高く売りたい人のためのワンルームマンション売却査定ガイド

公開日2025/05/15
更新日2025/05/16

こんな方におすすめ

  • 査定額が本当に妥当なのかわからない
  • サブリース契約などの条件が売却にどう影響するのか不安
  • 信頼できる不動産会社をどう選べばいいか迷う

高く売りたい人のためのワンルームマンション売却査定ガイド「そろそろワンルームマンションを売ったほうがいいかもしれない」と感じ始めたら、今は売却の見極めどきかもしれません。
賃貸経営のうまみが薄れてきたと感じたり将来の資産運用を見直したいと考える方にとって、売却は重要な選択肢のひとつです。
本記事では査定の基本から売却を成功に導くための判断基準まで、初心者でも理解しやすく解説しています。
最適な売却タイミングを逃さないために、まずは「正しい査定」から始めてみませんか?

ワンルームマンションの査定とは?

ワンルームマンションを売却する際、最初に行うべきなのが「査定」です。
査定とは物件が現在どれくらいの価格で売れそうかを不動産会社が算出するプロセスのことで、売却の成否を左右する重要なステップとなります。
相場を知らずに売却を進めてしまうと大きな損をするリスクもあるため、まずは信頼できる査定を受けることが成功への第一歩です。
本章では査定にはどのような種類があるのか解説していきます。
 

査定額はどのような要素で決まるのか?

ワンルームマンションの査定額は、さまざまな条件をもとに総合的に判断されます。
以下の5つのポイントが大きく影響します。

1. 築年数

築年数が古くなるほど建物の価値は下がりやすく、査定額にもマイナス要因となる傾向があります。

2. 立地条件

駅からの距離や周辺の商業施設、治安、将来性のあるエリアかどうかといった環境面が評価されます。

3. 専有面積と間取り

広さはもちろん、間取りの使いやすさも重要です。
ワンルームでも機能性が高い間取りは評価が上がりやすくなります。

4. 賃料実績

これまでの賃料収入が安定していれば「収益性が高い物件」としてプラス査定につながります。

5. 現在の入居状況

入居中であればすぐに家賃収入が見込めるため、投資家には好印象です。
空室の場合はリフォームや賃貸付けの手間が考慮されます。
 
5つの情報を整理し正確に伝えることで査定額の信頼性が高まり、売却の成功にもつながります。
 

査定の主な種類

査定にはいくつかの種類があります。
 
「机上査定」は物件情報だけで大まかな価格を出す方法で、すぐに概算を知りたいときに便利です。
「AI簡易査定」はAIが多数の取引データを元に自動で査定額を出してくれるもので、スピーディーかつ客観的な判断が得られます。
 

株式会社FGHでは、空室リスクや家賃の下落率も考慮した投資シミュレーター「投資スケルトン」をご用意しています。 FGH独自の2つの投資指標「売却運用率®」と「リスクパーセンテージ®」を用いて、ご所有の不動産の運用価値を分析することができます。

投資スケルトン

 
「訪問査定」では、不動産会社が実際に物件を見たうえでより正確な査定額を出してくれます。
空室の場合は内見希望者が入ることもあるため、売却前の準備もしておくとスムーズです。

高く売りたい人ほど「査定の落とし穴」に注意

「少しでも高く売りたい」という気持ちは当然ですが査定額だけで判断してしまうと、かえって損をしてしまうケースもあります。
以下の3つの“落とし穴”には注意が必要です。
 

3つの落とし穴

1. 高額査定で「専任契約」を取る営業手法に要注意

一部の不動産会社は、相場より高い査定額を提示して専任媒介契約を狙うことがあります。
期待を煽って契約させ、あとから値下げを迫られるケースも。

2. 査定額=売却価格ではない

「高く売れる」と思っていた物件が、結局は相場でしか売れなかったというのはよくある話。
査定額と成約価格にはギャップがあることを理解しておきましょう。

3. 強気すぎる価格は売れ残りリスクに

相場を無視した価格で売り出すと買い手が見つからず販売期間が長期化。
結果として値下げを繰り返し、かえって損をすることもあります。
 

損を防ぐための3つのポイント

1. 複数の不動産会社に査定を依頼する

一社だけの査定額を鵜呑みにせず、相場感をつかむためにも3社以上に依頼するのが理想です。

2. 査定額の根拠をしっかり確認する

査定額の理由・過去の成約事例や周辺相場との比較データを提示してくれる会社を選びましょう。

3. 査定額だけでなく「販売力」も重視する

査定が正しくても実際に売却できなければ意味がありません。
販売実績や広告戦略、買い手ネットワークなどもチェックしましょう。

数字に惑わされず冷静に比較検討することが、後悔しない売却への第一歩です。

査定額の精度を高めるために持っておくべき3つの情報

査定を受ける際「プロに任せれば安心」と思いがちですが、オーナー自身がどれだけ情報を把握しているかによって査定の精度が大きく変わってきます。
不動産会社も提供された情報をもとに査定額を導き出すため、正確で具体的なデータがあるほど信頼性の高い査定につながります。
 
