【純金価格高騰】金投資について知ろう!
【目次】
最近金の価格が値上がりしているというニュースをみなさんも聞いたことがあるのではないでしょうか。
2022年04月11日 09:30に公表された1gあたりの店頭小売価格は、8,604円(税込) となっており、購入を検討している方も多いはず。
今回は、金投資の特徴やメリットデメリットについて解説していきます。
金投資の特徴
まずは、金投資の特徴について説明します。
金は市場の流通価格で取引をするので、金相場の価格変動による値上がり益(キャピタルゲイン)を狙う投資です。
投資としては「買って上がったら売って差額が儲かる」という単純な取引で、株取引や投資信託、不動産投資のようなインカムゲイン等の恩恵はありません。
無国籍通貨として共通する点では、最近流行りの仮想通貨(がゆるやかになった)取引が近いかもしれません。
運用としては、下落リスクがしっかりとあり、経済安定期は動きが小さく物足りなさからあまり魅力を感じない人が多いと思います。
希少価値が高く、比較的安全資産という位置づけから、宝飾品や工業品(何かの部品)として手元にあるのが資産になっているというのが一番上手な運用方法かもしれません。
中国やインドでの現物人気は圧倒的です。
過去の高騰で注目を集め、インフレに強く分散投資の保険役など、他の投資商品とは特徴が異なることからラインナップが増え、なじみが深い安心感もあり、投資人口が増えているようです。
近年は街中で「買取専門」「高価買取」などの看板が増え、金現物を取り扱うお店が身近になりましたが、訪問買取などでのトラブルが増えていますので、特に貴金属類の購入や売却先などは、失敗のないようにきちんと調べて取引しましょう。
金投資の方法
金投資の方法としては、おもに以下の5つがあります。
【現物保有】
金地金(インゴット、ゴールドバー、金塊)・金貨(記念もの)などを一括購入。まとまった資金が必要。
【純金積み立て】
設定した金額分の重量を毎月自動購入するので、月によって購入量が異なる。逆に定量を設定して毎月購入するプランも。少額から始められる。
【金ETF】
金地金等を証券化した上場投資信託。決まった金商品をみんなで購入するイメージ。金融不安時の保険やインフレヘッジ機能として投資家が活用。
【金投資信託】
ゴールドや純金と商品名に入っている金連動型投資信託。少額から始められる。金ETFなど多商品の投資ファンドへ出資するイメージ。
【商品先物取引】
将来の売買を約束する証拠金取引、レバレッジ取引で投機としての見方が大勢。
少額で金投資をはじめるなら、月々の購入金額を決めて少額から金に投資する「純金積み立て」という方法がおすすめです。
金地金や金貨を一度に購入するのと比べて、積立は購入価格の平均を抑える効果があります。
金投資のメリット
金投資のメリットとしては、おもに次の3つが挙げられます。
世界中で普遍的な価値がある
世界には多くの国があり、通貨も多くの種類が流通していますが、金は昔から実物資産として世界中で普遍的な価値があると言われています。
インフレーションや大災害・戦争・大恐慌などの有事に強い
世界情勢が不安定になると、安定した投資先を求めて金の価格が値上がりします。
また大恐慌の際には株に比べて金は下落率が低いと言われています。
無価値にはならない
金は希少性があり無価値にはならない点がメリットとしてあります。
紙幣や株は国や会社が価値を証明して成り立っているもので、財政破綻や倒産等で価値が暴落することがありますが、金には希少性があり無価値にはなりません。
金投資のデメリット
金投資のデメリットとしては、おもに次の2つが挙げられます。
インカムゲインがない
金投資の特徴にて記載しましたが、株や不動産投資ではインカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙うことができますが、金投資はキャピタルゲインのみを狙う投資となります。
コストとして手数料が多く発生する
購入時にかかる買付手数料や金を現金に変えるときに発生する売却手数料、また業者によっては保管手数料や口座の管理料、年会費等が発生します。
投資する額や業者によって異なりますので、事前に積立金額と年数からどれくらいのコストが発生するのか把握をすることが重要です。
まとめ
今回は、金投資についての情報をまとめて紹介しました。
金投資に限らず、投資には基本的にメリットとデメリットが必ず存在します。
金の値上がりによって魅力的に感じていたとしても、冷静に情報収集を行い、自分に合った投資は何か検討してみてはいかがでしょうか。
このコラムを書いている人
YI
神奈川県出身 保有資格:宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士
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