エンジェル投資ができるクラウドファンディングFUNDINO。特徴を徹底解説
【目次】
クラウドファンディングサービス「FUNDINO(ファンディーノ)」で投資を始めよう
近年、「1万円から手軽に投資ができる」として、クラウドファンディングサービスが人気を集めています。
東証一部上場企業が運営元のクラウドファンディングも数多く登場しており、各社が特徴のあるサービスを展開していますが、中でもクラウドファンディング黎明期から投資家に支持されているのが、株式投資型クラウドファンディングの「FUNDINO(ファンディーノ)」です。
国内取引量がNo.1の実績を誇り、今後成長するであろうスタートアップ企業にエンジェル投資(創業間もない企業に対しての資金援助)ができると評判で、スマホ1台で大きなリターンが期待できることから若年層からの支持があります。
今回は他のクラウドファンディングサービスとは一線を画するFUNDINO(ファンディーノ)の特徴やメリット・デメリットなどについて詳しくご紹介していきます。
FUNDINO(ファンディーノ)の特徴とは?
FUNDINO(ファンディーノ)は、株式会社日本クラウドキャピタルが運営するクラウドファンディングサービス。
クラウドファンディングサービスの中でも日本初の株式投資型であるのが大きな特徴です。
会社設立は2015年、サービス開始は2017年の4月からとなっています。
1口数万円の小口投資でIPOやバイアウトを目指すスタートアップ企業の株式に投資できるのが、FUNDINO(ファンディーノ)の大きな魅力。
投資後も投資先企業からのIR情報をチェックできるので、企業の成長を見届けられる利点もあります。
応募企業については、運営元によって個人投資家保護の観点から厳正な審査が行われているので安心感があります。
公認会計士・弁護士・税理士などで構成される有識者チームが分析して個別に精査しており、専門家チームによる審査をクリアしていない案件は投資対象とはならないため、初心者でも新たなビジネスに挑戦する企業に投資しやすい環境になっています。
FUNDINO(ファンディーノ)の始め方
FUNDINO(ファンディーノ)で投資をする場合、投資家登録や口座開設の手続きが必要です。
手続きは難しいものではなく、基本的にネット完結となっているため、手軽に始められる上、投資家登録をする分には無料なので、初期費用をかけずに済みます。
投資申し込みまでは主に以下の3ステップを順番に行うことになります。
ステップ①投資家申請をする
まずは、FUNDINO(ファンディーノ)のHPにてメールアドレスとパスワードを入力して、利用規約に同意します。
そのあと「無料で投資家登録」をクリックすると、登録したメールアドレス宛に登録用URLが届くのでURLをクリックすると入力フォームに遷移します。
次に利用規約や取引約款などの電子書類をチェックして同意をすると、今度は投資家適合性に関する情報、いわゆる投資家情報の入力に移ります。
収入や資産状況、投資経験や投資資金の性格・投資目的などかなり細かい内容に回答することになります。
FUNDINO(ファンディーノ)は投資家登録の条件が厳しく、特に金融資産・年齢・投資資金については間違いがないようにしましょう。
投資家申請に必要な振込口座の入力などを済ませたあと、本人確認書類の写しを添付します。
本人確認書類は運転免許証やマイナンバーカードのアップロードをすることになるので、事前に用意しておくと慌てずに済みます。
本人確認書類は画像でアップロードすれば良いのですが、画像が不鮮明だと審査が通らない可能性があるので内容が判別できる状態でアップロードする必要があるので、注意が必要です。
ステップ②アクティベートコード通知書を受け取る
すべての入力情報を入力し終えると、審査に入ります。
審査は数日で完了し、メールにて審査結果が通知されます。
審査に無事に通過すると本人限定郵便でアクティベートコードが郵送されてくるので、あとはコードをFUNDINO(ファンディーノ)のHP上で入力するだけで完了です。
ステップ③気になる案件を選んで投資に申し込む
アクティベートコードを入力し終えるとすべての投資家登録が完了し、FUNDINO(ファンディーノ)の案件に投資できるようになります。
募集中の案件を選んで申し込みをすれば投資家デビューできます。
ちなみに、現在「Go! Investor キャンペーン」を実施しています。
