ワンルームマンションを高く売るために押さえておきたい全知識

公開日2025/05/05
更新日2025/10/13

【目次】

ワンルームマンションを 高く売るために 押さえておきたい全知識ワンルームマンションは投資用不動産として取引されることが多く、高値で売るにはさまざまな知識と戦略が必要です。
本記事では、売却の基本から高値売却に向けたポイント、また仲介や買取それぞれの特徴に至るまで詳しく解説します。

自分に合った売却方法と業者選びのコツを掴み、満足のいく価格での売却を目指しましょう。
\ワンルーム売却ならFGHにおまかせ/
ワンルーム売却なら
\ FGHにおまかせ /
納得価格で最短4日のスピード売却!
18年間で築いた独自ネットワークから、優良な購入希望者をご紹介!
「サブリース付き」「空室中」など、難しい案件も安心してお任せください。

ワンルームマンション売却の基本—なぜ高く売るのが難しい?

ワンルームマンションを売却する際、さまざまな面から高値売却が難しくなる傾向があります。その主な理由を見ていきましょう。

多くの投資家がワンルームマンションの値ごろ感や利回りに敏感であるため、単純な相場よりも収益還元法を重視した価格設定が行われやすいのが特徴です。
家賃収入や管理費、修繕費などを踏まえた“実質利回り”に注目されると、表面的な高値売却が難しくなる傾向があります。

さらに、物件の立地や築年数、周辺に類似の成約事例があるかどうかが価格に強く影響し、売り出し時期のタイミングも重要です。
こうした複合的な要因が絡むため、ひとつの要素だけで高く売れるわけではない点に注意が必要です。
 

【理由1】利回り重視の査定が中心になりやすい

ワンルームマンションは投資用として購入されるケースが多く、買主は将来の家賃収入やローン返済を含めた利回りを厳しくチェックします。
高値で売ろうとすると表面上の利回りが下がり、投資効率が悪いと判断される場合が多いのです。
収益性を高めるためにも、家賃や管理費の状況を把握し、投資家が納得できる利回りを算出できる準備が大切です。

 

【理由2】立地や築年数で価値が大きく左右される

一般的な不動産と同様に、ワンルームマンションでも駅からの距離や周辺環境、築年数が評価ポイントとなります。
特にワンルームの場合は交通アクセスの良し悪しが家賃や稼働率に直結しやすいため、駅近で築浅なら需要が高まり高値が期待できます。
しかし築古やエリアが不人気な場合は利回りを上げても買手が見つかりにくくなるため、必然的に売却価格が下がってしまうこともあります。

 

【理由3】投資家ニーズがないと売却が長引く可能性がある

ワンルームマンションの購入層は特定の投資家が中心なので、物件のあるエリアや条件がニーズから外れると買い手がなかなか現れないことがあります。

通常の自宅用と比べるとマーケット自体が狭く、人口減少や空室リスクへの懸念があるとさらに競争力が下がるリスクもあります。
物件がなかなか売れず長期化すると、空室リスクや維持費がかさむ場合もあるため、売り方と時期の見極めが重要です。

高値売却を実現するための5つの事前チェック

ワンルームマンションを少しでも高く売るためには、売り出し前の段階で確認しておきたいポイントがあります。
ワンルームマンションを高く売却するには、まず相場と市場動向を正しく捉えることが不可欠です。

収益還元法で算出される価格だけでなく、近隣の実際の売買事例や需要動向を調べることで、売り出し価格に説得力が増します。
加えて、ローンの残債や滞納リスク、家賃収入の調整可能性を把握するなど、あらかじめクリアにしておくことで買主への印象も大きく変わるでしょう。
 

売却相場と近隣の成約事例

外部環境に左右されやすい不動産市況は常に変動しており、同じ条件の物件でも時期によって売買価格が変わることがあります。
インターネットや不動産会社を活用し、直近の類似物件の売却実績を確認することで、適切な売り出し価格と販売計画を立てやすくなります。
過去の動向だけでなく、今後の開発予定などにも目を向けると相場の上昇要因を把握しやすいでしょう。
 

