不動産投資のメリット・デメリット
【目次】
不動産投資は、コロナの影響もあり経済的不安を抱える近年では、ミドルリスク・ミドルリターンの投資として安定的な収益を得たい人から注目を集めています。
出典:国土交通省
さらに、国土交通省が発表した「不動産価格指数」によるとマンション価格が上昇しており、国内外の投資による投資用マンションの購入も増加傾向にあります。
またマンションはキャピタルゲイン(売却益)は得にくい資産と考えられていましたが、近年は値上がり益が最も期待できるのは土地よりもマンションであるとも言われています。
この記事では、そんな不動産投資のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
不動産投資の5つのメリット
1、安定した収入を得られる
不動産投資の最大の魅力は安定的な不労所得を得られることです。不動産を物件として貸し出すことで、家賃収入として継続的に一定の収益をあげることができます。
金利や株価は市場の影響を受けて大きく変動するのに対し、不動産は1度入居者が決まれば、1〜2年は最低でも住み続ける可能性が高い上に、入居中の家賃の変動はほとんどありません。そのため、他の投資方法に比べても安定して収益を得られるといえます。
2、節税効果がある
不動産投資では、給与所得とは別に家賃収入を不動産所得として申告できます。
不動産投資では収入を支出が上回るなど年間収支が計算上で赤字になった場合、不動産所得の赤字は給与所得を始めとする他の所得と損益通算することで相殺することができるので、所得税と住民税が減額できるのです。
3、私的年金を形成できる
金融庁が2019年に発表したことで話題になった老後2,000万円問題をはじめ、将来に対する不安が高まってきています。
しかし日本の公的年金は、財源不足や少子高齢化の影響で保険料が高くなっているのにも関わらず、受給額の目減りや受給年齢の引き上げなど年金にも期待できません。
そんな中、長期的かつ安定的な収入によって資産形成を見込める不動産投資が注目を集めています。
不動産投資ローンの完済後、安定的に入ってくる家賃収入を私的年金として活用することで、老後に備えることができるのです。
4、他人の資本で投資ができる
不動産投資は不動産の購入が欠かせないので、多額の初期投資が必要になるというイメージがあるかもしれません。
しかし不動産投資の場合、不動産投資ローンを組むことができるので、自分のお金をそれほど使わずに投資をすることができるのです。
また、ローンを組むことができるのに加え、ローンの返済には家賃収入をあてるのが一般的なこともあり、他人の資本で投資ができると言われることも多いです。
5、生命保険の代わりになる
不動産投資の物件購入時に金融機関から融資を受ける場合には、団体信用生命保険に加入する必要があります。
仮にローンの返済中に契約者が死亡または高度障がい者となった場合、団体信用生命保険が適用されるので、不動産投資ローンの残債がゼロになります。
残されたご家族には無借金のマンションが残され、毎月の家賃収入を受け取ることができるので、収入を得る手段として生命保険の代わりにと勧められるケースが多くあります。
不動産投資の3つのデメリット
1、空室リスクがある
安定した不労所得が得られるとご紹介しましたが、それはもちろん入居者がいる場合です。
空室の場合は家賃収入が一切入ってこないので、不労所得どころか赤字が続いてしまいます。
空室リスクを避けるためには、空室になりにくい物件を見極めることが重要です。
2、流動性が低い
不動産は一般的に、流動性が低い(=売却しにくい)と言われています。
売却には不動産会社を介するので時間がかかったり、高額なのですぐに買い手が見つからなかったり、加えて必ずしも希望価格で売却できるわけではありません。
より損を抑えるために、不動産購入時点で売却なども見据えて物件を見極めることが大切です。
3、維持管理が必要
不動産は経年劣化するものなので、設備の修繕や補修といった維持管理が必要不可欠です。
管理維持と一言で言っても、修繕費などのコストがかかるだけでなく、共有部分の管理や入居者のクレーム対応、空室がある場合には入居者を募集するなどやることは多岐にわたります。
これらを物件の所有者が行うことも可能ですが、専門的な知識が必要なケースもあったり、本業が別にある場合などは対応しきれないことがあります。
そのため賃貸管理を委託するのが一般的ですが、委託にも費用がかかってしまうので、注意が必要です。
まとめ
今回は、不動産投資のメリット・デメリットについてご紹介しました。
不動産投資はミドルリスク・ミドルリターンの資産運用として注目を集めていますが、具体的なメリットを理解してなかった方も多いのではないでしょうか?
とはいえ投資である以上リスクはつきものです。
不動産投資のリスクは事前の勉強によってある程度回避できるので、不動産投資のメリット・デメリットをしっかりと理解した上で、賢く不動産投資を行いましょう。
このコラムを書いている人
新田 知也
2015年 株式会社FGH入社 静岡県出身 不動産仲介営業、マーケティング戦略、DX戦略、当社独自サービス「投資スケルトン」開発の経験を経て、2021年にマーケティング部を立ち上げ。 2022年4月 同社執行役員に就任。 リアルとデジタルの融合をテーマに様々なコンテンツの企画、プロデュース、ディレクションを担当。お客様に「驚き」と「感動」をお届けいたします。
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