【第7回】FXとの比較
2019.8.31
代表取締役会長 渡邊 勢月矢
【第7回】FXとの比較
FXとは、正式には「Foreign Exchange」といい、意味は「外国為替取引」です。
一般的には「FX=外国為替証拠金取引」という使われ方をしています。
「外国為替取引」とは、日本円を外国の通貨に換える取引のことで、「外国為替証拠金取引」とは証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行う取引を指します。
簡単にいえば、小額の証拠金をかけて大きく外貨を運用します。
売買の際には証拠金にレバレッジをかけて取引できるため、為替相場が有利に変動すると利益も大きくなります。
逆にそこにリスクもあり、投じた金額の何倍もの利益が期待できる代わりに、何倍もの損失が出る可能性もあるのです。
ただしFXにはロスカット(強制決済)と言う一定以上の損失を防ぐためのシステムが備わっています。
これは、一定の証拠金維持率になると自動的に保有中の通貨が強制的に決済されてしまうことを言います。
いきなり自動的に損切をさせられるような感覚ですが、このシステムのあるおかげで、一定の範囲で投資金が保護されています。
株式取引は投資金が一瞬にして0円になる可能性があることに対して、FXには保全システムがあるのです。
さて、FXで儲けを得るためには2通りの方法あります。
まずは、外貨を「安く買って高く売る(あるいは高く売って安く買う)」こと。
つまり「為替差益=キャピタルゲイン」を狙います。
もう1つは、2国間の金利差でスワップポイントを得る方法です。
より金利の高い外国の通貨で預金することで「利息=インカムゲイン」を狙うものです。
これは低金利の通貨を売って、高金利の通貨を買った場合、その金利差が受け取れます。
なおFXのトレードスタイルは、「長期投資・中期投資・短期投資」の3種類に大別されます。
短期投資といえば「デイトレード」を思い浮かべる人も多いと思いますが、さらに短期間(数分単位)で取引をする「スキャルピング」もあります。
結局のところ、FXは情報戦です。アンテナを高く張って、しかもその情報が正しいのか精査する必要があり、国の情勢などを分かった上で戦う必要があるのです。
必ず勝てる勝負といえば、政権が交代したときなど「必ずこうなる!」と確信できれば、そこに儲けのチャンスが生まれます。
いずれにしても、通貨の値動きを見るということは、その国の動きを見なくてはなりません。
このコラムを書いている人
渡邊 勢月矢
株式会社FGH代表取締役会長 CPM ® (米国不動産経営管理士)徳島県生まれ、広島県育ち。 大学卒業後、中小企業の営業支援を行う会社に就職。「個人投資家の目線に立った不動産売買仲介事業をしたい」との想いを抱き2007年2月、株式会社アーバンフォースを設立。その後、賃貸・売買部門を独立させ、株式会社FGHを設立・ホールディングス化。年間1000件以上の仲介案件を手掛け、通算10000件以上の適正な流動化を実現し、不動産所有者、購入希望者双方のニーズを満たすサービスを提供し続けている。 保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
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