茨城県で不動産投資を始めよう!特徴とおすすめエリアをご紹介

公開日2020/07/29
更新日2022/12/23

茨城県で不動産投資を始めよう

不動産投資イメージ
不動産投資を始めるにあたって、「どの地域が不動産投資におすすめなのか?」は、最初に気になるポイントですよね。
 
東京都を中心とした首都圏は、今後も人口が増え続けると推測されており、将来的にも安定した収益を狙えるエリアです。
 
しかし最近では、都心の物件は価格が上昇し、利回りが低下しているのが現状。
 
そこでおすすめなのが、”都心部へのアクセスが良い地方都市”での不動産投資です。
 
なかでも、都心に近いエリアほど物件の価格が高くないものの、東京都内へのアクセスが良い茨城県は、不動産投資をする上で穴場のエリアだと言えるでしょう。
 
今回は、茨城県の特徴や不動産投資におすすめのエリアを紹介していきます。

茨城県の特徴を紹介

山間部
茨城県で不動産投資を始めるのであれば、まず茨城県の特徴を知っておく必要があります。
 
茨城県は、国営ひたちなか海浜公園や筑波山、水戸にある偕楽園など、四季折々の自然を楽しめる観光地が多いことで有名です。
 
県の東側は太平洋に面しており、夏になると、海岸は海水浴客で賑わいます。
 
茨城県の面積は、日本国内だと24番目。
 
山口県と近い広さですが、茨城県は平地に富んでいることもあり、居住地に転用可能な土地の面積である「可住地面積」においては、国内4位の広さを誇ります。
 
県内には32の市があり、県庁所在地である水戸市をはじめ、業務核都市であるつくば市•土浦市•牛久市、ワールドカップなどの国際試合も行われる、県立カシマサッカースタジアムのある鹿嶋市などがあります。

茨城県の人口は?

人口
茨城県の人口は、2020年1月の時点で約286万人。
 
日本国内において、11番目に人口の多い県です。
 
2000年の約299万人をピークに、ゆるやかに減少していますが、世帯数は年々増えています
 
茨城県の中で人口が多い市としては、以下の5つが挙げられます。
 
水戸市の人口は約27万人、つくば市の人口は約21万人、日立市の人口は約19万人、ひたちなか市の人口は約16万人、土浦市の人口は約14万人。
 
茨城県は、一番人口の多い水戸市でも20万人台と、50万人以上の人口を擁することが条件の「政令指定都市」が存在しない県ですが、特定の地域に集中することなく、県内に幅広く人口が分布していると言えるでしょう。
 
また、茨城県は「県北」「県央」「県南」「県西」「鹿行」の5つの地域区分に分けられており、なかでもつくば市や土浦市を擁する県南地域の人口が最も多く、約100万人が居住しています。
 
県南地域は、つくばエクスプレスやJR常磐線など複数の路線が通っており、電車で都心へのアクセスがしやすいことから、東京都のベットタウンとしても栄えています。
 
茨城県で不動産投資を始めるのであれば、県庁所在地の水戸市など人口の多い市だけではなく、都心へのアクセスが便利かどうかも視野に入れた上で、不動産投資用物件を探すと良いでしょう。

茨城県の家賃相場

家賃下落イメージ
不動産投資用物件を購入する際に大切なのは、まず地域の家賃相場を知っておくことです。
 
茨城県の中で最も人口の多い水戸市と、東京都のベッドタウンとして発展を遂げているつくば市、取手市の家賃相場は、以下の通りです。
 
【1R•1K】
水戸市 3.93万円
つくば市 4.44万円
取手市 3.67万円
 
【1DK•2DK】
水戸市 5.31万円
つくば市 6.18万円
取手市 4.44万円
 
【2LDK•3DK】
水戸市 5.96万円
つくば市 7.46万円
取手市 5.76万円
※athome調べ
 
県庁所在地である水戸市は県央地域に位置し、県内で一番人口が多い市ではありますが、東京都に近いつくば市に比べると、家賃相場は低くなっています。
 
水戸市には企業や施設も多く、東京都内へ通勤するというよりは、水戸市やその近隣エリアでの生活をする人が多く居住している市だと言えます。
 
取手市は、1970年代から80年代にかけて東京都のベッドタウンとして開発され、人口が増加した市の一つ。
 
取手市と隣接している、千葉県柏市の家賃相場を見てみると、1R•1Kは5.18万円、1DK•2DKは6.76万円、2LDK•3DKでは8.11万円と、約1.5~2.5万円程度の差があります。
 
東京都心部への移動をする際、県内で最も時間距離が近いエリアのつくば市は、家賃相場が高いことが分かります。
 
茨城県の家賃相場は、基本的に東京都へのアクセスが良いつくば市の家賃が高く、それ以外の地域では低くなる傾向にあると言えるでしょう。

茨城県で不動産投資にオススメのエリア

整備された道
実際に、茨城県で不動産投資を行う際にオススメのエリアを3つ、紹介していきます。
 

つくば市

茨城県で不動産投資を行うのであれば、「学園都市」としても知られている、つくば市がおすすめ。
 
つくば市には大学や、国や大手企業の研究拠点が多数存在しており、学生のほか、外国から来た研究者•留学生が多く暮らしています。
 
そのため、転勤や入学•卒業に伴って、毎年3月末は人口が大きく減少しますが、4月には元に戻るという特徴があります。
 
2005年には、東京都の秋葉原駅とつくば市のつくば駅を結ぶ路線である、つくばエクスプレスが開通したことにより、都内へ通勤する単身者やファミリー層も増え、賃貸需要がますます高まっているエリアです。
 
