不動産投資を反対された時の対処法
【目次】
不動産投資反対派が多い理由
不動産投資に挑戦しようと思ったけれど、周囲から反対されて悩んでいる…なんて方は少なくありません。
「不動産投資ってあやしくない?やめた方がいいよ」
「高収入じゃない限り、不動産投資なんてできない」
「周りに成功した人なんていないし、成功するわけない!」
「そんなに良い物件があるなら、どうして売主は手放すの?良い物件が買えるなんて騙されていない?」
不動産投資の実態を知らない人からは、こんな風に反対されるでしょう。
「不動産投資をするの?いいと思う!頑張って」なんて言う人はごく少数です。
不動産投資反対勢力が多い理由の一つに、不動産投資の成功者が少ないと言うことが挙げられるでしょう。
内閣府の世論調査によると、不動産を含め投資と呼ばれるものを行っている人は、人口の9.8%しかいないのです。
日本の人口を1億人だとすると、投資を行っている人は10万人弱。
そもそも周りに投資を行っている人がいる方が少なく、実態が掴めないので信じられないのでしょう。
周りに投資を行っている人がいないから、投資=自分とは程遠いものと感じてしまうのも無理はありません。
そして、「投資を行っているのは、お金持ちだけなのだ」と言う結論に至るのです。
投資家=お金持ちではない
投資家=お金持ちではなく、投資を行った結果お金持ちになったが正解でしょう。
賢いお金持ちたちは、投資することで資産を拡大していったのです。
さらに、「不動産投資は失敗して破産する、騙されてしまう」といったマイナスのイメージを持つ人が多いのは、メディアの偏った情報を鵜呑みにしているから。
「不動産投資で騙された!」と訴える人がテレビに出演したり、悪質な不動産投資会社についてニュースで取り上げられるのを見て、不動産投資に漠然とした不信感を抱いているのでしょう。
一方、「不動産投資でこれだけの利益を上げました!」などの成功談を持つ人は、殆どメディアで取り上げられることがありません。
お金を持っていることを不用意にテレビで不特定多数の人に知られると、良くない人がお金目当てに近づいてきたり、詐欺集団に狙われやすくなったり、自宅が強盗に目をつけられたりするからです。
一般の人は不動産投資に関するマイナスな情報にしか触れないため、「不動産投資は危ないもの」というイメージが作りこまれてしまうのです。
良い物件でも手放す売主がいる
用心深い人は、「良い物件をわざわざ売主が手放すはずない、手放すのは良い物件ではないから」だと考えすぎてしまい、反対します。
しかし、売主が物件を売却するには、それぞれの事情があります。
例えば、相続により不動産を分配する場合、複数の相続人に対して不動産が一つしかない場合。
この場合、不動産を切って渡すことができないため、現金化し分割するという人もいます。
不動産業に終止符を打って売却したお金を利用し、老人ホームに入るというリタイヤ世代もいます。
不動産を相続したものの不動産運用に興味がなく、現金化した方が良いと考える人もいます。
売値より安い価格で取得しており、売却益を狙う人もいます。
諸事情により急にキャッシュが必要となって、良い物件を仕方なく売りに出す人もいます。
このように不動産を売る理由は十人十色。良い物件ではないから売る、という考えは浅はかすぎるのです。
売却される物件の中には、買わないと逆に損するような良い物件も多々紛れ込んでいるのも事実。
”買うべき物件”と”買わない方が良い物件”を見極める目を持つことが何より大切です。
不動産投資に向いていない人がいるのは事実
不動産投資は誰でも行うことができますが、中には投資に向いていない人もいます。
人には向き不向きがあるので、投資に向いていない人が反対されてしまうのも無理がありません。
では、どんな人が投資で失敗しやすいのでしょうか?
