ワンルームマンション投資の利回りを徹底解説|計算方法・相場・物件選びのポイント

公開日2025/08/09
更新日2025/08/11

ワンルームマンション投資の利回りを徹底解説|計算方法・相場・物件選びのポイント
ワンルームマンション投資を始めるうえで最初に押さえておきたい指標の一つが利回りです。
利回りは投資金額に対してどれだけの収益が得られるかを示すもので、投資プランを考える際に欠かせません。

本記事では、利回りの基本的な計算方法や相場、そして新築・中古それぞれの物件が持つメリットやリスクについて解説します。
利回りの種類を理解することで、より正確な投資判断が可能になり、長期的な安定収入へとつなげられるでしょう。

投資対象としてのワンルームマンションを検討するときには、物件選定や管理状況、エリア分析など多角的な視点も重要です。

利回りとして見えている数字ををどう捉えるかを学ぶことによって、本当にいい物件・悪い物件が少し見えてくるはずです。
失敗のリスクを抑えて確度の高い不動産投資を実践してみましょう。

ワンルームマンション投資における利回りとは?

ワンルームマンション投資を検討する際、まず理解しておきたいのが利回りの意味と、その数値が投資判断に与える影響です。

利回りは、物件に投資した金額に対してどの程度の収益を得られるかを示します。基本的には「年間の家賃収入」を「物件の購入価格」で割って算出される数値ですが、実際には管理費や修繕積立金などの諸経費も踏まえたうえで考える必要があります。

投資物件を選ぶときには、単に利回りが高いからといって飛びつくのは危険です。高利回りの背景には、築年数が古かったり、入居需要が低いエリアだったりするリスク要素が潜む場合もあります。逆に、利回りは低くても将来的な売却益が期待できる好立地物件も存在します。

こうした点を踏まえ、利回りをきちんと理解しながら、物件の資産価値や管理体制、エリア特性などを総合的にチェックすることが、成功するワンルームマンション投資の第一歩といえるでしょう。

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3種類の利回り:表面利回り・実質利回り・想定利回り

ワンルームマンション投資における利回りには、代表的な3つのタイプがあります。それぞれの計算方法と特徴を理解し、実際の投資判断に役立てましょう。

ワンルームマンション投資では、利回りを一概に一つの数値として捉えるのではなく、複数の観点から分析することが大切です。表面利回り、実質利回り、想定利回りの差を知ることで、投資物件の真の収益性を見極めやすくなります。

一方で、実際の利回りは管理会社の手数料や修繕積立金の増額、家賃の値下がりリスクなど、さまざまな要素により変動する可能性があります。これらを踏まえて計算することで、より正確なキャッシュフローの見通しを立てることが可能です。

以下では、3種類の利回りについて詳しく解説します。
 

表面利回りの定義と計算方法

表面利回り

 

表面利回りは、年間の家賃収入を物件の購入価格で割ったものです。
計算がシンプルなため、物件検討の段階で最初に確認する指標として利用しやすいのが特徴です。

しかし、管理費や修繕積立金などの経費を考慮していないため、実際の手取り収益とは異なる場合があります。あくまで目安の数値として捉え、より詳細な計算と組み合わせて使うことが重要です。

物件選定時に表面利回りだけで決定するのではなく、後述する実質利回りや想定利回りも合わせて確認しましょう。
 

実質利回りの定義と計算方法

実質利回り実質利回りは、年間の家賃収入から管理費や修繕積立金、固定資産税などの経費を引いたあとの収益で算出します。
物件の維持管理に関わるコストを反映できるため、より正確な収益性を把握できるのが利点です。

ただし、経費の算出にあたっては、将来的な値上がりや空室リスクによる家賃収入の減少も考慮する必要があります。購入前だけでなく、購入後も定期的に家賃や諸経費を見直し、実質利回りの変動を把握しましょう。

実質利回りを把握しておくことで、毎月のキャッシュフローや長期的な利益を見通しやすくなり、より安定した投資計画の策定につながります。
 

想定利回りの定義と計算方法

想定利回りは、将来的に入居者がついた場合に得られる家賃収入を前提にした計算方式です。
空室物件や新築物件の販売時に使用されることが多い数値です。
空室期間や家賃下落リスクなどを考慮せず、満室状態を想定して試算するケースが多いため、数値だけを見ると高めに出やすい点が特徴です。

