【初心者必見】株式投資を始める際に把握すべき知識とは?
【目次】
株式投資に必要な知識とは?
株式投資を始めようと思っても、そもそも仕組みがわかっていなかったり、知識が不十分だからなかなか手が出せないと思っている投資初心者の方も多いのではないでしょうか。
株式投資は、うまく運用すれば短期間で利益を出すことができますが、そのためにはまず知識を深めて、どのような株を買うべきなのかしっかりと把握しておくことが大切です。
そこで、今回は株式投資初心者がまず最初に把握すべき株の知識について、紹介していきます。
株式とは?
株式とは、ビジネスの資金を調達するために、会社が発行しているもの。
上場している会社は、ビジネスの拡大や運転に使用する資金を集めるために、投資家に向けて株式を発行します。
株式投資は、上場している会社の株式を証券取引所に売買して、値上がり益や株主優待、配当金などを獲得する投資方法です。
株価がアップする仕組み
会社が発行している株式数には、限度があります。
そのため、多くの人が購入したいと思えるような株式である場合、株価がアップします。
例えば、インフルエンザの特効薬をある会社が開発したとしましょう。
投資家は「インフルエンザの特効薬は今後売れるだろう」という期待をし、会社の株式を購入します。
その結果、供給に対して需要が多くなるため株価がアップするという仕組みです。
株価がダウンする仕組み
株式を購入しても、利益が得られないと投資家が判断すると、株価はダウンしていきます。
先に紹介した例では、投資家が「インフルエンザの特効薬が売れる」と考え、株式を購入した結果、株価がアップしました。
しかし、実際に売ってみると、効果がそれほどないことがわかりました。
そのため、「この特効薬は今後売れない、儲からない」と投資家は考えて、購入した株式を売却し始めます。
その結果、需要に対して供給が多くなるため、株価はダウンするという仕組みです。
株式投資のメリットとデメリットとは?
ここからは、株式投資のメリットとデメリットについて、紹介していきます。
株式投資のメリット
それでは、株式投資のメリットにはどのようなものが存在するのでしょうか。
以下、解説していきます。
大きな利益が狙える
株式取引の最大のメリットは、大きな利益が狙えることです。
数パーセントの値上がり益を、1日で獲得できることもあります。
配当金がもらえる
株式投資では、株を保有している会社から配当金がもらえます。
会社の業績が良く大幅な利益が出ている場合、配当金として株主に還元されるというものです。
しかし、業績が良ければ必ず配当金が支払われるということではない上、配当金額も会社によって異なります。
また、配当金を支払う時期についても会社によって異なり、配当金を年に1回出す会社もあれば、年に2回出す会社、半年に1回出す会社もあるなど、その形態はさまざまです。
株式を多く保有しているほど、多くの配当金がもらえます。
株主優待がもらえる
会社の株式を保有していることによって、さまざまなサービスを受けられることがあります。
会社によって優待は異なりますが、主な優待としてはホテルの宿泊券・お米・プリペイドカードなどが挙げられます。
株式投資を考えているのであれば、自分が投資しようとしている会社にはどのような株主優待があるのか、事前にチェックしてみるのも良いでしょう。
株式投資のデメリット
ここからは、株式投資のデメリットについて解説していきます。
元本割れする可能性がある
元本割れというのは、購入した株式が購入時の価格を下回ってしまうこと。
株式投資の最大のデメリットは、株価の変動によって、元本割れする可能性があることです。
会社が倒産すると株式の価値がなくなる
会社が倒産してしまうと、保有している株式の価値が全くなくなります。
頻繁に発生することではありませんが、このようなリスクがあることも把握しておきましょう。
株式投資で利益を得る方法とは?
ここからは、株式投資で利益を得る方法について、解説していきます。
安く買い、高く売って利益を得る
最初にご紹介するのは、購入時と売却時の価格差のキャピタルゲイン(値上がり益)で、利益を得る方法です。
株式は、銘柄によって値動きの幅は大きく違います。
銘柄がよく動き、値動きの幅が大きいときは、キャピタルゲインが獲得できる可能性があります。
また、証券会社のホームページでは、それぞれの銘柄がどの程度の期間で、どの程度の値上がり(値下がり)したのか、チェックできます。
キャピタルゲインで利益を得るポイントは、このようなデータを参考にしながら、大きな値動きの銘柄で取引することです。
配当金で利益を得る
インカムゲインというのは、”資産を持っていることによって発生する利益”のことです。
上場している約8割の銘柄は、株主に対して会社が獲得した一部の利益を、配当金として還元しています。
1株あたりの配当金は決まっているため、多くの株式数を保有しているほど配当金を多くもらうことができるので、株式を安く購入した人ほど投資効率が良くなります。
基本的に、配当金は会社が獲得した利益の中から支払われますが、”利益の中でどの程度の金額を株主に還元するか”は会社によって異なるので、事前に調べておくと良いでしょう。
効率良く配当金を獲得するためには、株式を安く購入し、会社の配当性向に着目することが大切です。
株主優待で利益を得る
株主優待は日本特有のサービスで、自社株を持っている株主は、特産品やお米・割引券などがもらえるというものです。
しかし、株主優待の対象は、「自社株を何株以上持っている株主」など、会社によって条件が異なるため、注意が必要です。
自分に適した投資スタンスを決定する
銘柄を選択し、購入する前に、”株式投資をどのようなスタンスで行うか”を決めておくことが大切です。
というのも、スタンスが自分の中で決定していなければ、株価に振り回されて損をしてしまう可能性があるからです。
ここからは、株式投資初心者が投資のスタンスを決定する際に、気をつけておきたいポイントについて、ご紹介します。