賃料値上げの余地はないか

投資家が気にするのは、物件購入後の家賃収入と空室リスクです。
もし周辺相場と比較して家賃が低めに設定されているようであれば、適正価格へ近づける余地がないか検討してみるのも手です。
家賃を一度に上げるのが難しい場合でも、年度更新のタイミングや入居者交代の際に見直しを検討すると良いでしょう。
 

入居者の属性や滞納有無

優良な入居者がついている物件は、今後賃貸人の立場を引き継ぐ買主にとっては魅力的に移ります。
逆に入居者の賃料滞納があると、買主にとってリスクが大きいと感じられてしまいます。
引渡し時点で滞納がない状態にしておくことで、安心感を与えやすく、売却価格にも良い影響が出やすいのです。
 

ローン残債と希望売却額の差

現在のローン残高と売却時の手取り金額をシミュレーションしておくことは重要です。仮に残債が多い場合は高値で売却しないと残債の完済が難しくなり、売却後に資金計画が崩れる可能性があります。
事前にローン返済シミュレーションを行い、自分の希望売却額と現実的な相場のバランスを検討しましょう。
 

リフォーム履歴・修繕履歴でアピール

ワンルームマンションは築年数が経つと、水回りの老朽化や内装の汚れが目につきやすくなります。
きちんとメンテナンスされている物件ほど買主に好感を与え、家賃の安定や将来的な修繕リスクの低さもアピールできます。
リフォームや修繕の履歴をまとめて、安心して購入してもらえる根拠を示しましょう。

空室・入居中どちらが有利?状況別の売却戦略

ワンルームマンションは空室で売りに出すか、または入居中のまま売るかでメリット・デメリットが大きく異なります。
投資用ワンルームとしては、空室か入居中かによって売り出し時のアピールポイントが変わります。空室であれば買主が内装や設備をしっかり確認でき、ただしその間の家賃収入が入らないリスクがあります。一方、入居中のまま売却する場合は買主に家賃収入が継続する安心感を与えられますが、内覧や賃貸契約の条件で調整が必要になる点を把握しておく必要があります。
 

空室で売るメリットとデメリット

空室状態で売りに出す最大の強みは、室内をいつでも見学できるため、物件の状態や魅力を買主にストレートに伝えられることです。
また、改装やクリーニングを実施するハードルが低く、リフォームしたばかりの内装をアピールしやすい利点もあります。
もし実需用に購入を検討している方がいた場合は空室の方が有利になります。

一般的な投資用物件として売り出す場合は、通常空室の状態はデメリットとなります。
また、売却までに時間がかかった場合、空室期間中の家賃収入がゼロになってしまうので積極的に入居者を探しましょう。

 

入居中で売るメリットとデメリット

入居者がいる状態での売却は、買主にとって家賃収入がすぐに得られるメリットがあります。
投資家は稼働率を気にするため、安定収入の見通しは魅力的になるでしょう。

しかし、内覧は入居者との調整が必要になるため、内装の状態を気にする買主を相手にする場合は売却活動がスムーズにいかない場合があります。

また、既存の賃料が相場より低い場合は、利回り面でマイナスになり交渉のネックにもなります。

ワンルームマンション買取の特徴は?