一方で、実際の運用は常に満室とは限らず、経年による家賃の下落や修繕費の増加などが発生することもあります。つまり、想定利回りを鵜呑みにするのは危険であり、現実的な稼働率や修繕費なども合わせてシミュレーションすることが不可欠です。

投資を検討する際は、他の利回り指標と組み合わせることで全体的な収益性を正しく判断し、自身の資金計画に合った物件選びを行いましょう。

新築・中古ワンルームマンションの利回り相場

ワンルームマンションの投資利回りは、新築か中古か、築年数や立地条件によって大きく異なります。

一般的に、新築物件は設備や外観がきれいで入居者の需要が高まりやすい一方、中古物件に比べて購入価格が高いため、利回りは低く出る傾向があります。

反対に中古物件は、購入価格が安い分、同じ家賃収入でも表面利回りは高くなりやすい特徴があります。
とはいえ、築年数の古い物件は修繕コストが増したり、家賃が下がりやすかったりするリスクも伴います。

投資目的や資金計画に応じて、新築と中古どちらが適しているかを判断するためにも、利回りだけでなく維持管理のコストや将来的な資産価値に関してもチェックすることが大切です。

ここからは、新築と中古のそれぞれの相場について、詳しく見ていきましょう。
 

新築ワンルームマンションの利回り相場はどのくらい?

一般的に都市圏の新築ワンルームマンションの表面利回りは約3〜4%程度といわれています。

設備が新品で初期の修繕費用が少なく、空室リスクもやや低めのため、安定感を重視する投資家に人気があります。

しかし、新築は物件価格が高めに設定されることが多く、諸経費を含めた実質利回りとなるとさらに数値が下がる可能性があります。
購入後に数年経つと物件価値が下がることもあり、転売益を狙う際には少し慎重な姿勢が求められます。

新築のメリットとしては、建物や設備の不具合が少ないことや、最初の入居者を早期に確保しやすい点などが挙げられます。

一方で、購入価格が高いぶん初期投資が大きくなるため、キャッシュフローや資金計画をしっかり立てることが重要です。
また、将来の修繕や金利の変動リスクは不確定要素として認識し、定期的に試算を見直すことが不可欠です。
 

中古ワンルームマンションの利回り相場はどのくらい?

中古ワンルームマンションの場合、築年数や立地条件によって幅がありますが、表面利回りで約4〜7%程度が一般的な水準とされています。
新築に比べると物件価格が抑えられ、購入時の初期費用も少ないため、比較的高い利回りが期待できます。

ただし、築古物件では修繕費やリフォーム費用がかさむケースもあるため、実質利回りでは表面利回りより下がる場合があります。
家賃下落リスクや管理状況の悪化が起きると、安定した収益を得にくくなる点は注意が必要です。
中古物件は多様な選択肢があり、リノベーションなどによって付加価値を高めることも可能です。
投資戦略や長期的な視野を持って選ぶことで、安定収益と潜在的な資産価値向上の両立を狙えるでしょう。

築年数や立地条件で変わる利回りの目安

築年数が古い物件ほど購入価格が割安になりがちなため、表面利回りは高くなる傾向があります。
しかし、築古物件では入居者募集や設備の維持管理に手間とコストがかかりやすい点を考慮しなければなりません。
一方で、立地条件が良い物件は家賃を維持しやすいため、空室リスクを抑えられます。

好立地かつ築年数が比較的浅い物件は、利回りが多少低めであっても将来的な資産価値や安定性を期待できるケースが多いです。
最終的には、物件の所在地や周辺相場、築年数、管理体制などを総合的に判断することで、自分の投資方針に合った利回りを得られる物件を選ぶことが望ましいでしょう。

 

高利回りと低利回りのメリット・デメリット

数値上高い利回りが魅力的に映る一方、低利回りの物件にも長所が存在します。利回りだけにとらわれない多角的な視点を持つことが大切です。

利回りが高い物件は、収益性が高いように見えますが、立地が悪かったり、築年数が古く将来的な修繕リスクが大きかったりする場合があります。

一方、利回りが低くても需要が安定しており、空室率が低いといったアドバンテージを持つ物件もあります。

投資家としては、高利回りか低利回りかの二択ではなく、その背景に潜むリスクと収益バランスを見極める姿勢が欠かせません。
価格上昇の期待値や長期保有のメリットがある物件を検討し、総合的な投資効果を評価しましょう。

