ボーナスは何に使われますか?

公開日2021/11/30
更新日2022/12/24

BONUS
明日から12月となり、冬のボーナスを楽しみされている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
ボーナスの支給日や支給の有無は勤務先によってことなりますが、一般的にボーナスといえば夏(7月)と冬(12月)の年2回支給されるケースが一般的です。
 
クレジットカードの支払い方法には、夏または冬のボーナスが入る月の翌月にまとめて一括で支払う「ボーナス払い」がありますが、実は不動産の住宅ローンにもボーナス払いという仕組みがあるのをご存知でしょうか。
 
今回は住宅ローンのボーナス払いについて解説していきます。

住宅ローンのボーナス払いとは?

LOAN
住宅ローンのボーナス払いとは、毎月の返済額に加えて年2回増額してローンを返済する方法です。
 
ボーナス払いの返済額は、住宅ローン契約時に総返済額をもとに決めます。
 
例えば借入額3,000万円のうちボーナス返済する割合を30%とした場合、下記の通りとなります。
 
1. 2,100万円の住宅ローンを毎月返済する
2. 900万円の住宅ローンをボーナス時に返済する
 
住宅ローンのボーナス払いを選択すると、毎月の返済分の住宅ローンと、ボーナス返済分の住宅ローンの2本立ての住宅ローンを借りるイメージになります。

ボーナス払いのメリット・デメリット

メリット、デメリット
住宅ローンのボーナス払いを選択するメリットとしては、毎月の返済額がボーナス払いを選択しない場合に比べて抑えられることが挙げられます。
 
前項の例からもわかるように、3,000万ではなく2,100万円を基準に毎月の返済額を計算するため、通常のローンより毎月の支払い負担が軽くなるのです。
 
しかし、住宅ローンのボーナス払いにはデメリットも存在します。
 
ボーナス払いを選択すると、元本の返済とそれにかかる利息の支払いを次のボーナス返済日まで行わないこととなり、その間の利息額がボーナス払いを選択しない場合と比較して多くなります。
 
そのため、総返済額がボーナス払いを選択しない場合に比べて高くなってしまうのです。
 
また、景気動向や企業業績の悪化によって、勤務先から支給されるボーナスが変動したり支給されなかったりした場合には、ボーナス返済ができない可能性があることがデメリットとなります。
 
住宅ローンのボーナス払いにはデメリットもありますので、選択される際は専門家の方と相談しながら返済計画を立てましょう。

まとめ

今回は、住宅ローンのボーナス払いのメリット・デメリットについて解説しました。
 
毎月の返済額を抑えられることは大きな魅力ですが、総返済額が高くなってしまう点やボーナスの支給額が減った場合には返済計画に沿って返済ができない可能性があるなど、注意点も存在します。
 
長期的かつ現実的な返済計画を立ててから、住宅ローンのボーナス払いを申し込みましょう。

このコラムを書いている人

YI

YI

神奈川県出身 保有資格:宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士