【ワンルームマンション売却】不動産会社のDX戦略とは!
【目次】
不動産業界は「DX化20年遅れている!?」
ほかの業界と比べて、不動産業界は技術導入やデジタル化の面で遅れを取っているという見方が存在します。
その原因は、不動産業界特有の商習慣や伝統にあるとみられています。
不動産業界におけるDX推進の障壁とは
具体的にはどのような点が障壁となってDX推進がしにくくなっているのでしょうか。
おもな原因として、以下のような不動産業界の特徴が挙げられます。
不動産売買のプロセスの複雑さ
不動産取引は法的手続きが多く、その取引に関わる業種や人数も多いことから、デジタル化が難しいとされています。
保守的な文化
伝統的に保守的な業界であり長年その業を営んでいる企業も多いことから、新しい技術の導入に慎重な姿勢がみられます。
業界特有の商習慣やアナログ作業の常態化
不動産取引は高額であるため、リスクを避けるために既存の信頼できる方法が好まれがちです。
例えば、売買契約書などは目の前で触ることのできる紙でなければ信用に欠けると考えるお客様もまだ多いのが実情です。
なぜ不動産業界にDXが必要なのか?
なぜ不動産業界にDX化が必要なのか、DX化が進むことによってどのような変化が期待されるのかを考えてみましょう。
長時間労働による人手不足が顕在化
不動産の売買は、実際に営業マンが接客に費やす時間以外にも契約手続きや書類管理などの事務作業に多くの時間がかかっています。
このような業務の自動化により、人件費・コスト削減が可能です。
顧客ニーズの多様化
近年の価値観やライフスタイルの多様化により、入居者やオーナーが求めるものがより個別的かつ細分化されています。
不動産を取り扱う企業には、顧客データを活用して、よりニーズに合った物件を提供することが求められています。
顧客満足度低下とビジネスチャンスの損失
ほとんどのお客様がスマートフォンやPCを駆使して自分で積極的に情報を得る時代です。アナログで不動産を探す時代に比べ、不動産業者が出す情報鮮度に対し、よりお客様の視線は厳しいものとなっています。
鮮度のよい情報をスピーディに提供できる不動産業者でなければ、顧客満足を得ることは難しくなっていると言えるでしょう。
不動産業界がDXを活用するメリット
近年、特に大手企業やスタートアップ企業によるDX化の取り組みが進んでいます。
例えば、不動産テックと呼ばれる分野では、AIを活用した物件検索、VRを利用したバーチャルツアー、契約のデジタル化などが進展しています。
具体的にどのようなメリットがあるか深掘りしてみましょう。
業務効率化による生産性向上
書類作成や契約手続き、物件管理などの業務を自動化することで、手作業によるミスを減らし、作業時間を短縮できます。
これにより、従業員はより価値の高い業務に集中できるようになります。
労働環境の改善による人手不足の解消
デジタルツールを活用することで、出張や移動のコストも削減できます。
例えばVRによる物件のバーチャルツアーが容易にできるようになれば、つきっきりで接客する必要はありません。
またオンライン契約が可能となればリモートワークなど業務の柔軟性が高まり、人材確保もしやすくなるでしょう。
顧客満足度の向上
前述したデジタル技術の活用は顧客体験にも大きな影響を及ぼします。
家にいながら物件を探しやすくなる、契約のためにわざわざ店舗に足を運ぶ必要がなくなるなどのメリットがあります。
また、顧客データを分析することにより、ニーズに合った物件をおすすめするなど、個々の顧客に最適化されたサービスを提供できるようになります。
既存システムからの脱却
オンラインツールを駆使することにより、ペーパーレスに業務を進めることも可能になります。
従来の紙ベースの業務から脱却し、運用コストを削減できるだけでなく、エネルギー管理や設備の効率化により、運営コスト全体の削減も可能です。
FGHが取り組んでいる主なDXは?
FGHでは、顧客満足・従業員の働きやすさのためにDXを推進しています。
その具体的な取り組みを一部ご紹介します。
AI査定ツール
300万件以上の成約データを取り込み、現在と未来の不動産価値を算出することができるツールを独自開発しました。
空室リスク・修繕リスク・家賃下落リスク、その他ランニングコストを考慮したデータから算出しているため精度の高いシミュレーションツールです。
将来にわたる保有リスクが可視化されるため、売却時期の判断材料となります。
株式会社FGHでは、空室リスクや家賃の下落率も考慮した投資シミュレーター「投資スケルトン」をご用意しています。 FGH独自の2つの投資指標「売却運用率®」と「リスクパーセンテージ®」を用いて、ご所有の不動産の運用価値を分析することができます。
営業支援ツール
お客様との連絡の履歴をクラウド上で管理することができるシステムを導入しています。
弊社は特にリピートのお客様が多いため、永くお付き合いを続けていくために必要不可欠なツールです。
また、社員同士でフォローしあうことができるため、業務の属人化を防ぐことができます。
経験豊富な社員の物件知識などのノウハウが蓄積されるため社員の成長スピードも早く、入社から間もない社員でもすぐにお客様へ良質なサービスを提供します。
電子契約ツール
契約の締結、署名、管理をオンライン上で行うためのツールです。
これにより、遠方にお住いのお客様ともタイムリーに契約を進めることができます。
コミュニケーションツール
社員同士やお客様とのコミュニケーションやスケジュール調整をデジタル化しています。
不動産業界では図面やマップを共有する機会も多いため、必要不可欠なツールです。
バックオフィスツール
経費や勤怠管理などさまざまなバックオフィスツールを連携させています。
業務効率が向上し、従業員の満足度が高まり、最終的には企業全体の競争力が強化されます。
賃貸管理ツール
内見予約・物件確認・更新退去など、賃貸管理業務を一括して効率化できるツールを導入しています。
これにより、オーナー様・入居者様とのやりとりを省力化でき、本来注力すべき接客業務に集中することがきています。
まとめ:不動産業界のDX化は早急に取り組むべき課題
今後、不動産業界でもDX化が進むことが予想されており、新しい技術やサービスが導入されることで、業務効率が向上し、顧客体験の向上が期待できます。
特に、消費者のデジタルサービスへの期待が高まる中、不動産業界もそのニーズに応えるためにデジタル化を加速させる必要があります。
DX化を進めている企業と、遅れをとっている企業とではますます差が開いていくでしょう。
データを集めることが上手な企業に、より有益な情報が集まってくるようになると言っても過言ではありません。
不動産投資のご相談は、DX化を推進しているFGHにお任せください。
このコラムを書いている人
takahashi
マーケティング部 保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/インテリアコーディネーター
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