いつまでにどの程度利益を得るのか、目標を決定する
株式投資を始めるのであれば、まずは”いつまでにどの程度利益を得たいのか”というような、目標を決定します。
定めた目標と期間によって、株式投資の方法は異なります。
短期間で多く利益を得ようとすると、その分リスクが高くなります。
一般的に、株式投資の平均利回りは、年間で5%だと言われているため、株式投資初心者の場合は、1年あたり投資額の5%程度の利益を目標にすると良いでしょう。
短期取引で利益を得るのか、中長期取引で利益を得るのかを決定する
短期取引と中長期取引の特徴を把握して、どちらが自分に適しているかを定めておく必要があります。
短期取引の特徴
短期取引は、1日間~数週間単位で株式を取引し、細かく利益を確定します。
常に資金を手元に用意できるため、欲しい銘柄があった際、有効に活用できます。
また、国内外の経済や政治に影響され、株式の相場に急な変動が生じた場合でも、臨機応変に対応ができます。
しかし、短期取引の場合、株価をこまめにチェックする必要があるため、時間と手間が掛かります。
また、取引回数が多くなるほど取引手数料も多くかかるので、取引手数料の負担が少ない証券会社を選択することが大切です。
短期取引のメリットとしては、次のようなものがあります。
・手元に現金を残せる、あるいはいつでも現金化ができる
・短期間で利益を出すことができる
一方、短期取引のデメリットとしては、次のようなものがあります。
・取引する際に経験やテクニックが必要で、初心者にはリスクが高く難しい
・取引回数が多くなる分、手数料がかかる
・株価をチェックする手間と時間が必要である
・仕事を昼間にしている場合、こまめに株価のチェックができない
短期取引で利益を得ようとする場合、ある程度値動きの幅がある銘柄を選択する必要があります。
大きな値上がり幅の銘柄の株価をチェックして、銘柄が安いときに購入し、高いときに売却します。
方法としては一見簡単に見えますが、実際やってみるとなると経験とテクニックが必要であるため、初心者には難しいかもしれません。
短期取引:デイトレード
デイトレードとは、短期取引によって利益を得る方法で、その日のうちに株式を取引して、翌日に株式を持ち越さないもので、1日に10回以上取引することもあります。
デイトレードでは、チャートをチェックして取引のタイミングを把握する、テクニカル分析を学習する必要があります。
チャートとは、今までどのように株価が動いたかがわかる図のことを指し、テクニカル分析とは、チャートをチェックして株式をどのタイミングで取引すると良いかを見極める方法のことです。
短期取引:スイングトレード
スイングトレードというのは、数日間~数ヶ月間かけて取引をする方法です。
デイトレードと異なり、スイングトレードは、ある程度の期間、株式を保有することになるため、パソコンの画面をずっと見ていなければいけないわけではありません。
しかし、デイトレードと同じように、チャートをチェックして取引するタイミングを把握する、テクニカル分析の学習をする必要があります。
短期取引が適しているのは、次のような人です。
・短期間で利益を得たい人
・株価が常にチェックできる人
・ハイリスク・ハイリターンで利益を得たい人
中長期取引の特徴
中期であれば2年以上、長期であれば5年以上は株式を保有して、利益を得る方法です。
中長期取引は、時間と手間がかからないので、株価をこまめにチェックできない人でも取引がしやすいのが特徴です。
取引回数が少ないため、必要となる手数料も少なくて済む上に、株価がダウンしたとしても回復するまで待つことができます。
中長期取引は、長い目で見る取引となるため、配当金が期待できる銘柄や、将来が期待できる銘柄などに適していると言えますが、短期取引と比較すると、大きな利益を短期間で獲得するのは困難です。
また、相場全体が下がっているときには、その後も思うように株価が上がらず「塩漬け」(現在の価格が買値よりも下がっており、売却すると損してしまうため、やむを得ず長期保有する状態)になってしまう恐れがあります。
中長期取引のメリットとしては、次のようなものがあります。
・時間と手間がかからない
・目先の値動きを気にする必要がない
・配当金・株主優待がもらえる
・将来有望な会社の株式を保有すれば、大きな利益が狙える
・手数料が安い
一方、中長期取引のデメリットとしては、次のようなものがあります。
・資金が拘束されるため、今後の生活で手元に大きなお金が必要となるケースを考慮して投資する必要がある
・相場が下がっているときは「塩漬け」になりやすい
・大きな利益を短期間で獲得するのは困難である
中長期取引で利益を得るためには、配当金がもらえる会社の株式を持つのがおすすめです。
しかし、配当金が多くても、株価がダウンするとトータルでマイナスになってしまう可能性があるため、安定した株価の銘柄を選択することが大切です。
成長が今後見込める会社の株式を購入し、この会社の株価が将来アップしたときに売却して、利益を得るという方法が一番安心だと言えるでしょう。
そのためには、「将来的に成長するかどうか」を考えて株式を購入する必要があるので、成長株を探す分析力を培うことが大切です。
中長期取引に適しているのは、次のような人です。
・株式投資にまだ慣れていない人
・リスクをできるだけ少なくしたい人
・定期的に配当金をもらいたい人
・株主優待をもらいたい人
・株価を頻繁にチェックできない人
株式投資を始める際に把握すべき知識まとめ
今回は、株式投資初心者に向けて、株式投資を始める際にまず把握すべき知識について、解説してきました。
株式投資と一口に言っても、投資をする際に必要となるテクニックや、利益を得る方法は、多岐に渡ります。
ぜひ本記事を参考に、自分に合った投資方法を見つけて、株式投資をスタートしてみてはいかがでしょうか。
このコラムを書いている人
マンション経営ラボ 編集者
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