売却活動に時間をかけたくない場合などに利用される、不動産買取の特徴を確認しましょう。
買取を選択する大きな魅力は、スピーディーに現金化できる点です。
仲介で売却するより価格は低くなる傾向にありますが、買取業者がすぐに買い取る形で話が進むため手続きがシンプルになります。

✅短期間で現金化できる
✅空室・築古・難あり物件でも売却しやすい
✅仲介よりも価格が下がりやすい
 

短期間で現金化できる

不動産買取は契約から実際の決済までのスケジュールが短期間で済むことが特徴です。

特にローンの残債を早く処理したいケースや、相続で複数の不動産を抱えているケースでは有利に働く可能性があります。
ただし、仲介売却で狙える相場よりはやや下回る金額になる点を踏まえて検討しましょう。
 

空室・築古・難あり物件でも売却しやすい

築年数が古かったり、立地が十分に良くなかったりするワンルームマンションでも買取業者は検討してくれるケースが多いです。

オーナーチェンジが難しい物件や、特殊な間取りの物件を取り扱う買取業者もいるため、ニッチな需要を狙える可能性があります。

しかし大幅に修繕が必要な場合などは、そのコストが買取価格に反映されるため、複数の業者を比較検討することが大切です。
 

仲介よりも価格が下がりやすい

買取業者が物件を買い取った後、市場で転売して利益を得るビジネスモデルであるため、買取価格は仲介売却で得られる金額より下がるのが一般的です。

あくまで残債を早く清算したい、売却スケジュールを重視したいといった場合には有効な選択肢となります。高値売却を最優先するなら、仲介売却も同時に検討してから結論を出しましょう。

ワンルームマンション仲介の特徴は?

市場価格に近い売却を期待できる仲介ですが、良い面・悪い面それぞれをしっかり理解することが大切です。
仲介売却は不動産会社に媒介契約を結び、一般の投資家や個人に広く物件をアピールする方法です。
ニーズが高い立地や状態が良い物件であれば、高い利回りや希少性が評価されて相場以上の価格で売れることもあります。
一方で広告期間が長引いたり、積極的に動いてくれない業者に当たったりすると、売却期間が延びて費用や空室リスクを抱える局面もあります。
 
✅よい物件は金額の伸びしろがすごい
✅高く売れると業者の利益も上がるので頑張ってくれる
✅ほったらかし業者にあたると時間がかかる
 

よい物件は金額の伸びしろがすごい

需要が高い立地や状態の良いワンルームマンションは、市場に出回るとすぐに買付が入り、高値での成約が期待できます。
特に駅近や築浅物件で家賃が安定している場合、投資家にとっても魅力的な投資対象となるため、値踏みによる競合が発生して価格が上昇する可能性があります。
ただし、その分、販売活動のタイミングや広告戦略が適切でなければ、チャンスを逃しかねないため注意が必要です。
 

高く売れると業者の利益も上がるので頑張ってくれる

仲介手数料は成約価格に比例するため、物件が高く売れるほど不動産会社も報酬が増えます。
結果として、営業担当者が積極的に広告を出し、買主との交渉も強気に進めてくれることが多いです。

ただし、業者によっては多くの物件を同時に扱っているため、常に最優先で動いてもらえるとは限りません。
業者を選ぶ際には、どれだけ販売活動に注力してくれるかを確認しましょう。
 

ほったらかし業者にあたると時間がかかる

残念ながら、すべての不動産会社が同じ熱量で売却に取り組んでくれるわけではありません。
仲介契約を結んでも、オーナー様への報告や広告出稿を疎かにし、待ちの姿勢になってしまうケースもあります。
こうした業者に当たってしまうと、売却期間が長引き、結局値下げを余儀なくされる可能性もあるため、業者選びは慎重に行いましょう。

売る前に確認するべきワンルーム売却の流れ

ワンルームマンションを売却する前に、まずはワンルームマンション売却の流れを知っておきましょう。
ワンルームマンションを売却する基本的な流れは次のとおりです。
売却の流れ

それぞれの流れで注意すべきポイント等について詳しく解説していきます。
 

①相場を調べる

まずは、売主自身で売却したいワンルームマンションの売却相場を把握しておくことが重要です。
最初から不動産会社に査定を依頼すると、不動産会社の査定額が相場から見て適正なのかどうかが分かりません。