9月30日まで投資家登録をするとAmazonギフト券1,000円分をプレゼントしてくれるキャンペーンを実施中です。
FUNDINO(ファンディーノ)で投資するメリット
ここからは、FUNDINO(ファンディーノ)で投資をするメリットについて、解説します。
未公開株を購入できる魅力
FUNDINO(ファンディーノ)の魅力はなんといってもいわゆる未公開株を購入できる点です。
通常の株式市場での取引で、個人投資家が未公開株を購入できる機会はかなり限定されています。
非上場株式の発行により、ネット上で多くの投資家から少額ずつ資金を集めるプラットフォームが形成されていますが、1社あたりの年間募集金額の上限は1億円未満と小規模な案件が多いです。
FUNDINO(ファンディーノ)では、1人の投資家に対して年間投資上限金額を50万円に設定しており、多くの投資家に投資機会が与えられています。
1社に対して50万円の上限があるため、資産のある投資家にとっては物足りなさを感じることもあるかもしれませんが、複数社に投資することが可能で、自然と分散投資ができるためリスクヘッジとなります。
未公開株への投資はハイリスクである認識が強いですが、FUNDINO(ファンディーノ)はサービス開始以来、累計成約額は35億円を超え、成約件数も100件を超えています。
総投資家数は35,000人を超えており、多くの投資家から支持されていることが伺えます。
投資後も企業のフォローやサポートをFUNDINO(ファンディーノ)がしているので、投資家サイドとしてIR情報をしっかり確認できるのも魅力です。
登録や手数料無料など特典が多い
FUNDINO(ファンディーノ)から投資をする場合、投資家登録や口座管理手数料などは一切かかりません。
投資をしたいと思ったときにすれば良いだけで、時期やタイミングは自分の好きな時を選んで投資することができます。
また、株式を購入する際の手数料もかからないので、投資資金分を確保しておけば、いつでも購入できます。
ただし、投資先口座への振込手数料や出金手数料は投資家負担となっているので、現金が必要になった時などは注意が必要です。
エンジェル税制対象企業なら所得税優遇措置を受けられる
FUNDINO(ファンディーノ)独自のメリットとして、エンジェル税制対象企業に投資できるメリットがあります。
エンジェル税制対象企業に投資をすると投資した金額に応じて所得税の優遇措置(エンジェル税制)が受けられるので、所得税が高い高所得者層にも人気があります。
投資をしながら節税も可能ですが、FUNDINO(ファンディーノ)で扱う案件すべてがエンジェル税制の対象になっているわけではありません。
そうした案件は人気案件のため、必ずしも投資できるわけではないので注意が必要です。
他のクラウドファンディングにはない案件に投資できる
ベンチャー企業に投資できる上、比較的小口投資が可能なのがFUNDINO(ファンディーノ)です。
さらに、非上場企業への株式投資はハイリスクな投資になりがちですが、AIやヘルステックなど流行の分野に投資できる点では大きな利点です。
今後伸びてくるであろうIoT関連やフィンテック関連など、投資できる対象企業は実にさまざまなので、共感できるビジョンをもった企業に投資できます。
投資先が大きく成長して、IPOやM&Aなどが起きた場合に大きなリターンを得られるのも株式投資型クラウドファンディングの特徴。
企業の成長性に期待できる点で、投資の楽しみも得られます。
イベントなどもあり情報も豊富
クラウドファンディングサービスは、情報が不透明な案件も多く、これまで不渡りを出す企業なども多くありました。
そんな中で、FUNDINO(ファンディーノ)では、投資先企業の事業進捗などを投資家へ積極的に情報発信しています。
投資家登録をしていれば、新しい案件の会社情報やスケジュール、サービスの優位性などをメールで知らせてもらえるので次の投資タイミングも逃さずに済みます。
普通株式を保有している場合は株主総会に参加できるので、上場企業と同様、実際に投資をしている企業社長に直接話を聞くことができます。
大企業と異なり、規模が小さいので距離が近いのも魅力の一つ。
ミートアップなども開催されているほか、FUNDINO(ファンディーノ)主催のイベントなどもあり、投資家同士のつながりなどもできます。