以下では、低利回り物件と高利回り物件の特徴と注意点をそれぞれ解説します。
 

低利回りでも検討すべき物件の特徴

都心部や人気エリアのワンルームマンションは表面利回りこそ低くても、需要が高いため空室リスクが抑えられます。
また、建物が新しく管理状態が良好な物件は、長期的な修繕コストを抑えることができる点が魅力です。

立地条件が非常に良い物件は将来的に資産価値が上昇する可能性も高く、仮に利回りが低くても売却時に利益が出ることもあります。
安定需要を狙いたい投資家や、長期目線で堅実な資産形成を考える人にとっては選択肢となり得るでしょう。

ただし、低利回り物件でも購入金額が高い分、想定以上の経費が続いた場合にはキャッシュフローが圧迫されるリスクがあります。
出費と収益のバランスをよく見極めたうえで判断することが重要です。
 

高利回り物件を選ぶ際の注意点

高利回り物件は低価格帯で購入でき、表面利回り上は魅力的に見えますが、需要が安定していないエリアや築年数の古い物件の場合、空室率や修繕費が増大するリスクがあります。
家賃を下げなければならない状況に追い込まれることもあるため要注意です。

また、物件自体が耐震基準を満たしていない、あるいは管理組合の運営がしっかりしていないケースでは、長期的な運用リスクが高まります。
内覧や管理状況の確認を怠らず行い、将来のリスクを可能な限り低減する工夫が必要です。

高利回り物件を検討する際には、表面利回りだけではなく実質利回りも確認し、複数のシナリオでキャッシュフローをシミュレーションすることをおすすめします。
 

利回り以外にチェックすべき要素:エリア分析と管理体制

ワンルームマンション投資では、利回りに加えてエリア分析や物件の管理体制を総合的に検討することが安定した運用のカギです。
エリア分析とは、物件が所在する地域の人口動向や賃貸需要、周辺施設の充実度などを調査することを指します。
需要が高いエリアであれば、空室リスクを抑えて安定した家賃収入を得やすくなります。

さらに、物件の管理体制は入居者満足度に直結するため、信頼できる管理会社を選ぶことが重要です。
迅速なトラブル対応や定期清掃などが行き届いていると、長期入居や高い入居率につながるケースが多いでしょう。
利回りは重要な評価指標ですが、その数字だけでは把握しきれない部分が多々あります。エリア特性や管理体制を含めた総合的な視点が、長期的な不動産投資を成功させる鍵となるのです。

利回りを把握してワンルームマンション投資を成功させよう

利回りはワンルームマンション投資の収益性を判断するうえで欠かせない指標ですが、それだけで完成された答えを得られるわけではありません。

表面利回り・実質利回り・想定利回りの3種類を理解し、新築・中古やエリアの特徴、管理体制などあらゆる観点を踏まえて投資判断を行うことが大切です。
高利回り物件にはそれなりのリスクが、低利回り物件にも潜在的なメリットが存在します。

実際の投資に踏み切る前には、シミュレーションを行い、修繕費や空室リスクを織り込んだ現実的な収支計画を構築しましょう。さらに、エリア分析や管理体制のチェックなど、利回り以外の要素を徹底的に検討することで、長期的に安定した賃貸経営が期待できます。

利回りを正しく理解し、総合的な視点で物件を選び抜くことで、ワンルームマンション投資を成功に導く可能性が高まります。焦らず慎重に情報を集め、堅実な投資計画を立てていただければ幸いです。

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高橋 咲百合
コラム監修 高橋 咲百合
資格

宅地建物取引士 / 賃貸不動産経営管理士 / 2級ファイナンシャルプランニング技能士 / インテリアコーディネーター

プロフィール

マーケティング部

新卒以来、不動産業界・建設業界に一貫して従事し、投資用ワンルームマンションの売買・管理・活用に関する豊富な実務経験を積む。
専門知識を活かしつつ、初心者の方にもわかりやすく情報を届けることをモットーに、コラム執筆や監修にも携る。
プライベートでは2児の母。家庭でも「お金の大切さ」を子どもと一緒に学びながら、楽しく金融教育に取り組んでいる。

このコラムを書いている人

マンション経営ラボ 編集者

マンション経営ラボ 編集者

最新の不動産投資情報や株式、投資信託、為替など幅広い投資コンテンツを掲載。 オーナー様自身で最適な不動産の購入・売却・運用の判断材料になる情報をタイムリーに提供いたします。

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