不動産売却サイトなどを確認し、面積、築年数、設備、立地が同じ程度の不動産を探して、売却価格の相場感をまずは把握しましょう。
 

②不動産会社に無料査定を依頼する

次に不動産会社から無料で査定を取りましょう。
不動産会社は物件の状態を詳細に確認し、適正な売値を算出してくれます。

ただし、不動産会社によって査定額は異なるので、できれば複数社から査定を取ることが重要です。

不動産売却査定サイトなどを活用し、複数の不動産会社から査定を取るようにしてください。
 

③売出価格の設定と媒介契約

次に売出価格を設定し、不動産会社と媒介契約をおこないます。
不動産売買では、買主から値引き交渉がおこなわれるのが一般的です。
そのため、値引きを見込んで実際に売却したい価格の1割程度上乗せした価格を売出価格とするのが一般的です。

不動産会社と相談して、適正な売出価格を設定しましょう。
なお、媒介契約の形には3つの種類があり、それぞれの違いや特徴は次のとおりです。
複数社との契約 レインズへの登録 売主への報告義務 自己発見取引

一般媒介契約 専任媒介契 専属専任媒介契約
複数社への依頼 可能 不可 (1社のみ) 不可 (1社のみ)
自己発見取引 可能 可能 不可
レインズ※への
登録義務
任意 義務あり
(契約から7日以内)
義務あり
(契約から5日以内)
業務状況の報告義務 任意 義務あり
(2週間に1回以上)
義務あり
(1週間に1回以上)
契約の有効期間 法令上の定めなし
(標準媒介契約約款では3ヶ月以内)
3ヶ月以内
(宅地建物取引業法で定められている)
3ヶ月以内
(宅地建物取引業法で定められている)

※Real Estate Information Network System(不動産流通標準情報システム)の略称。登録すると全国の不動産会社に物件情報が共有されます。

信頼できる1社を見つけたのであれば、専任(専属)専任媒介契約、複数の不動産会社へ売却を依頼したいのであれば、一般媒介契約というように適切に使い分けることが大切です。
稀に専任媒介の取得件数が営業ノルマになっている不動産会社がありますが、無理に専任媒介契約を迫る業者には要注意です。
本当に売る力がある不動産業者は、媒介契約の形式を問わずきっちりと売却まで伴走してくれます。
 

④売却活動

不動産会社と媒介契約を締結したら媒介契約のスタートです。
基本的な売却活動は不動産会社や自社のネットワークや自社サイトなどの媒体を活用して実施します。
入居者や近隣住民のことでわかる情報があれば、個人情報保護法に抵触しない範囲で安心材料として購入希望者に提供しましょう。

長く入居してくれている、近隣住人とのトラブルの履歴がない、などは新たな購入者にとってメリットとなります。
逆に心配な点がある場合には、引き渡し後のトラブルを避けるためにも事前に報告しましょう。

また、空室時の内見対応は売主自身でおこなわなければなりません。
(鍵を不動産業者に預けて対応してもらう方法もあります。)
空室時には、掃除やクリーニングなどで美化するとともに、内見時に物件のストロングポイントを積極的にアピールするようにしてください。
 

