マンション管理会社の仕事について

公開日2021/10/04
更新日2022/12/16

国民の一割は、分譲マンションに住んでいると言われる世の中ですが、自分の住んでいるマンションの管理をどこの管理会社にお願いしているのか知らない方は、割と多いのではないでしょうか?
 
管理組合の総会や回覧板、共有部にある掲示板など知るきっかけはあるのですが、多くの方は、日常の生活に追われ、ほとんど意識していない事と思います。
 
しかし、管理会社の役割は時に、あなたの人生のライフプランを手助けするファイナンシャルプランナーのようにあなたの財産である住居の資産価値を支える存在でもあります。
 
では、どのようなことをしてくれるのでしょうか?

管理費・修繕積立金の管理

皆さんが意識しやすいところでは、管理費・修繕積立金。
 
管理会社は、管理を受託しているマンション毎に帳簿をつけて管理しています。
 
そして、滞納している住人に対しては、支払いを促す業務も行っているのです。
 
滞納が多い住人に対しては、簡易裁判など法的措置に発展することもありますから、労力も大変なものです。

総会資料作成の代行

年に一度行う管理組合の総会で使用する資料作成を管理組合に代わり、作成する事もあります。
 
1年の管理運営の内容や収支報告及び次年度の予定などを報告します。
 
あたかも、企業でいうところの株主総会にあたりますね。管理会社にとって、慌ただしくも気を張る業務です。

修繕計画の立案

戸建てもマンションも人間も、年月が経つと、色々なところにガタが来るものです。
 
そんな時、的確にメンテナンスを行うのに必要なのは、定期的な健康診断といざという時に必要なお金です。
 
その為に必要なのが、修繕計画と修繕積立金になります。
 
特に修繕計画は短期的なものから長期的なものがあり、長期的なものは、5年毎に練り直し、状況の変化に対応する必要があります。

管理組合の相談役

主に、住人によって構成される管理組合では、日頃、住人から悩みや意見がまいこみます。
 
内容によっては、解決にあたり、知識を要するものもあります。
 
そのような案件に対して、管理組合から管理会社に相談が来るのです。
 
ここは、管理会社の力の見せ所でもあります。
 
人は困っている時に的確に解決してくれる人に対しては信用・信頼をよせますから、管理組合との関係性をより強固なものにできるからです。
 
裏を返せば、下手にしくじると管理会社としての信頼・信用を失い、管理委託契約を解除されるかもしれない怖さもひめていますが・・・。

まとめ

今回は、マンション管理会社の業務の一部分を切り取って、紹介してみました。

 

多少、管理会社の存在が身近なものになったでしょうか。

 

これを機に、自分の住んでいるマンションがどこの管理会社に委託しているか、どんな特徴があるのか、調べてみるのも良いかもしれませんね。

 

最後に、忘れないでほしいのは、管理会社はあくまで脇役であり、主役はそのマンションに住んでいるあなた自身であるということです。

このコラムを書いている人

相馬將志

相馬將志

千葉県出身 お風呂での鼻歌がいつの間にか熱唱にギアチェンします。 保有資格:宅地建物取引士/管理業務主任者/賃貸不動産経営管理士/マンション管理士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/簿記2級

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