資産運用のポイントとは?運用方法についてもご紹介

公開日2020/10/05
更新日2023/01/26

資産運用を始めようと思っている方へ

check

将来のために資産運用をスタートしようと考えてはいるものの、基本的な知識もあまりない状態だと、「どのように運用すればいいかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

 

資産運用については、金融機関や証券会社などで相談ができますが、自分に適した金融商品を必ずしも紹介してくれるとは限りません。

 

そこで、今回は資産運用のポイントと運用方法について、紹介していきます。



目標額を決定して資産運用のイメージを把握する

資産運用イメージ

資産運用をスタートする前に、「いつまでに、どの程度の目標額を達成するか」について、はっきりさせる必要があります。

 

資産運用をスタートするとなると、初心者はまず投資商品選びから始めがちです。

 

しかし、目標額が決定していなければ、必要以上に利益が少なすぎる商品で運用してしまったり、リスクがある商品を選んでしまうなどして、最終的に目標額が達成できない可能性があります。

 

そのため、自分の目標額をまず決定して、「何%の平均利回りで運用すると期間がどの程度かかるか」をシミュレーションし、だいたいのイメージを把握しておくことをオススメします。

 

すると、今後さまざまな運用方法について理解できた際に、目標額がその運用方法で達成できるか、その運用方法を使うべきかどうかの、一つの基準になります。

 

資産運用のイメージとしては、次のようなことを考えておきましょう。

 

・いつまでの目標にするか

・元本は現在どの程度か

・追加投資額は毎月どの程度か

・何%の予想利回りか

 

期待資産額を目標額にする

期待資産額というのは、自分の年収・年齢に対して持つべき資産額のこと。

 

アメリカの作家であるトマス・J・スタンリー氏が、自身の書籍内で発表した指標です。

 

期待資産額は、年齢×年収÷10で算出することができます。

 

例えば、世帯のトータルの年収が500万円の40歳の場合、期待資産額は、40歳に500万円を掛けて10で割った2000万円となります。

 

そのため、負債の住宅ローンなどを差し引きした純資産が1500万円である場合、期待資産額を下回っています。

 

そして、将来のだいたいの年収が、もし会社の給与体系からイメージできるのであれば、期待資産額を目標とすると良いでしょう。

 

例えば10年後に、50歳になるときの年収が700万円であれば、期待資産額は50歳に700万円を掛け、10で割った3500万円となります。

 

現在の資産が1000万円である場合、今後10年間で1500万円の資産を貯めることを目標とすると良いでしょう。

 

まずは期待資産額を目標値にして、この目標値を実現するために、資産運用の方法を学習して実践することが大切です。

 

資産運用は長期で考える

資産運用は、長期的な目線で考えることが最も重要だといえます。

 

長期で資産運用する代表的なメリットとして、複利法の効果を得られることが挙げられます。

 

複利法の効果は、資産運用して獲得した利益を、再度そのまま投資することで元本がそれまでよりも増え、毎回の利益も多くなるというもの。

 

また、長期で資産運用をすることによって、過去のデータから損失幅が小さくなることも実証されており、5年間運用したケースと20年間運用したケースでは、10%も損失幅が小さくなることがわかっています。

 

長期の資産運用のメリットとしては、次のようなものがあります。

 

・複利法の効果で効率よく運用ができる

・値動きの幅が小さくなり、リスクが少なくなる

・取引回数が多くないので、手数料などの費用が少なくなる

資産運用でリスクを分散する方法とは?

投資イメージ

ここでは、資産運用でリスクを分散する方法についてご紹介します。

 

資産運用で利益を獲得しようとするのであれば、必ずリスクがついてまわると言っても過言ではないでしょう。

 

基本的に、ハイリスク・ハイリターン、ミドルリスク・ミドルリターン、ローリスク・ローリターンというように、利益の見込みが大きくなるほどリスクも大きくなると言われています。

 

特に、ハイリスク・ハイリターンの商品では、一度損をすると再起できないこともあります。

 

資産運用をスタートする前に、どのようなリスクがあるか、しっかりと掴んでおきましょう。

 

また、それぞれの金融商品のリスクの程度を判断することは初心者では困難であるため、リスクを避けるためには分散投資をすると良いでしょう。

 

一つの金融商品に資金の全てをつぎ込んだ場合、失敗してしまった際の損害が大きくなりますが、いくつかの金融商品に投資することによってリスクが分散でき、万一の時でも損失が大きくなるのを避けることができます。

基礎的な資産運用の知識をマスターするためには?