✅現在の賃料と入居状況
✅サブリースや管理委託などの賃貸条件
✅ローン残債と希望売却価格の差
 
本章では査定時にぜひ準備しておきたい3つのポイントをご紹介します。
 

現在の賃料と入居状況

チェックしておきたいのが、今現在の「家賃」と「入居者の有無」です。
投資用ワンルームの場合、買い手は「どのくらいの収益が見込めるか」を重視します。

例えば、現在の賃借人が長く入居している場合、「今後もしばらくは退去しないだろう」といった安心感を買主に与えることができます。
さらに、これまで家賃の滞納が一切なく、室内の使い方も丁寧であれば、それも大きなプラス材料となります。

投資家である買主が最も警戒するのは「空室リスク」です。
そのため、「この物件は空室リスクが低い」と判断できるような情報があれば、積極的に提供しましょう。
 

サブリースや管理委託などの賃貸条件

サブリース契約があるかどうかも、査定額に大きく影響します。
サブリースとは管理会社などがオーナーから物件を借り上げて、第三者に再度貸し出す仕組みのことです。
一見安定収入に見えますが、家賃の見直しや契約更新時のトラブルが起こるケースもあります。
管理委託契約がある場合も、手数料や契約内容によっては利回りに差が出ることがあります。
サブリース契約や管理委託契約の情報は「条件付き物件」として評価されるため、事前に書面で確認し査定時にきちんと伝えるようにしましょう。

社長

代表取締役社長
山丸慎太郎

サブリース契約は2000年代後半から2010年代前半にかけて一気に普及しました。売却のご相談も増えており、弊社では常時多数のサブリースつきの物件を取り扱っています。
サブリース契約が付いた物件は売れないと聞いたことがありませんか?でも、ご安心ください。コツさえおさえれば、スムーズにご売却いただけますよ!

サブリースについては以下のコラムを参考にしてください。
>>サブリース物件の売却方法 コツがわかれば高値で売却可能!

ローン残債と希望売却価格の差

重要なのが現在のローン残高と売却で得たい金額との差を明確にすることです。
ローンが残っている状態での売却は「売却額がローンを上回るかどうか」が重要な判断材料になります。
売却価格がローンを下回ると自己資金で差額を補う必要が出てきます。
希望価格が市場価格とかけ離れていると、なかなか売れない可能性も。
査定を受ける前に金融機関からローン残高を確認し、売却後にどれくらい手元に残したいのかをイメージしておくと具体的な売却戦略が立てやすくなります。

信頼できる不動産会社は何が違う?

ワンルームマンションを納得のいく条件で売却するには「どの会社に依頼するか」が極めて重要です。
査定額だけで判断してしまうと売却後に後悔することも少なくありません。
本当に信頼できる不動産会社は、数字の裏にある根拠や戦略までしっかり説明してくれます。
 
✅「査定力」×「販売力」×「買い手ネットワーク」で差がつく
✅投資用に強い業者と、居住用に強い業者の違い
✅ワンルーム売却の「実績が多い業者」の見つけ方
 
本章では見極めるポイントを3つに絞って解説します。
 

「査定力」×「販売力」×「買い手ネットワーク」で差がつく

信頼できる会社には、正確な「査定力」・売却活動の「販売力」・購入希望者を豊富に抱える「買い手ネットワーク」の3つが揃っています。
査定だけが得意でも買い手が見つからなければ意味がありませんし、ネットに掲載するだけでは成約につながらないこともあります。
独自ルートで投資家とのつながりを持っていたり、反響が多い広告手法を駆使していたりと総合力に優れた会社ほど成約スピードが早く条件も良くなる傾向があります。
 

投資用に強い業者と、居住用に強い業者の違い

不動産会社にはそれぞれ得意分野があります。
投資用物件に強い会社は、利回り・賃貸需要・管理状況などを重視して査定や提案を行い、投資家向けに最適化された売却プランを提示してくれます。
居住用に強い会社は住みやすさや内装・学区や周辺環境など、実際に住む人目線で売却活動を行うのが特徴です。
ワンルームマンションの売却を考えるなら投資用に実績がある会社に依頼することで、より精度の高い査定と効率の良い売却活動が期待できます。
 

ワンルーム売却の「実績が多い業者」の見つけ方

実績のある会社を見つけるには、ホームページや査定サイトの「取引事例」や「成約実績」をチェックしてみてください。
「ワンルーム」「投資用マンション」「収益物件」などのキーワードで過去の売却事例が豊富に掲載されていれば、ノウハウも蓄積されている可能性が高いです。
売主からの口コミや評価も参考になります。
依頼前には、どのエリアでどんな物件の売却を多く扱っているのかを具体的に質問してみると会社の強みが見えてきます。

「次、どう動くか」が査定から見えてくる

ワンルームマンションの査定は単に価格を知るためのものではなく、後の行動を決める大切な判断材料にもなります。
提示された金額が自分の期待と合っているのか、それとも想定外だったのかによって取るべき選択肢は大きく変わってきます。
本章では査定結果をどう読み取り、次に何をすべきかを2つのパターンに分けて解説します。
 

査定結果が想定通りか、それ以上だったら?