⑤契約締結と引き渡し

買い手が見つかったら、契約締結と引き渡しです。
契約書の作成や、引き渡しの手続き等は不動産会社がおこなってくれます。

鍵や必要書類など、不動産会社が引き渡しに必要なものをリスト化してくれるのが一般的ですので、漏れのないよう準備しましょう。

また、ローンでワンルームマンションを購入している方は、あらかじめ金融機関に売却と同時に返済すると伝えることを忘れないようにしてください。

査定前に絶対やるべき5つのチェックリスト

ワンルームマンションを少しでも高く売却するため、査定を受ける前に絶対にやるべき5つのポイントは次のとおりです。

✅現在の賃料・入居状況の整理
✅物件の管理履歴を確認
✅税金や手数料の確認
✅ローン残債と売却希望価格の差を把握
✅近隣・類似物件の「リアル成約価格」を調べる

マンションからどの程度の収益が上がっているのか、所有にかかるコストはどの程度か、またローン残高なども確認しておきましょう。

それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。
 

現在の賃料・入居状況の整理

まずは現在の賃料や入居状況を確認しておきましょう。

例えば、ここ3年は入居状況に空きがない物件であれば、今後も同じ家賃で不動産経営ができることが見込めます。

一方で、空きが発生する期間が多いのであれば、家賃の引き下げを検討すべきかもしれません。
査定を受ける上で、平均利回りは非常に重要になるため、現在の家賃と入居状況を整理しておきましょう。
 

物件の管理履歴を確認

物件の管理履歴とは次のような情報を指します。

✅建物情報の構造、設備、図面
✅新築時の情報
✅改修工事
✅修繕工事
✅リフォームの記録
✅過去の点検結果
✅瑕疵の有無
✅修繕の履歴

これらの情報を詳細に不動産会社へ提供することによって、不動産会社が適正に査定をおこなうことができます。
 

税金や手数料の確認

売却時にどの程度の税金がかかるのか、不動産会社へ支払う手数料がどの程度なのかを確認しましょう。

不動産売却の際には次のような費用がかかります。
・譲渡所得税
不動産売却によって所得が出た場合には、譲渡所得税がかかります。
 

区分 所有期間 (売却した年の1月1日時点) 所得税(※) 住民税 合計税率
短期譲渡所得 5年以下 30.63% 9% 39.63%
長期譲渡所得 5年超 15.315% 5% 20.315%

 
※所得税には復興特別所得税(所得税額×2.1%)が含まれます。

・抵当権解除費用
ローンを利用していた場合には抵当権解除費用が発生します。
✅登録免許税:不動産1筆につき1,000円
✅司法書士報酬:1万円〜2万円程度

・不動産売却仲介手数料
仲介手数料は売却価格によって次のように上限が定められています。
売却金額 仲介手数料
200万円以下の部分 売買価格の5%+消費税
200万円超400万円以下の部分 売買価格の4%+消費税
400万円超の部分 売買価格の3%+消費税

・ローン繰り上げ返済手数料
金融機関によっては、ローンを繰り上げて返済する際には繰り上げ返済手数料が発生します。
金額は金融機関によって異なり、1万円〜5万円程度が相場でしょう。

これらの費用も勘案し、ワンルームマンションを売却しても損にならないような査定結果を得る必要があります。
 

こちらもおすすめ

 

ローン残債と売却希望価格の差を把握

ローンを利用してワンルームマンション投資をおこなっている方は、ローンの残高と売却希望価格の差を把握しておきましょう。

売却と同時にローンを完済しないと金融機関は売却を認めることはありません。
そのため、売却額がローンの残高を下回る「オーバーローン」の状態の場合、自己資金を用意して、売却と同時にローンを返済できない限りは売却そのものを進めることができません。

自己資金を用意できない人にとっては、ローンの残債が売却価格の最低ラインということになるで、必ずローンの残債がいくらなのかを把握し、不動産会社へ伝えるようにしてください。
 

近隣・類似物件の「リアル成約価格」を調べる

近隣の類似物件の「リアル成約価格」を調べておき、相場感をご自身でも把握しておきましょう。
実際の相場感を把握しておかないと、不動産会社の査定額が高いのか低いのかを判断できないためです。

不動産の成約状況を調べる方法やいくつかありますが、国交省の不動産情報ライブラリであれば、登録なしで成約価格を調べることができるのでおすすめです。

ワンルームマンションを高く売るための具体的戦略

タイミングや物件の条件を見極め、適切な方法で売りに出すことが、ワンルームマンションの高値売却につながります。

高く売れるタイミングを考えるうえで、金利動向や家賃相場の変化を見逃さないことが大切です。
✅金利が低い時期を狙う
✅賃料が高くとれているときを狙う
✅ワンルームマンションの売却が得意な業者を比較する
 

