【ワンルームマンション売却】流れと用語を徹底解説
不動産投資は正しい知識で購入・運用をすることが求められます。
しかし不動産投資をしてみたはいいものの、あまり深い知識もなく不動産営業マンにいわれるがままに購入してしまい、投資でお金を増やすつもりが毎月の収支がマイナスになってしまった、そんな方もなかにはいるかと思います。
このまま持ち続けても不動産“投資”として成り立たないと判断した場合、今度は売却という選択肢も考えなければなりません。
また、いま売却を考えていない不動産オーナーもいつかは売却をする日が来るでしょう。
そんな時に困らないよう、今回はワンルームマンションの売却の流れについてお話しします。
1.不動産会社の選定
不動産の売却を進めるにあたって、どの不動産会社を通して売却するかというのは非常に重要なポイントとなります。
大手だからといって、マイホーム売買を得意とする会社にお願いしても高く売却はできません。
“餅は餅屋で”とはよく言ったものですが、投資ワンルームマンションを売りたいのなら投資ワンルームマンションに特化した会社を通した方が高値で売却できる可能性があります。
現状だとエンド投資家へ売るより、買い取り会社に売る方が高く売却できるというのをワンルームマンションに特化した会社は知っており、そのノウハウも持っているからです。
また、ワンルームマンション売却について多くの実績がある分、スピード感をもって取引を進めてくれるでしょう。
株式会社FGHは全国のワンルームマンション売却に特化した収益不動産の仲介業者です。
過去10,000件以上の取引実績、最新の取引事例、今後の経済情勢も踏まえ、お客様の様々な状況にあったオンリーワンプラン型のコンサルティングをさせて頂きます。
2.不動産会社との媒介契約
不動産会社が営業活動をするには、媒介契約を結ばなければなりません。
媒介の種類は3つあります。
(引用:全日本不動産協会より)
最近では、不動産売買の各種書類も電子的方法(電子契約)で交付することが可能になりました。
この段階で電子契約をもちいて進めることで、手間をかけずに、よりスピーディに販売活動を開始できます。
■指定流通機構(レインズ):不動産会社専用のコンピューターネットワークシステムのこと。
■電子契約:紙ではなく電子ファイルで書類を作成する契約。「デジタル改革関連法案」により2022年5月から不動産取引でも各種書類の電子化が解禁。
3.売却活動の開始
販売活動をするには売買価格を決める必要があります。
結論を言うと高額売却のノウハウを持った“投資用ワンルームマンションに特化”した不動産会社に現在の市場を聞いたうえで、ご自身で納得いく売買価格で話を進めていくのがおすすめです。
ちなみに不動産の売却には『仲介』と『買取』があります。
仲介は、不動産会社がもらえる仲介手数料に影響するため高値で売却できるよう努めてくれるメリットがあります。
一方の買取は、不動産会社が買い取ってリフォームを加えつつ利益も乗せて販売活動するため比較的に安値で買い取りされますが、自社で買い取る分売却まで短期間で済むメリットがあります。
■仲介:売主と買主の間に立って両者の契約をとりまとめること。
■買取:不動産会社が買主となって直接物件を買い取ること。
4.売買契約の締結
買主が決定したら、売主と買主の都合を考慮し契約日が決定されます。
契約は売主買主双方がそろって行うのが基本ですが、不動産会社が売主・買主別々に訪問もしくは不動産会社に来社していただいて契約する「持ち回り契約」という方法もあります。
契約時の流れは、重要事項説明書や売買契約書の読み合わせを行ない、署名捺印をしたのち、買主から手付金を預かります。
■重要事項説明書(重説):購入の最終決定前に物件の重要な事項について不動産会社が調査をもとに必ず契約が成立する前に説明するもの。
■売買契約書(売契):売主と買主の間で交わす不動産売買成立の証となる契約書。
■手付金:売買代金の一部を買主から売主に渡し、購入意思を表す意味もある。
5.決済・物件の引き渡し
決済は簡単にいうと、買主は売主に物件の売買代金を支払い、売主は買主に物件の権利を引き渡すことです。
まず、不動産会社は契約締結後2~3か月後を目処に売主買主の都合を考慮し決済日の調整をします。
売主は決済に向けて印鑑証明書や権利証などの各種書類の準備や、決済担当の司法書士から本人確認の連絡が来るのでその対応などを行っていきます。
また、売主にローンの残債が残る場合は、金融機関に一括返済の申し込み手続きを進める必要があります。不動産会社は決済に必要な清算書などの書類の作成をするので、金融機関から一括返済額がわかる書類が届き次第不動産会社に伝えます。
不動産会社は賃貸管理解除の手続き・賃料の精算や、建物管理会社の管理移行手続き等を行います。
決済当日は登記手続きのプロである司法書士立会いのもと買主から物件の残金の支払いを行い、売主から買主へ物件の所有権移転登記が行われ、すべての手続きは完了します。
■残債:金融機関から借り入れたローンのうち、未返済分(残額)のこと。
■不動産登記(登記):土地や建物の所在・面積・所有者の住所・氏名などを帳簿(登記簿)に記載したもの。情報は一般に公開され、法務局にて手数料を払えば閲覧・交付ができる。
■所有権:特定の物を自由に使用・収益・処分できる権利のこと。
まとめ
一般的なワンルームマンション売却の流れとしては以上です。
不動産会社に売却をお願いする際は、会社独自の流れや必要書類などもあるので、心配事や疑問は担当者に遠慮なく聞いて納得いく不安のない売却をしましょう。
このコラムを書いている人
nakatani
1985年 東京都生まれ 保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
関連する記事