賃貸物件におけるゴミ問題と対策について
近隣トラブルとして多いゴミ問題ですが、賃貸物件でもよくあるトラブルの一つになります。
今回は弊社で実際にあったゴミ問題を事例に、どのような対策が可能なのかをお話していきます。
実際にあったゴミに関するトラブル
まずは、弊社が管理している物件(以下、物件A)で実際に起こったトラブルについてお話していきます。
物件Aは20代の若い外国籍の方の入居が多いのですが、近隣の物件(以下、物件B)のオーナー様より、下記のようなご相談の連絡が弊社に入りました。
「物件Aの入居者が物件Bのゴミ捨て場にゴミを捨てている。
大きなゴミ捨て場ではないため、物件Bの入居者が捨てられない状況になってしまったり、
前回の退去時には粗大ごみも含めた大量のゴミも捨てられたりしていて、大変困っている。
どうにかしてほしい。」
詳しくお話をうかがうと、以前より物件Aの入居者様が物件Bのゴミ捨て場にゴミを捨ててしまい、度々トラブルとなっていたことが判明しました。
しかし、物件Aの入居者様は外国籍の方で日本語をまだ習得中という方もおり、物件Bのオーナー様が注意をしても言葉が通じず、理解を得られていない状況でした。
物件Bのオーナー様よりご連絡を頂いた後、すぐに物件Aの各入居者様へ電話にてゴミ捨て場の位置やルールについて説明しましたが、やはり日本語の理解力にばらつきがあり、全ての入居者様に理解頂くことはできませんでした。
そこで、入居者様の母国語に翻訳したゴミ出しについての案内書を作成し物件へ訪問、本来のゴミ捨て場へと一緒に移動しながら案内書を確認してもらった結果、無事に理解を得られました。
上記は弊社で起きた実例になりますが、その他にも、
・未分別によって回収されなかったゴミが放置され匂いや虫が発生してしまう。
・ゴミ捨て場が汚れていることにより不衛生な見た目から、内見時に印象が悪くなり空室が埋まりにくくなってしまう。
・通行人による不法投棄。
といった問題もよくあるトラブルになります。
では、こういったトラブルを防ぐにはどのような対策があるのでしょうか。
対策について
契約時に口頭で説明することは基本的にどの不動産会社でも行っていることと思います。
しかし、契約時に説明をしても理解してもらえなかったり、忘れてしまったりする場合もあります。
そのような場合は、相談のご連絡が入ったらすぐに各入居者様に電話にて再度ルールの周知を行い、併せて案内書を各住居へ投函、共用部分に掲載することで大きなトラブルに発展する前に解決できる可能性があります。
外国籍の入居者様には実際に訪問して場所や曜日を一緒に確認することや、母国語にて対応するのが良いでしょう。
上記の対応でも解決に至らない場合は、費用が発生してしまいますが、防犯カメラやセンサーライトの設置、ゴミ置き場を施錠する、などの対応も視野に入れる必要があります。
費用や手間が掛かってしまいますが、入居者様だけでなく、不法投棄を行う通行人への抑止力へも繋がりますので、改善されずに悩まれているオーナー様にはご検討をおすすめします。
また、そもそもゴミ置き場が直置き型の場合はカラスなどによる被害もありますので、自治体に相談し手続きを経たうえで、棚置き型やボックス型へ変更することも改善方法の一つです。
まとめ
ゴミ出しのルールを守らない入居者様が1人でもいると、他の入居者様にも連鎖していき、トラブルが深刻化する場合もありますので、事前に対策をしておくことが大切です。
ゴミ問題をはじめ、賃貸管理に関して何かお困り事がありましたら、ぜひアーバンフォースまでご相談ください。
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このコラムを書いている人
R. K
千葉県出身 保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
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