茨城県の集計によると、平成29年8月から平成30年8月の1年間で、つくば市の人口は約3600人増加したとのこと。
 
人口増数は県内でもトップで、今後も増えていくことが予想されます。
 
つくば駅周辺にはショッピングセンターや公共施設も多く、生活しやすい環境が整っています。
 
また、つくば市の名所として外せないのが、市の名前の由来にもなっている筑波山
 
都会の良さと自然の良さ、どちらも楽しめるのが、つくば市の大きな魅力です。
 

取手市

取手市は、JR常磐線とつくばエクスプレスの2路線が通っており、茨城県から東京都までのアクセスが便利なエリアのうちの一つ。
 
人口は約10万人と、それほど大きな市ではありませんが、電車で東京方面に通勤する人が多く居住しているため、不動産投資用物件を探すのであれば、取手駅近辺の物件がおすすめ。
 
駅周辺には商業施設も充実しているほか、市内に流れている利根川の河川敷を利用した、サッカーコートや野球場などもあります。
 
自然が豊かな環境ということもあり、ファミリー層への人気が高いエリアです。
 

水戸市

茨城県で不動産投資を始める上で、県庁所在地である水戸市の存在も忘れてはなりません。
 
水戸徳川家由来の地として、水戸黄門偕楽園でも全国的に知られている水戸市。
 
東京都内へ移動するには少し距離がありますが、JR常磐線の特急電車「ときわ」を使えば、水戸駅から東京駅まで最短で、1時間半程度で到着できます。
 
2015年にはJR上野東京ラインが開通したことで、東京都内へのアクセスはさらに便利になりました。
 
県庁所在地ということもあり、水戸市に本社を置いている企業も多く存在します。
 
水戸駅周辺は現在再開発が進んでおり、2022年には複合商業施設や市民会館が完成予定
 
ますます便利になる水戸駅周辺エリアから、今後も目が離せません。

茨城県で不動産投資を行うポイント

電卓で計算する人
茨城県で不動産投資を行う上で、覚えておきたいポイントは以下の3つです。
 

駐車場付きの物件を選ぶ

茨城県は土地面積が広く、電車での交通アクセスが良い場所でも、スーパーなどに買い物に行くときなどは車での移動が必要です。
 
そのため、茨城県で生活するには、自家用車が必須になるため、物件における駐車場の有無が、非常に重要なポイントとなります。
 
単身者向けであれば1台分、ファミリー層向けであれば2台分の駐車スペースは欲しいところ。
 
茨城県で不動産投資を考えているのであれば、物件に駐車場があるかどうか、あらかじめ確認しておくことが大切です。
 

投資熱がさほど高くない

茨城県は、首都圏と比べると不動産投資が盛んなエリアではありません。
 
メンテナンスがきちんとされていなかったり、築年数のわりに老朽化が進んでいる物件も数多くあり、そういった物件に対しては売主が値下げをして対応するケースもあります。
 
いくら投資用物件を安く購入できたとしても、修繕費がかさんでしまったり、入居者がなかなか決まらないのであれば、意味がありません。
 
茨城県の不動産投資で高利回りを実現させたいのであれば、まずは購入しようとしている投資用物件について、以下の2点は必ずチェックしておきましょう。
 
•駅から近いなど、立地がいいかどうか
•老朽化などによる、大規模修繕の必要がない物件かどうか
 
茨城県において、不動産投資への熱があまり高くないということは、その分ライバルもまだ少ないと言えます。
 
他の関東圏ではすぐに売れてしまうような、好条件の物件も見つかるかもしれません。
 
東京都のベッドタウンとして栄えている地域や、今後も発展が見込まれる地域を選んだ上で、入居者が「ここに住みたい」と思えるような投資用物件を探せば、高利回りかつ安定した家賃収入も実現可能なのです。
 

初期費用を抑えることができる

関東圏で不動産投資を行う場合、重要視されるのが「東京都へのアクセスが良いかどうか」ということ。
 
東京都へのアクセスが良いエリアでは、物件価格が上がる傾向にありますが、茨城県では東京都に近いエリアでも、他の県と比較すると物件価格が下がる傾向にあります。
 
理由としては、茨城県の地価が低いことが挙げられます。
 
2020年時点で、茨城県の公示地価は平均3万4973円/㎡と、47都道府県中43位の数値です。
 
隣接している、埼玉県は16万1670円/㎡•千葉県は12万7920円/㎡•栃木県は4万2485円/㎡となっており、茨城県は他の関東圏に比べても、地価が低いことがわかります。
 
そのため、東京都へのアクセスが良い物件でも、埼玉県や千葉県にある同条件の物件より、比較的安価で購入することができるのです。
 
物件購入の際に必要な初期費用を抑える事ができるのが、茨城県で不動産投資を始めるメリットだと言えるでしょう。

茨城県の不動産投資まとめ

茨城県
今回は、茨城県で不動産投資をするにあたって、覚えておきたい項目について解説してきました。
 
茨城県は、他の関東圏に比べたら不動産投資をしている人の数はまだまだ少なく、これから不動産投資を始めようと考えている人にとっては、成功できるチャンスがたくさんあります。
 
特に、つくば市をはじめとした、つくばエクスプレス沿線のエリアは今後も人口が増えることが予想され、賃貸需要も高まるとされています。
 
茨城県で不動産投資をする上では、成果が現れるエリアや物件かどうかをしっかりと見極めることが大切です。
 
本記事で紹介したことをぜひ参考にして、茨城県での不動産投資を検討してみてはいかがでしょうか。

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このコラムを書いている人

マンション経営ラボ 編集者

マンション経営ラボ 編集者

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