ASSECRI(アセクリ)の特徴やメリット・デメリットを徹底解説!
【目次】
不動産クラウドファンディングという選択肢
最近は、少額からでも不動産投資ができるスキームができてきました。
かつて少額でできる不動産投資といえば、maneoのような貸し倒れや返済遅延といった問題がありましたが、劣後出資の仕組みなどを取り入れるクラウドファンディングが増え、投資家ファーストの投資環境が整ってきています。
そんな中、都心の一等地に投資できるクラウドファンディングサービスのASSECRI(アセクリ)が、注目を集めています。
まだ2つのファンドしか稼働していませんが、すでに高倍率の投資案件を扱っていることで有名なASSECRI。
今回は、そんなASSECRIの特徴やメリット・デメリットをご紹介したいと思います。
ASSECRI(アセクリ)の特徴
ASSECRI(アセクリ)は、株式会社プレミアムバリューバンクが運営するクラウドファンディングサービス。
第一号ファンドは販売開始されたのが2019年の12月〜と他のクラウドファンディングに比べると後発サービスとなります。
しかし、第一号案件は21時間で出資額を満たしたことでも有名で、6ヶ月の期間を経てすでに償還されています。
株式会社プレミアムバリューバンクは、アパートやマンションの1棟不動産を手がける企業で、創業以来1000件以上の取引実績をもつ企業。
グループ会社として株式会社岩本組を有し、中古マンションのレノベーションなどを手掛けています。
株式会社プレミアムバリューバンクは、単に物件を仲介するだけでなく、マーケティングの実施や物件のリノベーションによる資産価値向上、建物の企画やデザイン設計などさまざまな不動産の分野に携わっています。
不動産に関する業務を売却まで一手に引き受ける会社であり、ノウハウの蓄積がある企業だと言えるでしょう。
そんな株式会社プレミアムバリューバンクが展開するASSECRI(アセクリ)は、都心の物件を投資対象としているため、安定感があるのが大きな特徴です。
案件1号が白金台の区分マンション、案件2号は都庁前駅の区分マンションと、いずれも好立地な物件として魅力的な投資先となっています。
ASSECRI(アセクリ)の始め方
まずはASSECRIサイト内の「会員登録」をクリックし、メールアドレス等を入力します。
登録したメールアドレス宛に、認証メールが届くので、メール内にある認証URLをクリックします。これで会員登録は完了です。
会員登録が完了すると、ASSECRIの投資案件の詳細が観覧可能に。メールアドレスに新規案件についても掲載されるので、不動産情報を仕入れることができます。
実際に投資を開始するためのファンドに申込みをしたい場合は、投資家申請を行いましょう。
トップページの「投資家申請」をクリックし、各種自分の個人情報などを入力。
また、同時に本人確認を行う必要があるので、必要な書類を用意しておくとスムーズに申請が進みます。
本人確認として認められているのは以下のものになります。
・運転免許証(表面・裏面)
・個人番号カード(顔写真付き)(表面)
・パスポート(顔写真掲載ページ・住所掲載ページ)
・在留カード(表面・裏面)
・特別永住者証明書(表面・裏面)
これらのうち、いずれかの写真をアップロードすることになります。
写真の撮影はスマホなどでもかまいませんが、必要事項が読み取れないと審査に落ちてしまう可能性があるので、鮮明な画像を添付してください。
また、現在はマイナンバーの提出が必要不可欠となっています。
・個人番号カード(裏面)
・通知カード(表面)
・個人番号入りの住民票(表面)
こちらも同じように、不鮮明なものは審査で通過しない可能性があるので注意しましょう。
記載内容と登録内容に相違があると、審査の際に登録内容の修正が求められます。
残念ながら、ASSECRI(アセクリ)は海外在住だと口座開設することができません。
審査には特別な資格などは必要ないので、それ以外の人は基本的に口座を開設することができるでしょう。
ただし、審査には少し時間がかかるので、投資を開始したいと思う投資案件が出る前に、前もって申請しておくことが大切です。
審査が完了すると、登録した住所に「本人確認キー」が記載されたはがきが郵送されてくるので、はがき内に記載されている「本人確認キー」を、サイト上で入力すると投資家申請が完了します。
ASSECRI(アセクリ)の取引方法
投資家申請を行った後、すぐにファンドに申し込みができるので、投資したい案件をチェックすることが重要です。
もし、投資したい案件がある場合は、申込の際にファンド毎に「契約成立前書面」をダウンロードし確認する必要があります。
一通り書面を確認したら、希望の口数を入力し申込をするだけOK。
すべてサイト上で行うことができるので、スキマ時間を使って申し込みすることができます。
申込みが確定となった時点で、登録したメールアドレス宛に確定した旨のメールが届きます。
メール内に「契約成立時書面」を確認出来るURLが記載されているので、申込みしたファンド毎に、必ずダウンロードのうえ確認します。
ダウンロードされていない場合、運営側より連絡が来るので、メールがきたらすぐに確認しましょう。
「契約成立時書面」は、申込み確定後に「マイページ」内「交付書面」ページからダウンロードすることができます。
ファンドへの投資が決定されたら、自分専用の振込口座が開設されているのでその口座に入金をします。
「マイページ」内の「振込口座確認」ページを確認し、申し込んだ金額分を振込みます。
振込手数料がかかるので、申し込んだ金額と手数料分を計算してください。
入金額に過不足があった場合、口座へ返金されるので、申込金額を確かめてから再度入金する必要があります。
しっかりと金額を確認しないと二度手間になるので、気をつけましょう。
申し込みと入金が完了したら、分配金が支払われるのを待ちます。
分配金および元本は、登録した銀行口座の方に振り込まれ流ので、自分の都合の良いときに確認してください。
金額については、「マイページ」内の「運用実績」ページからも確認することができます。
注意点としては、ファンド毎に分配金および元本の受取時期が異なります。
