。
クラウドクレジット独自のデューデリジェンス
ソーシャルレンディングにおいて、”投資が成功するか否か”は、もっとも重要視する点と言っても過言ではありません。
誰しもが、損をするのがわかりきっている案件に投資はしないでしょう。
クラウドクレジットで販売するファンドは、すべてデューデリジェンス(=商品化前の調査)を自前で行っているのが大きな特徴。
商品性の検討をはじめ、法制・税務・財務情報をチェックし、クリアした案件だけを掲載しているのです。
クラウドクレジットでは、海外が投資対象となることが多いため、現地を訪問して実地調査を行った上で、ファンドが商品化されています。
クラウドクレジットは高利回りの商品を1万円から購入可能
近年の傾向として、クラウドファンディング・ソーシャルレンディングともに、1口1万円〜から投資ができるのが大きな魅力。
例に漏れず、クラウドクレジットも1万円からの小口投資に対応しています。
さらに、クラウドクレジットの利回りは主に4.0%〜8.0%と、他のサービスに比べると高利回りの商品が多いです。
中には利回り12.0%の商品もありますが、高リターンの商品はリスクも伴うので注意しましょう。
クラウドクレジットのデメリット
クラウドクレジットはローンとしてのリスクがある
株式や不動産への投資は、すべて元本保証のない投資なので、元本割れが生じるリスクがあります。
つまり、投資金額に対して損失を被る可能性も0ではありません。
また、クラウドクレジットのファンドは基本的にローンファンドなので、貸付先の返済が遅延するリスクがあります。
それゆえ、予定期間までに資金が回収できないといったリスクも考えられます。
途中解約や株のように他の人に売ったり出来ないので、資金拘束が気になる方はデメリットに感じるでしょう。
クラウドクレジットは海外投資特有のリスクがある
クラウドクレジットの投資案件は基本的にすべて海外案件なので、為替の影響でマイナスになるリスクがつきもの。
出資をした後は、投資家は資金移動のタイミングなどを選ぶことはできません。
プロが運用してくれるので丸投げできるとも言えますが、特に為替変動で利益金額が大幅に毀損するケースもあるのです。
また、海外案件のなかでも、発展途上の国や地域に投資するのがクラウドクレジットの特徴なので、投資先の国の政治・経済の状況が変わるリスクがあることを理解しましょう。
政治的な混乱によって大幅なインフレが起きたり、政情不安になって事業の継続が困難になる可能性があります。
そして、政治が不安定であると、法律や制度が急に変わる可能性も0ではないので、予想より収益が小さくなったり、事業中断などのリスクを背負う可能性があるのです。
クラウドクレジットは運用期間や分配金の制限がある
クラウドクレジットの投資案件は、海外事業かつ社会貢献をメインとしているため、他の投資案件に比べると運用期間が長く設定されています。
短いものでも1年以上なので、長期的な視点で投資を検討する必要があります。
また、ファンドとして分配金の支払いがありますが、多くのファンドが満額一括支払いなどになっています。
それゆえ、利益を得る機会が一度であり、プロジェクトが開始されても投資をしている感覚を得にくいというデメリットがあります。
出資をした後はプロが運用してくれますが、知らぬ間に案件が頓挫するケースもあるので意しましょう。
また、投資自体は現地通貨建ての案件が多いのですが、支払われる分配金は原則として円貨となります。
クラウドクレジットは登録に制限がある
そもそもクラウドクレジットは、ユーザー登録の段階で、現在75歳以上は登録ができません。
また、海外在住の場合も登録できないので、投資を開始することは不可能です。
法人の場合は個人の場合と別にユーザー登録を行う必要があるので、詳しくは公式サイトをチェックしてください。
クラウドクレジットは手数料がかかる
クラウドクレジットの場合、ファンドの販売手数料自体は無料ですが、預託金を口座に入金するための振込手数料がかかります。
それ以外にもファンドによってではありますが、年率換算で最大4.0%の運用手数料がかかったり、為替手数料が発生します。
運用手数料は初年度だけにかかるものもあれば、案件によっては次年度もかかるものがあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
クラウドクレジットの情報まとめ
海外の不動産案件に特化したサービスとして、注目を集めているクラウドクレジット。
他のクラウドファンディング・ソーシャルレンディングにはない案件があり、社会貢献度も高いことが評価されています。
国際分散投資ができ、個人では難しい海外投資が可能な点も、人気を集める理由の1つでしょう。
また、クラウドクレジットの良いところは、問い合わせ先が豊富に用意されている点です。
Webでの問い合わせやメールでの問い合わせに対応している他、平日10時〜18時まで電話での問い合わせにも対応してくれるので、安心してサービスを利用できます。
さらに、クラウドクレジットは情報発信に積極的なのも大きな魅力。無料セミナーも定期的に開催されていますし、noteやブログなどで有益な情報を発信しています。
文字を読むのが苦手という人には公式YouTubeチャンネルもあるので、自分合った情報媒体で情報収集することができます。
定期的にファンドの募集もあり、案件数が少ないといったデメリットはありませんが、長期案件が多く、早期償還などのリスクがあるので、初心者は慎重に投資案件を検討する必要があるでしょう。
このコラムを書いている人
マンション経営ラボ 編集者
最新の不動産投資情報や株式、投資信託、為替など幅広い投資コンテンツを掲載。 オーナー様自身で最適な不動産の購入・売却・運用の判断材料になる情報をタイムリーに提供いたします。
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