金融リテラシー(お金の知識・行動力)を身につけよう!

公開日2021/09/06
更新日2024/01/06

昨今の情勢のなかで、将来やお金に対する不安を拭えず今日を生きている方々が多いことでしょう。
今回は、そんななかで、ふだんから意識することで変わるかもしれないお金に対する考え方についてお話しいたしましょう。

 

ファイナンシャプランナーの横山光昭さん(最も勢いのあるFP)が提唱している消費・浪費・投資(ショー・ロー・トー)という考え方をご紹介します。

 

横山さん(勢いのあるFP)が提唱されているお金を貯めるステップは以下です。
 
①一か月間の収支を記録

②各支出を「消費」「浪費」「投資」にわける

③「浪費」を減らす

 

ここで確認しておきたいのが、3つのお金の意味ですね。
 
消費:生活に必要な支出

投資:将来に向けた支出(貯金はこれに当たる)

浪費:上記以外の無駄な出費

 

では上記3つのお金について具体的にどのようにすればよいのでしょうか。

理想的な「消費・投資・浪費」の割合とは?

さて、ではここで質問です。
ご自身のここ一か月を振り返ってみて、上記3つに当てはまるものの割合はどれほどでしたか?

 

理想的な「消費・投資・浪費」の割合は、「70%・25%・5%」なのだそうです。
如何でしょうか?
 
どれほどのお金を使っているかを把握することも然り、さらにそれを分類することで、お金に対する意識も数段変わるはずです。
 
割合まで意識は出来なくとも、「これは果たして投資だろうか?浪費だろうか?」と自身に問うことでお金の使い方にもだいぶ変化が出てくるのではないでしょうか。

また、横山さんによれば、上記3つの中で「投資」を削らないことが大事なのだそうです。
 
将来自分にリターンされるであろう支出は節約すべきではないとのこと。
 
多くの場合、資格試験に向けた勉強に関することや、仕事のための勉強に関わることなどが当たるかと思いますが、仕事内容によってはメイク道具やファッションにかける金額が投資に当たる、など人によっては様々な考えがあるかと思います。

毎月いくら「消費」しているか把握していますか?

payment

買い物をするとき、皆さんは何を使って支払っていますか?

 

今では、コンビニで買い物をするとき、現金・電子マネー・スマホ決済・クレジットカードなど様々な手段で支払いが出来るようになりました。

 

キャッシュレス化で便利になった反面、今月いくら使用したか計算するのが大変になった方もいるのではないでしょうか。

 

家計簿をつけることや、計算をするのが苦手という方には家計簿アプリの利用がおすすめです。
家族でデータを共有できるものや、キャッシュレス決済・カード決済を連動することができるものも多数あります。
 
それも面倒…手元にあればあるだけ使ってしまうので、収入から一定額を差し引いた額を自動的に消費の金額としたい…という方におすすめなのが「積立式定期預金」です。

「積立式定期預金」とは

「積立式定期預金」

積立式定期預金とは銀行によって制度は異なりますが、毎月ご自身が設定された日に、設定した金額を普通預金から積立式定期預金へお金を移動してくれる商品となります。

 

例えば毎月27日に5万円と設定した場合、給与の振込口座から毎月5万円を自動的に積立式定期預金へ移動してくれるため、毎月コツコツと5万円を貯金することが出来ます。

 

この制度のメリットは一度設定してしまえば、毎月何もしなくても手間をかけずに一定額を毎月貯金することが出来る点になります。

 

デメリットとしては、預金の利率によって増える金額が、投資の運用に比べてかなり低い点があります。

 

ですが、毎月貯金をする習慣を作る手段の一つとしてこの制度を利用するには、良いのではないでしょうか。

 

そうして貯まった貯金を投資の運用に回すこともでき、将来の選択肢が広がります。

「消費・投資・浪費」はお金だけではない

金融リテラシーイメージ
「浪費を削る」ことのも一つの手ですが、大事なのは、自分の中で「これだけはどうしても譲れない支出だ!」という軸を決めて、それに沿って支出される固定費等を見直すことだとも言えそうです。
 
また、「消費・投資・浪費」はお金だけでなく時間に対しても適応することができるとの見解もあります。
 
食事や労働時間が消費、読書や運動時間は投資、などと考えてみるとお金だけでなく何気なく過ごしている今の時間ももっと大事にしようと思えるはずですよね。
 
日々こうした意識を持つことが、多少つらい状況下でも個々人のクオリティオブライフ向上につながっていくのではないかと期待しております。

まとめ

皆さんは10年後20年後の将来、ご自身がいくらの資産を保持しているかを考えたことはありますか。

 

貯金額はいくらで、運用している金融資産はいくらでといったかたちですぐに答えが出せる方は少ないのではないでしょうか。
激動する経済社会の中で生活するためには、金融リテラシー(お金の知識・行動力)を身につけることが必要なスキルとなってきています。
 

※参照 金融リテラシー Copyright 金融広報中央委員会「知るぽると」All rights reserved.
https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/literacy/

このコラムを書いている人

YI

YI

神奈川県出身 保有資格:宅地建物取引士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士

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