1200億円にもなる休眠預金について
眠っている銀行口座はありませんか?
2018年より施行された「休眠預金等活用法」をご存知でしょうか?
休眠預金とは、10年以上お金の出し入れがなく、金融機関との取引がない預金等のことをいいます。
この休眠となったお金は、金融機関から預金保険機構に移管され、NPO法人など民間の団体が行う公益活動に活用されるというのが、休眠預金等活用法のガイドラインです。
金融庁によれば、過去年間1,200億円も発生しているのだそうです。
国民一人当たりで考えても1000円ですからすごい金額ですよね。
でも、そのうち払い戻しされているのは500億円ほどだそうです。
残りの700億円・・
払い戻しのお手伝いをするので3%(と、できたら+6万円)の手数料を頂くビジネスモデルを閃いてしまい昨晩は眠れませんでした。
・・・
さて、この休眠預金ですが手続きをすれば預金を払い戻せるのです。
ATMからキャッシュカードで引き出すという通常方法では出せないので、金融機関窓口へ出向き、通帳や印鑑などで手続きを受ける必要があります。
引出しの期限がないので、手続きをすれば引き出しはいつでも可能です。
外貨預貯金・仕組預貯金・財形貯蓄は対象外ですが、普通預金や通常貯金、定期預金等は対象となっております。
なお、休眠口座になる基準は金融機関によっても異なる場合もあるため、10年よりも短い期間で取引停止になったり手数料が生じる場合もあり得ます。
また、故人の休眠預金であっても相続人が手続きをすれば引き出すことが出来ますし、相続税評価の対象にもなります。
故人の場合、本人ですら忘れていた場合見つけるのは困難かもしれませんが、預金通帳やキャッシュカード、銀行からの郵便物を手がかりに探してみるといいでしょう。
利用していた口座が休眠預金対象か否かは、取引のある金融機関に問合せることで確認できます。
一度開設したもののほぼ利用しておらず忘れてしまっている方などもおられるかもしれませんが、学生時代に開設したものや、金融機関の合併などで使用しなくなったものなど通帳などは一気に断捨離する前に見直した方がよさそうです。
お金管理の一環として、現在お持ちの口座含め今一度見直して整理してみることをおススメいたします。
休眠預金に関して金融庁ウェブサイトからQ&Aが出ていますので、詳しく知りたい方はぜひ一読ください。
このコラムを書いている人
aihara
東京都府中市生まれ 2級ファイナンシャルプランニング技能士
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