投資に向かない人の特徴をまとめてみました。
不動産投資をギャンブルだと考えている
不動産投資はギャンブルと一緒だ」と考えている人がいますが、こうした考えを持つ人は投資に向いていません。
投資とギャンブルの一番の違いは、胴元がいるかいないかです。
パチンコ屋競馬、競輪、競艇といったいわゆるギャンブルには、胴元と呼ばれる主催者がいます。
ギャンブルを行うには主催者にお金を払い、主催者が集めたお金の中から運営するためのお金を差し引き、残りを当選者に分配しますよね。
ギャンブルで儲けられると考えている人もいますが、収益率を全体から計算するとマイナスにしかなっていません。
パチンコの収益率は-10~20%、競馬や競輪等の公営ギャンブルは-25%程度です。
たまに掛け金より勝つことがありますが、通算すると負けている場合がほとんど。
しかし、投資には胴元がいません。
不動産投資の場合、収益性が高いと判断した物件を購入し、運営することで利益を出していきます。
投資した物件が利益を出すことができるかどうかは、物件の立地や空室の割合、築年数や施工会社、家賃価格、運営方法、管理会社など、さまざまな条件や要因が組み合わさって決まります。
どんなに良い物件であっても、管理がずさんで清掃もままならないような物件であれば、入居者が集まりにくく空室が目立つのは当然。
不動産投資は、運で決まるものではなく、投資者の判断力や分析力で利益を出すビジネスなのです。
人気の物件を買えば自動的に儲けられるのではなく、市場調査や長期的な収支シミュレーション、適切な管理・運営が必要となってきます。
投資をギャンブルとしか捉えていない人が失敗するのは、当然のことなのです。
自己資金がない
”0円からできる不動産投資”というキャッチフレーズに惹かれ、銀行のフルローンを活用した不動産投資を行う人も増えています。
しかし、もしもの時のリスクヘッジとなる自己資金が全くないにも関わらず、不動産投資を始めるのは決してオススメできません。
簡単に説明すると、3000万円の物件をフルローンで購入したものの運営が上手く行かず、2500万円売りに出したとします。
2500万円で売れローンの返済に回したとしても、500万円の不足がでてしまい、これは借金として返して行くしかありません。
しかし最初に自己資金として500万円を入れておけば、同じように失敗し、2500万円で売ることになっても最後に借金が残ることはないのです。
自己資金なしでも不動産投資は確かに始められますが、いざという時に首が回らなくなる可能性も0ではありません。
不動産についての知識を身に着ける気がない
不動産投資で成功したいけど、勉強はしたくないという人がいます。
宅建の資格を取るわけではないので、1から10まで不動産について学ぶ必要はありません。
しかし、最低限の知識を持っていなければ、不動産会社との打ち合わせに言っても話が理解できず、いわゆる「カモ」にされてしまう可能性があります。
不動産に関する知識を身に着ける気がなかったり、自分から情報を集めることが面倒だと思う人は、残念ながら不動産に限らず投資には向いていないでしょう。
決断力のない人
肝心な時にすばやく決断できない人も、あまり不動産投資家向きとは言えません。
「もっと良い物件があるかもしれない」と期待し、タイミングを逃してばかりでは、なかなか投資を始められないでしょう。
慎重になり、躊躇することは当然のことですが、ここぞという時に決断できないような人は、投資家向きではありません。
経営を行っていても損切りできなかったり、経営方針がブレブレになってしまったりと、運用による利益を出すことが難しいでしょう。
不動産投資はギャンブルではない
不動産投資に向かない人が、ギャンブル感覚で投資を始めるのであれば、「やめといた方がいい」と周りが止めるのは当たり前のこと。
しかし投資家としての資質がある人に、周りが偏見だけで「やめておけ」と言うのは、正直もったいない話です。
周りの人が不動産投資に反対する理由が単なるやっかみであったり、投資に対する理解の欠如の場合は、その声に耳を傾ける必要はありません。
自分の考えを持ち、決断できる人は投資に成功できるでしょう。
このコラムを書いている人
マンション経営ラボ 編集者
最新の不動産投資情報や株式、投資信託、為替など幅広い投資コンテンツを掲載。 オーナー様自身で最適な不動産の購入・売却・運用の判断材料になる情報をタイムリーに提供いたします。
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