また、FUNDINO(ファンディーノ)で投資できる企業の中には株主優待を実施している企業も存在します。
株主優待の内容としては基本的に自社製品を購入する際の割引券などですが、株主としての特典を得られるのも利点の一つです。
FUNDINO(ファンディーノ)で投資するデメリット
ここからは、FUNDINO(ファンディーノ)で投資をするデメリットについて、解説します。
投資金額が1口10万円前後と高め
FUNDINO(ファンディーノ)は、数あるクラウドファンディングサービスの中では少額投資ではない側面もあります。
現在、クラウドファンディングサービスでは1口1万円から投資できるところが増えてきていますが、FUNDINO(ファンディーノ)の場合、案件によっては投資する際に最低でも1口10万円前後が必要となることがあります。
まれに1万円から投資できる案件もありますが、すべてではありません。
FUNDINO(ファンディーノ)では、基本的に1社上限が50万円となっているため、10万円(12.5万円)・25万円・50万円の3つの投資資金から選択することになり、好きなだけ投資できるといった形ではないので注意が必要です。
募集案件に対して投資をしたい投資家の数が多い場合は、申し込みをしても投資できないこともあり、投資機会の損失が起きている可能性もあります。
元本保証がなく換金性が著しく低い
他の投資でもそうですが、基本的に非上場の企業の株式に投資することになるため、元本保証はありません。
同時に、一般市場で取引されているものではないため、換金性が著しく劣り、余剰資金で投資を行うことになるかもしれません。
また、約束されたリターンが期待できないこともあり、配当金など将来的に確実に受け取れるリターンが見込めない可能性があります。
ある意味では社会貢献性の高い投資になることもあるので、購入前には投資について十分な検討が必要だと言えるでしょう。
流動性も高くないので、換金だけでなくすぐに譲渡できないといったデメリットも存在します。
非上場株式には譲渡制限がついているため、株式を譲渡する際に株主総会の承認を受ける必要があり、売買を行っても権利の移転が認められないなど、自由な投資ができにくい側面があります。
頻繁に売買を繰り返すことで売却益を増やしたいということであれば、一般的な株式の方が適しているケースもあるので、注意が必要です。
投資家審査が通過しづらい
未上場企業への投資は、一般的にリスクが高い投資だと考えられるため、初心者向けとはいえません。
FUNDINO(ファンディーノ)では、扱う案件に対しても厳正な審査を行なっていますが、投資家審査についても同様にかなり厳しい条件があります。
FUNDINO(ファンディーノ)の取引約款を確認すると以下のような記載があり、投資家登録できない条件がいくつか存在します。
・1年以上の有価証券の売買等の経験がない方
・金融資産を300万円以上保有されていない方
・満20歳未満の方及び満80歳以上の方
・投資資金の性格が借入金である方
それゆえ、投資経験がなく、十分な金融資産を有していない人はFUNDINO(ファンディーノ)で口座開設することはできません。
借入金がある点も考慮されるので、投資のハードルが高くなっているのが特徴です。
このほかにも、本人以外からの申し込みはNGで、海外に在住する人や居住地国が海外にある人は口座開設することができないといったケースもあります。
米国籍保有者やグリーンカード保有者のみならず、現在法人であっても口座の開設ができないので、審査はかなり厳しいといえるでしょう。
FUNDINO(ファンディーノ)まとめ
FUNDINO(ファンディーノ)は、これまでにない株式投資型クラウドファンディングとして実績もあり、多くの投資家から支持されているサービスです。
普通株式だけでなく、新株予約権にも対応しており、今後成長が期待できるスタートアップ企業を応援できる点でも魅力あるサービスを展開し、一般的な企業投資では飽きたらない人に向いているクラウドファンディングサービスの一つ。
投資家登録の基準は他のクラウドファンディングサービスよりも厳し目ですが、それだけ厳正な審査が行われており、投資家のリテラシーが高いコミュニティーを形成しているともいえるでしょう。
このコラムを書いている人
マンション経営ラボ 編集者
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