勉強

資産運用を続けていくためには、判断力を養うことが非常に重要です。

 

自分が投資した金融商品のマーケットや、今後の会社の動きがどのようになるかを、ニュースなどを通じて自分で判断する必要があります。

 

資産運用についての情報はテレビやネット、本などで非常に多く紹介されていますが、大切なのは他の人の情報をそのまま信用してしまわないこと。

 

正しい情報はどのようなものか、判断基準をマスターするためにも、ブログや書籍を読むなどして、さまざまな視点を持つことが大切です。

 

また、基礎的な資産運用の知識がマスターできる書籍を読む以外に、資産運用のプロが執筆しているブログなどから、どのように実際のニュースを考えているかを学習するのもいいでしょう。

資産運用の初心者におすすめの方法とは?

分からない人

ここからは、資産運用の初心者におすすめの方法について、紹介していきます。

 

投資信託

投資信託は、個人の投資家から資金を集めて、投資のプロが運用するというもの。

 

投資信託と一口に言っても、投資先は債権や株式・不動産・外貨など、ハイリスク・ハイリターンのものからローリスク・ローリターンのものまで、実にさまざまな商品があります。

 

投資信託を運用する方法としては、大きく分類すると、TOPIX・日経平均などのマーケットの平均を目指すインデックス型と、マーケットの平均を上回ることを目指すアクティブ型があります。

 

初心者には、運用手数料とリスクが少ないインデックス型がオススメ。

 

また、分配金を再度そのまま投資することによって、元本が増えて資産形成をスピードアップできます。

 

投資信託のメリットとしては、次のようなものがあります。

 

1万円程度の少額から投資できる

・プロが運用するので初心者でも気軽にスタートできる

・運用先を分散することによってリスクが少なくなる

・投資が個人では難しい世界中の不動産や国に投資できる

・複利法の効果で資産が効率良く増やせる

 

一方、投資信託のデメリットとしては、運用費用がかかるということが挙げられます。

 

株式投資

会社が発行する株式を安い時に購入し、高い時に売却することによって利益を得る資産運用方法が、株式投資です。

 

株式投資のメリットとしては、次のようなものがあります。

 

・購入金額以上の支出がないため、長期保有しやすい

・値上がり益・株主優待・配当金・株式分割の利益が獲得できることがある

 

一方、株式投資のデメリットとしては、次のようなものがあります。

 

・債権などに比較して株価が激しく変動する

・さまざまな指標などをチェックする必要がある

 

不動産投資

不動産投資は、第三者に不動産を貸して賃料収入を獲得したり、売買したりすることによって利益を得るものです。

 

投資する不動産の立地や種類などで、利回りや価格は大きく異なってきます。

 

不動産投資のメリットとしては、次のようなものがあります。

 

・安定した賃料収入が毎月獲得できる

・実物資産である不動産はインフレ対策になる

・ローンが使えるため資金が少額でもスタートできる

・ローンには団体信用生命保険がつくため、生命保険の代わりになる

 

一方、不動産投資のデメリットとしては、次のようなものがあります。

 

・資産価値は年数が経つにつれて下がる

・火災・地震などで損害を受けることがある

・換金しにくい

資産運用のポイントと運営方法まとめ

閃いた人

今回は、資産運用のポイントと運営方法について、解説してきました。

 

資産運用を始めようと考えているのであれば、まずは目標を定め、しっかりと将来のイメージを掴んでおくことが重要です。

 

ぜひ本記事を参考に、資産運用をスタートしてみてはいかがでしょうか。

このコラムを書いている人

マンション経営ラボ 編集者

マンション経営ラボ 編集者

最新の不動産投資情報や株式、投資信託、為替など幅広い投資コンテンツを掲載。 オーナー様自身で最適な不動産の購入・売却・運用の判断材料になる情報をタイムリーに提供いたします。

関連する記事