金利が低い時期を狙う

金利が低い時期は投資家側にとって融資を受けやすく、返済負担を軽減できるため、買付が入りやすくなります。
それだけでなく、低金利環境で代替投資先が限られると不動産投資に資金が集まりやすい点も見逃せません。
したがって、市場の動向をチェックしながら売却時期を見極めることが高値につながる可能性があります。
 

賃料が高くとれているときを狙う

投資物件で最大の魅力となるのは安定したキャッシュフローです。
もしも賃料を上げられそうなタイミングがあるなら、リフォームや設備改善などを行い、家賃を高めに設定できるよう検討してみると良いでしょう。
実際に収益が上がっている物件は、買主にとっても魅力が際立つため、高値での売却が期待できます。
 

ワンルームマンションの売却が得意な業者を比較する

同じエリアを扱う不動産会社でも、投資用物件の実績が豊富な会社とそうでない会社では販売力に大きな差があります。
複数の業者に査定を依頼し、担当者の対応や査定根拠を比較してみると、物件の強みを最大限引き出せるパートナーが見つかるでしょう。
条件交渉や広告戦略に積極的であることも、高値売却を目指すうえで欠かせない要素です。

ワンルームを売るときの業者選びのチェックリスト

ワンルームマンションを売却する際の業者を選ぶ際には次の5点を確認するようにしてください。

✅ワンルームマンションの専門業者か
✅近隣の成約実績があるか
✅マンションシリーズの成約実績があるか
✅査定額や売却戦略が具体的な根拠に基づいているか
✅無理に売却を勧めてくる業者は注意
 

こちらもおすすめ

 

ワンルームマンションの専門業者か

ワンルームマンションの売却を専門におこなう業者かどうか必ず確認しましょう。

投資物件としての売却に慣れている業者は、利回りの計算や物件の流行、マンションシリーズの特徴など、投資家の視点を踏まえた販売戦略を組めます。
サブリースつき物件の売買など複雑な案件にも慣れているケースが多く、非常にスムーズに売却が進むでしょう。

売却後の物件運用や管理まで含めてサポートできるところもあるため、契約後にトラブルが少ないのが魅力です。
実績が豊富な会社ほど過去の事例を持っているので、個々の物件の強みと弱みを的確に把握してくれます。

 

近隣の成約実績があるか

売却したいワンルームマンション近隣の成約実績があることも重要です。
実績がある業者は近隣に何らかのコネクションを持っていることも多く、他社よりも買い手を見つけやすい傾向があります。

一方、近隣の実績がない業者は、サイトやレインズなどからしか買い手を見つけられない可能性があります。

例えば、都内の不動産売買の実績しかない業者に地方の物件の売却を依頼しても、買い手を見つけることは困難です。

主に日本国内でのワンルーム市場は東京・名古屋・大阪・福岡がメインとなりますが、それぞれ地域によって特色が違えば購入層も違います。
必ず、周辺での成約実績のある業者を選択するようにしてください。
 

マンションシリーズの成約実績があるか

マンションシリーズとは、特定のデザインやコンセプト、ブランドイメージを共有しているマンションのブランドのことを指します。

新築ワンルームマンションを販売するときには、そのデベロッパーごとのシリーズ名を冠して町名や駅名・シンボルを付加したマンションの名前を付けることが多いのでわかりやすいと思います。
一例をあげると、「メインステージ+○○○」や「スカイコート+○○○」などです。個人が建てる一棟賃貸と違い、名前を見れば一目でどこのデベロッパーの物件かわかります。

