お金に働いてもらうには
【目次】
誰もが人生で一度くらいは、「働かずに生活ができたらいいな」と思ったことはないでしょうか?
私自身、中学生の子どもとの会話で「投資で稼いで生活すればいい」と言われることがあり、具体的な投資方法を聞くと「よくわからない」と言うので、今回は子どもにも伝えられるよう、投資にはどのような種類があるのかをまとめてみました。
投資と投機の違い
似ているようで異なる、「投資」と「投機」。
明確な定義はないそうですが、一般的には将来的な利益を求めて中長期で運用することを「投資」、相場の変動を利用して短期間で利益を得ることを「投機」と表現することが多いようです。
おもな投資の種類について
主な投資の種類として次のようなものがあります。
株式投資
株式会社が発行した株式を購入し、株価が上がったタイミングで売却することで、値上がり益などの利益を得ます。
また、会社が利益を出したときに株主にその利益を分配する配当金や、株主に自社製品や優待券などを提供する株主優待を受け取ることができます。
投資信託
投資家から集めた資金を、運用の専門家が株式・債券などさまざまな投資対象に投資し、運用した成果として得られる収益を投資家それぞれの投資額に応じて分配・還元します。
ETF(上場投資信託)
日経平均株価やTOPIXなど、代表的な株価指数などに値動きが連動するように運用される投資信託の一種です。
REIT(不動産投資信託)
複数の出資者から資金を集めて不動産投資の専門家がオフィスやマンション等の不動産を購入し、その家賃収入や売却益から費用を差し引いた残りの収益を投資家に分配する仕組みの投資信託です。
不動産投資
マンションやアパートなどの不動産を購入し、家賃収入や売却益を得る投資方法です。
現金ではなく、現物の資産として保有します。
国債(個人向け)
国(政府)が発行する債券で、貸した期間に応じて利息を得ます。
金・プラチナ
金やプラチナなどの貴金属を購入し、相場の変動によって売却益を得ます。
金地金や金貨、積立などがあります。
FX(外国為替取引)【投機】
米ドルと日本円など異なる2つの国の通貨の為替相場を予測して売買を行う金融商品です。
為替レートの変動に伴う差額を利益として得ます。
バイナリーオプション【投機】
為替相場や株価指数などを対象に、あらかじめ決められた時点、期間の上がり下がりを予測し、ある値よりも高いか低いかなどを選ぶ取引です。
※FXとバイナリーオプションはどちらも為替を対象としていますが、FXは決済を自分のタイミングで決めることができる一方、バイナリーオプションは判定時刻が決まっている点などが異なります。
暗号資産(仮想通貨)【投機】
インターネット上にデータとして存在している暗号資産を買い、他の暗号資産や現金との交換率の変動による差額を得る投資方法です。
先物・オプション【投機】
先物取引 :将来のあらかじめ定められた期日に、特定の商品を、現時点で取り決めた価格で売買する事を約束する取引です。
オプション:先物取引と同じ仕組みで、商品を売買するのではなく、オプション料金を支払ってその権利を売買するのがオプション取引です。権利を行使せずに放棄することもできます。
リスクについて
どんな投資にも、必ずリスクがあります。
リスクといっても危険なものという意味ではなく、元本割れをしてしまう可能性のことを意味しています。
下記は、金融庁HPに記載されている「投資に関するリスク5種類」です。
金融庁「投資の基本」より
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/knowledge/basic/index.html
まとめ
投資の種類とリスクについて理解したら、次は自分に合った投資方法を選んでいきます。
投資にかけられる期間や資金など、どの方法が適しているのか熟考して選ぶことが重要です。
投資の種類によって期待できる利益やリスクは度合いが異なるため、これから投資をはじめる方は、専門家のアドバイスを受けながらはじめられる商品を選ぶことをおすすめします。
このコラムを書いている人
yamahiro
茨城県生まれ 保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
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