増加するシェアオフィス、コワーキングスペースについて
こんにちは。株式会社FGHの高松です。
シェアオフィスやコワーキングスペースを一纏めにしてフレキシブルオフィスと呼称するそうです。
皆さんはご利用になったことはありますか?
ここ一年では、私の生活圏でもよく見かける程度に増加を体感します。
自身の体感と実際の増加が合っているのか不安になり少し調べてみました。
東京23区のフレキシブルオフィスの件数と面積
2021年現在、東京23区では762件のフレキシブルオフィスが運営されておりその総面積はおおよそ19.4万坪。
これは東京23区のオフィス全体1300万坪の約1.5%にあたるそうです。
2020年時点ではフレキシブルオフィスの割合は1.2%だったようですので0.3%(約4万坪)フレキシブルオフィスが増床した模様です。
4万坪ってどれくらいでしょう・・
どうやら東京ドームで例えると3個分だそうです。
と、言うことは現在23区内に東京ドーム約15個分のフレキシブルオフィスがあるんですね。
東京ドームのキャパは55000人ですので・・
825,000人分のフレキシブルオフィスが存在するのでしょうか?
(そんな単純な話ではないような気がしますが・・)
東京23区の昼間人口が約1200万人ですから、その6.8%を賄える訳ですね!
・・・
それは冗談だとしても、かなりの人が利用できるだけの施設が運営されているもしくは需要があるから成り立っているのだと思います。
フレキシブルオフィスの市場は拡大するか?
私が主に働いている千代田区では非常に多くのフレキシブルオフィスがあり
その料金形態やサービスは多彩です。
引用:コワーキング.com
月額制のものや、時間貸し、日貸し。
たまに利用したいオフィスワーカーやフリーランスをターゲットとした施設であったり法人向けに固定利用者をターゲットとした施設であったり利用者のニーズに合わせて選べる豊富なラインナップです。
また付帯サービスも様々で複合機や高速インターネットを利用できるといった業務に直結するサービスからフリードリンクや1日一回の乾杯ビール、はたまたフィットネスジムが無料で使えるetc..
施設の利用者同士のコミュニティを売りにした施設もあったりします。多彩です。
近しい業態でいうと、マンガ喫茶やレンタルスタジオ(レンタルルーム)でしょうか。
私が感じたこれらとの明確な違いは
■フレキシブルオフィスは・・
・超好立地であること
・おしゃれ、もしくは大人な空間であること
・開放的なコミュニティ空間であること
結構はっきりとした3要件に見えますが、案外ふわっとしているようにも捉えられます。
また、これらの要件はそこそこ簡単に真似が出来てしまうのではないか?とも感じました。
フレキシブルオフィスのビジネスモデルはの良い点は・・「提供するサービスが人員リソースに殆ど依存しないこと」で、あると思います。
サービスの根源が空間とモノ、それらを利用するコミュニティ全体ですから。
大手不動産会社も事業展開しているフレキシブルオフィス界隈ですが、今後は中小企業や、個人不動産オーナーの事業者がますます増加するのでは?と思っています。
郊外のフレキシブルオフィスは少ない
当たり前の話かも知れませんが、フレキシブルオフィスは都心5区に集中しています。
大手不動産会社を含む大企業が運営するものも多く、施設自体のレベルが非常に高い印象です。
都心にはオフィスワーカーの人口が集中しており、集客が見込めますので当然かもしれません。
これからは郊外主要駅、例えば・・
国分寺駅や府中駅(東京都)
新横浜駅や武蔵小杉駅(神奈川県)
柏駅や西船橋駅(千葉県)
浦和駅や武蔵浦和駅(埼玉県)
の、ようなオフィスは多くないけれど、ベッドタウンとして確立された街を中心に拡大していくと思います。
1~2年でこのような地域にもフレキシブルオフィスがいくつか開業されると思っていますが、これから増加するであろう競合と差別化できるサービスを展開できるか否かが肝だと思います。
コロナショック以降、いささか強制的に変化した働き方。
フレキシブルオフィスは、そう遠くないうちに当たり前のサービスとして浸透していくのかもしれません。
このコラムを書いている人
高松 大樹
営業三部部長・執行役員 1986年生まれ 埼玉県育ち 2010年2月よりフォースグループで投資用不動産仲介の第一線でキャリアを積む。中古ワンルームを中心に800件に迫る成約実績。 イレギュラー案件の交通整理も得意。実体験からモアベターな選択を提案致します。 保有資格:宅地建物取引士
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