もし査定結果が自分の想定に近い、もしくはそれ以上だった場合、売却を前向きに検討するタイミングかもしれません。
複数の会社に査定を依頼してみて、価格のばらつきや説明内容を比べてみるのが大切です。
対応が丁寧で信頼できる数社と「媒介契約」を結ぶことで、適正価格でスムーズに売却へ進める可能性が高まります。
大切なのは最初から1社に絞らず、複数社の比較を経て選ぶということです。
 

査定結果が想定より低かったら?

予想よりも査定額が低いと正直ショックを受けるかもしれません。査定額を受け入れるかどうかは自分次第です。
無理に売るより今はタイミングではないと判断するのも一つの選択です。
 
今は不動産価格が高水準にある市場です。
査定額が伸びないということは、将来相場が下がった際、さらに価格とのギャップが広がる可能性もあるということ。リスクも含めて判断する必要があります。
 
また市場環境を見極めることも大切です。
たとえば金利の動きや売り出し物件の在庫状況、外国人投資家の動向などが売却価格に影響する要素です。
弊社では、そうした市場情報をまとめたマーケットレポートを無料で提供しています。

「査定結果+市場動向」をセットで見ることで、自分にとっての“売り時”をより正確に見極めやすくなります。

査定から始まる成功する売却の進め方

ワンルームマンションをできるだけ好条件で売却するためには、最初の「査定」がカギを握っています。
正確な査定ができていれば、その物件の魅力や市場での位置づけが明確になり適切な売却戦略を立てやすくなります。
逆に根拠のない高額査定や情報不足のまま売り出してしまうと、買い手がつかず長期化することもあります。
重要なのは「この価格なら確実に売れる」という現実的なラインを理解しておくことです。
査定額はあくまで目安であり、実際の成約価格とは差が出ることもあります。
強気すぎず、かといって安売りもしないバランスの取れた価格設定が必要です。

社長

代表取締役社長
山丸慎太郎

「査定をゴールにしない。」

真に成果の出る売却には、マーケット動向だけでなく、買い手の属性や目的を正確に読み解いた戦略設計が欠かせません。

投資家か、自己使用か。法人か、個人か。
買い手の志向や判断軸に応じて、アプローチの切り口や販売チャネルは大きく変わります。
そうした違いを把握し、戦略的に売却をデザインできることこそ、不動産会社の本質的な価値であると私たちは考えています。

まとめ

ワンルームマンションの売却は、資産の見直しや次の投資へ踏み出すための大切なタイミングです。
運用に伸び悩みを感じている方にとっては、いかに損をせず効率よく売却できるかが今後の資産形成に直結します。
 
本記事では「ワンルームマンション 売却 査定」の基本から落とし穴・正確な情報の備え方・信頼できる不動産会社の選び方まで、初めての方でもわかりやすく解説しました。
知識がなくても正しい判断材料を持つことで売却リスクは大きく減らせます。
焦らず冷静に現状を整理し必要に応じて専門家の力も借りながら、自分にとってベストな売却を目指して一歩を踏み出しましょう。

株式会社FGHは全国のワンルームマンション売却に特化した収益不動産の仲介業者です。

過去10,000件以上の取引実績、最新の取引事例、今後の経済情勢も踏まえ、お客様の様々な状況にあったオンリーワンプラン型のコンサルティングをさせて頂きます。

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高橋 咲百合
コラム監修 高橋 咲百合
資格

宅地建物取引士 / 賃貸不動産経営管理士 / 2級ファイナンシャルプランニング技能士 / インテリアコーディネーター

プロフィール

マーケティング部

新卒以来、不動産業界・建設業界に一貫して従事し、投資用ワンルームマンションの売買・管理・活用に関する豊富な実務経験を積む。
専門知識を活かしつつ、初心者の方にもわかりやすく情報を届けることをモットーに、コラム執筆や監修にも携る。
プライベートでは2児の母。家庭でも「お金の大切さ」を子どもと一緒に学びながら、楽しく金融教育に取り組んでいる。

このコラムを書いている人

マンション経営ラボ 編集者

マンション経営ラボ 編集者

最新の不動産投資情報や株式、投資信託、為替など幅広い投資コンテンツを掲載。 オーナー様自身で最適な不動産の購入・売却・運用の判断材料になる情報をタイムリーに提供いたします。

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