分配金および元本の振込にかかる振込手数料は、運用側が負担してくれるので気にする必要はありません。
しかしながら、源泉徴収税分が引かれた状態で振り込まれるので、額面が投資で得られたリターンより低い可能性があります。
ASSECRI(アセクリ)のメリット
初心者が損しにくい仕組みができている
1口1万円から不動産投資ができるので、少額でしか投資できない人にも向いているのがASSECRIの特徴です。
劣後出資という仕組みも取り入れており、投資案件によりますが、元本に対して20%〜30%ほどの損失が出た場合に運営側がその損失を被るようになっています。
つまり、投資家たちの投資を優先し、運営側の投資を劣後とする形になっているのです。
例えば、全体で1000万円の案件である場合、価値が目減りして800万円になってしまったとしても、その投資案件で20%の劣後出資が設定されていれば、200万円分は運営側が肩代わりをしてくれます。
すべての案件ではありませんが、この20%〜30%の劣後出資を保証する形は、現在あるクラウドファンディングの中で最高水準となっており、初心者向けのサービスといえます。
運用期間が6ヶ月と、先が見えやすいのも大きな魅力。
資金拘束の期間も短く、投資成果が見やすいのもメリットです。
利回りや運用期間などの目安がシンプル
まず、ASSECRIのファンドは利回りが4%〜8%に想定されており、高利回りの設定になっています。
運用期間は6ヶ月間と決まっているので、比較的短期間の設定。
クラウドファンディングの投資案件の中には、出口の見えない長期的な案件も少なくありませんが、ASSECRIの投資内容は、シンプルで成果が見えやすいのが大きなメリットと言えるでしょう。
ASSECRI(アセクリ)のデメリット
分配金が都度出金される
ASSECRIの場合、分配金が出ると必ずお金が口座に振り込まれることになります。
プロジェクトごとにお金が戻ってきてしまうため、再投資したいときに再び資金を振込必要があり、時間や手数料の無駄が起きやすいのがデメリットです。
実は第一号案件が中止されている
また、ASSECRI(アセクリ)の第一号案件は早期償還に近い形で中止されています。
理由としては、売却される時期が早まったためとなっており、人気の投資案件だからこその理由ですが、同様の理由で今後も投資の中止が起こる可能性は0ではありません。
中止された場合、元本は戻ってきますが、利回り分を受け取れるわけではないので投資の機会損失になります。
まだ投資案件がほとんどない
多くの不動産クラウドファンディングサイトに言えることですが、まだできてから日が浅いサービスなので、投資案件が少ないことが挙げられます。
特にASSECRI(アセクリ)の場合はまだ公開案件が2件しかないので、実績と呼べる実績がないのが現状。
投資案件にも偏りがあるので、しっかりと不動産投資をしたいと考えるならば、他のサービスを利用するなど工夫が必要です。
年齢制限がある
海外居住者が口座開設できないなどの制約に加え、ASSECRI(アセクリ)は20歳未満が口座開設することができません。
また、75歳以上の人もできないので、ASSECRI(アセクリ)で投資したい場合は年齢を気にする必要があります。
ただし、外国籍で日本に居住している人であれば投資は可能です。
本人確認のため外国人登録証明書を用意する必要がありますが、それ以外に規制はありません。
また、法人も口座開設が可能ですが、個人のように会員登録や投資家申請をするのではなく、問い合わせフォームから口座開設をする必要があります。
途中でやめることが難しい
まず、ファンドに申し込みをした場合、クーリングオフ制度の対象になっています。
それゆえ、「契約成立時書面」をダウンロードし、確認をした日から起算して8日を経過するまでの間、書面による解約を申し出た場合に限り、クーリング・オフによる契約解除が可能です。
それ以降の解約については、やむを得ない場合のみ解約が可能となるので、基本的には解約不可と考えて良いでしょう。
また、やむを得ない事由が生じて解約したい場合も、匿名組合契約第12条1項に基づき、運営側に対して書面により通知する必要があります。
この場合、やむを得ない理由が運営側にとってやむを得ない理由と判断されない場合は、解除できないこともあります。
しかしながら、ASSECRIでは書面を通知する場所を明示し、必要であれば活用できる書面を用意してくれています。
そういった面で、フォローの形ができているのは大きな魅力です。
ただし、退会をしたいときもお申込みいただいたファンドの運用が終わり、配当金および元本の返還を終えている場合に限り受付が可能となっています。
退会を希望する時は、マイページ内の「基本情報」からの申込となります。
退会してしまうと、これまでの運用実績など全ての情報が閲覧できなくなるので、税務関連の手続きは全て終えてから退会する必要があります。
ASSECRI(アセクリ)の情報まとめ
ASSECRIは、中古の都心マンションを中心に販売する不動産会社が母体のクラウドファンディングです。
できたばかりで実績がなく、その点ではクラウドファンディングサービスを利用することで得られるリターンが見えづらい難点があるのも事実。
しかし、1000件の不動産売買を成功してきた実績のある会社が運営しており、リノベーションを自社で行うなど一括管理をしている案件という安心感があります。
劣後出資などの仕組みも整っているので損はしづらいのが特徴です。
ASSECRIは、少額からでも不動産に投資をしてみたい人には向いているサービス。
気になった方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてくださいね。
このコラムを書いている人
マンション経営ラボ 編集者
最新の不動産投資情報や株式、投資信託、為替など幅広い投資コンテンツを掲載。 オーナー様自身で最適な不動産の購入・売却・運用の判断材料になる情報をタイムリーに提供いたします。
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