【東京 ワンルームマンション売却】損しないための注意点
鮨屋でおいしいお鮨を安く食べるための秘訣はとにもかくにもそのお店の常連になることである、とミシュラン三ツ星の高名なお鮨屋さんのご主人が言われていました。
常連になることで気心が知れ、ついついサービスをしてしまうという趣旨だったと記憶します。
不動産業界も似たようなもので、実に身もフタもない話で申し訳ないのですが、ワンルームマンション売却で損をしたくないのなら、自分を託すのはこの人!というワンルーム専業の営業パースンを見つけて常連になるのが一番です。
え?だって売っちゃったら常連になれないじゃない?と思われたことでしょうが、これは売却を決断するまでの間の話で、売らないうちならボールはまだあなたの手の内にあるのですから、気がすむまで常連ヅラをしていればいいのです。
収益物件の検索サイトに掲載されている情報はあくまで希望価格にすぎず、相場の参考にはなりませんから、不動産業者だけが閲覧できるREINSというサイトの成約価格を教えてもらえるくらいの仲になればしめたものです。
ならばそのような営業パースンをどうやって見つけるか。
これもお気に入りの飲食店を見つけるのとたいして変わりはありません。
まずは第一印象がいいかどうか、繰り返し通う(話す)うちに違和感を覚えないかどうか、ワンルームマンションを持たれるくらいの方であればそれなりの社会経験はあるはずですから、ご自身の嗅覚を信じればよろしいと思います。
先方に大した知識がなければ繰り返し話しているうちに必ずボロがでますので、常連客の特権としてさまざまな角度から注文をつけてみるのもいいでしょう。
飲食店と勝手が違うのはこちらから探しに行くのが難しいことですが、コロナ禍以来ワンルームマンション投資市場は拡大基調にあって慢性的な供給不足が続いているため、電話であれ訪問であれDMであれ売りませんか営業には事を欠かないはずです。
こちらは常連客候補なのですから、よりどりみどりで気に入らない営業パースンを切り捨てていけばおのずから目が肥えてくるというものです。
損をしたくないのであれば、せめてこのくらいの手間ひまはかけていただきたいものです。
最後にひとこと、常連客のマナーとして、ここぞと決めたあとの浮気は禁物ですよ。
このコラムを書いている人
中村 彰男
1961年 東京生まれ 学習院大学経済学部卒業後、37年間一貫して不動産業に従事。 うち、ローンコンサルティングなど業務畑経歴24年。 実家をアパートに改築し賃貸経営を行うかたわら、 自身も不動産投資にチャレンジした経験を持つ。 保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/ビル経営管理士/宅建マイスター/管理業務主任者/賃貸住宅メンテナンス主任者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/不動産コンサルティングマスター/土地活用プランナー
関連する記事