同じマンションシリーズの売却実績がある不動産会社は、当該マンションシリーズの長所やセールスポイントを理解しているので、買い手を見つけやすいといえます。

売却を希望するワンルームマンションと同じマンションシリーズの売却実績がる業者を探しましょう。
 

査定額や売却戦略が具体的な根拠に基づいているか

不動産会社から査定を取ったら、当該不動産会社の査定額が適正で、売却戦略に具体性があるかを確認しましょう。

中には、媒介契約の締結だけを目的として高い査定額を提示し、具体的な戦略が何もないという悪徳業者も存在するためです。
そのような業者と媒介契約を締結してしまうと、時間ばかりが経過して、売り時を逃してしまうリスクがあります。

査定額が相場に近く、売却戦略に具体性があり、納得できる業者と媒介契約を締結するようにしましょう。
 

無理に売却を勧めてくる業者は注意

売り手側の意思に反して強引に売却を勧めてくる業者には注意しましょう。

そのような業者は、早期に売却して、仲介手数料を得るために、相場よりも安値で売却を進めるリスクがあるためです。

不動産売買は売り手にとってある程度納得できる金額で売ることが重要で、金額的に納得できないのであれば、少し売却のタイミングを待つことも大切です。
自社の都合や担当者個人のノルマばかりを考えて、強引に売却を勧めてくる業者とは基本的に取引しないようにしてください。
LINE相談バナーPC

よくある失敗パターン—高く売るつもりが損をする例

売却で損失を被る事例の多くは、準備不足や業者選びのミスが原因です。代表的な失敗例を把握して未然に防ぎましょう。
ワンルームマンションの売却で失敗するパターンにはさまざまなものがありますが、どれも事前の調査や慎重な業者選び、契約内容の確認で防げることが多いです。

不動産の売却でよくある失敗パターンは次の3つです。
 

【失敗例】査定額だけで仲介会社を選んだ結果、長期化

査定額の高い仲介会社を選択した結果として、売却活動が長期化してしまうケースです。

売り手にとって「少しでも高い値で売却したい」と考えるのは当然です。
そのため、査定の際に最も高い金額を出した業者と媒介契約を締結した結果、なかなか買い手を見つけられず、売却活動が長期化してしまうことがあります。

不動産は適正価格で売却することが最も重要です。

不動産業者の中には媒介契約を取るために意図的に高値を設定することがあるので、その価格が適正な価格かどうかを把握できるようにしておきましょう。
 

【失敗例】空室なのに賃貸付けずに売り出してしまった

空室のまま売りに出し、買い手を見つけるのに時間がかかった上に、相場よりも安値での売却になってしまうケースです。

投資物件の借主がすでに存在し、購入した直後からすぐに家賃収入が上がる物件の方が、素早く高値で売りやすくなります。

空室のワンルームマンションを所有している方は、まずは賃貸付けしてから売却活動を始めた方がよいでしょう。
 

【失敗例】サブリースを無理して解約して大赤字

売却のためにサブリースを中途解約して違約金で大赤字になってしまうケースです。
サブリースとは不動産会社などに不動産を貸し出して、不動産会社が第三者へ転貸する仕組みです。

家賃収入は少なくなりますが、安定した家賃収入を得られ、借主を探す必要がない点がサブリースのメリットです。
売却の際にサブリース契約を解除すると、月額賃料の3ヶ月から12ヶ月程度の高額な違約金が発生する可能性があります。

サブリース契約を締結している方は、売却前にサブリース契約が解約できるかどうか、違約金がいくらなのかを確認してください。
 

こちらもおすすめ

ワンルームマンション売却に関するよくある疑問

売却を進めていくにあたり、気になるポイントやよくある質問をQ&A形式でまとめました。
ワンルームマンションは収益還元法による価格算出や賃貸契約の継承など、独特のポイントが多くあります。
投資物件ならではの視点を忘れず、買主にも納得してもらえる情報を提示することで、スムーズな売却につなげることができるでしょう。
 

Q1.角部屋や高層階は本当に高く売れる?

タワーマンションの角部屋や高層階は眺望や通風、独立性の高さなどから希少性をもつため、需要が集まりやすい傾向があります。

ただし立地や築年数といった他の条件との組み合わせによって価格差が生まれるため、一概に高値になるとは限りません。特に築古の物件では内装状態などのほうが賃料に関わってきます。
物件の総合的な評価が判断材料となるので、複数の要素を比較検討しましょう。
 

Q2.入居者がいる状態でも高値で売れるの?

入居中の場合は家賃収入がすぐに得られるため、投資家が安心して購入しやすい利点があります。
とくに既存の賃料が相場よりも高めの場合、利回りが良い物件として高く評価される可能性はあります。

一方で賃貸契約の内容や更新条件が買主にとって不利と判断される場合、期待したほどの価格にならないこともあるので注意が必要です。
特にサブリース契約を結んでいる場合は契約内容やサブリース業者の対応が価格を左右します。
 

Q3.投資用ワンルームはリスクが高いと言われる理由は?

一般的なファミリー向け住宅よりも需給バランスが限られている点や、空室になった際の家賃収入ストップがオーナーの収支に直結しやすい点が挙げられます。

さらに金利が上昇しやすい局面や、地域の需給が変化すると空室率が高まるリスクもあります。そのため、購入時や売却時には立地分析や市場調査を入念に行い、適切な判断を下すことが大切です。

すぐに売却を考えていなくても、周辺相場や経済状況は日頃から気にかけておきましょう。
 

Q4.仲介と買取ではどちらがお得?

仲介は高値売却が期待できますが、購入希望者が現れるまでの時間がかかったり投資用不動産に不慣れな業者だとオーナーチェンジの引継ぎがうまくいかなかったりします。

一方、買取は短期間での売却が見込めますが、価格は仲介に比べて下がることが多いです。

自分の優先順位が「高額売却」なのか「スピード重視」なのかを検討し、状況に応じて選択すると良いでしょう。

まとめ—ワンルームマンションを納得の価格で売り切ろう

ワンルームマンションの売却は、タイミングと事前準備が最大のカギです。正しい方法と信頼できる業者を選び、納得のいく価格での売却を目指しましょう。

ワンルームマンションの高値売却を実現するには、常に市場や金利動向をチェックし、物件の価値を的確に捉えたうえで戦略を立てることが大切です。
仲介または買取のどちらを選ぶにしても、明確な査定根拠や広告戦略を持つ業者をパートナーにすると、売却活動を有利に進められます。

タイミングを逃さず、自分の求める条件を妥協せずに売り切るためにも、事前準備と情報収集をしっかり行いましょう。

\ワンルーム売却ならFGHにおまかせ/
ワンルーム売却なら
\ FGHにおまかせ /
納得価格で最短4日のスピード売却!
18年間で築いた独自ネットワークから、優良な購入希望者をご紹介!
「サブリース付き」「空室中」など、難しい案件も安心してお任せください。
高橋 咲百合
コラム監修 高橋 咲百合
資格

宅地建物取引士 / 賃貸不動産経営管理士 / 2級ファイナンシャルプランニング技能士 / インテリアコーディネーター

プロフィール

マーケティング部

新卒以来、不動産業界・建設業界に一貫して従事し、投資用ワンルームマンションの売買・管理・活用に関する豊富な実務経験を積む。
専門知識を活かしつつ、初心者の方にもわかりやすく情報を届けることをモットーに、コラム執筆や監修にも携る。
プライベートでは2児の母。家庭でも「お金の大切さ」を子どもと一緒に学びながら、楽しく金融教育に取り組んでいる。

このコラムを書いている人

マンション経営ラボ 編集者

マンション経営ラボ 編集者

最新の不動産投資情報や株式、投資信託、為替など幅広い投資コンテンツを掲載。 オーナー様自身で最適な不動産の購入・売却・運用の判断材料になる情報をタイムリーに提供いたします。

関連する記事

投資スケルトン
売却運用セミナー