ワンルームマンションの資産価値はどう決まる?将来的なリスクと魅力を徹底解説

公開日2025/08/25
更新日2025/08/25

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ワンルームマンションの資産価値はどう決まる?
ワンルームマンションは少額の自己資金からでも始めやすい投資として人気があります。
一方で、築年数や立地などの条件によって、将来的な資産価値に大きな差が生じることも事実です。

本記事では、ワンルームマンションへの投資における基本知識から、具体的に資産価値を高めるポイント、リスクや売却時の戦略までを徹底解説していきます。長期的かつ安定した運用を目指すためのヒントとして、ぜひご参照ください。

まず押さえたいワンルームマンション投資の基本

ワンルームマンション投資を始めるにあたって、最初に押さえておきたいポイントを整理します。
ワンルームマンション投資は、数ある不動産投資の中でも比較的少額から始めやすい点が特徴です。
特に単身者向け需要が多い都市部では空室リスクが低いと考えられ、家賃収入が安定しやすいメリットがあります。

一方で、管理費や修繕費といった維持コストが必要であり、購入価格の高い新築物件では経年による価格下落が起こりやすい点も見逃せません。事前に築年数ごとの価格推移や修繕計画を想定しておくことが不可欠です。

また、将来的な資産価値を保つためには、周辺エリアの開発計画や人口動向、賃貸需要の変化を定期的にチェックし、投資計画を柔軟に見直すことが重要です。
 

ワンルームマンションの特徴と魅力

ワンルームマンションはファミリー層ではなく、単身者層をターゲットにした投資商品です。
特に主要都市の駅近エリアでは、単身者需要が高く空室リスクを抑えやすい傾向があります。

初期投資やローン返済についてもファミリー向け物件に比べて負担が軽減されやすく、投資初心者でも取り組みやすい点も大きなメリットです。
また、部屋が小規模である分、改装コストや家賃設定などのバランスを取りやすいメリットもあります。

ただし周辺の競争状況によっては家賃下落のリスクもあるため、需要の安定した地域を選ぶことが肝心です。
 

新築・中古による資産価値の違い

新築物件は購入価格が高い一方で、設備や内装が最新で入居者に好印象を与えやすく、初期の修繕リスクが低いというメリットがあります。
ただし、経年による価値下落が購入直後に起こりやすく、数年で20〜30%ほど価格が落ちるケースも珍しくありません。

中古物件は購入時の価格が抑えられ、利回りが期待しやすい点が特徴です。
一方で、築年数の進んだ物件では設備老朽化や修繕リスクが高まりやすいので、管理状態や過去の修繕履歴をしっかりチェックし、今後発生し得るコストを見込んでおく必要があります。

また、築年が浅い中古物件では価格下落がある程度進んだ分、投資効率を高めやすい場合もあります。
最終的には、立地と物件のコンディションを総合的に見極めることで、リスクを低減しながら安定した収益を狙うことが可能になります。

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ワンルームマンションの資産価値を左右する主な要素

物件の資産価値を大きく左右する要因とは具体的にどのようなものかを解説します。

投資対象となるワンルームマンションの価格は、エリアの特性や需要・供給バランス、さらには物件の管理状態など、さまざまな要因によって変動します。
これらの要素を正しく把握しておけば、将来的な価格下落リスクをある程度コントロールすることが可能です。

たとえば都心の駅近物件であれば、地価や再開発計画の影響を受けるため、価格下落が起こりにくい傾向にあります。
反対に、競合する物件数が多いエリアでは空室や家賃下落のリスクが高まるので、慎重な見極めが必要です。

また、賃貸需要が高い地域かどうかは、周辺の仕事や大学、商業エリアとの距離などを踏まえて判断されます。
需要が根強い立地であれば、資産価値の維持につながる可能性が高いでしょう。
 

立地

駅から近いエリアや都心に位置する物件は、賃貸ニーズが途切れにくいため、価格が下がりにくい傾向があります。
通勤・通学の利便性が高い物件は空室期間を最小限に抑えやすく、長期的に安定した収益につなげやすいです。
さらに周辺地域の再開発計画や大規模施設の建設が控えている場合、将来的に資産価値が上昇する可能性があります。物件の購入前には、自治体やデベロッパーの情報を入手し、長期的な展望を確認しておくことが重要です。

逆に駅から距離がある物件や、周辺に競合が多いエリアでは家賃が下落しやすくなります。立地条件の良さが価格と価値を大きく分けるため、現地調査や相場確認を念入りに行うことが欠かせません。
 

需要と供給のバランス

ワンルームマンションの価格は、需要と供給のバランスによっても変動します。
特定のエリアで新築物件が次々に供給されると、既存物件の入居率や家賃水準が抑えられる可能性があります。
一方、単身者の増加が見込まれる地域や大学、オフィス街に近い地域では、物件数が一定でも入居希望者が絶えないため、空室リスクを減らせる傾向があります。

経済トレンドや人口動態を踏まえて物件選びをすることが大切です。
また市況や景気は変動し続けるため、地域の条件が一時的に悪化しても長期視点で利回りを確保できるかどうか、継続的に見極める姿勢が必要です。
 

築年数

築年数が進むにつれて下落していく価格をどう捉えるか、長期的な視点から検討します。
不動産は築年数が進むにつれて一般的に価格が下落しますが、その下落ペースは一定ではありません。
新築物件は購入直後に大きく価格が下がることが多く、築年数5年目くらいから下落率が緩やかになるケースが多いです。

築20年を超えると相場価格がある程度落ち着き、築35年を超えても利回り維持を期待できる物件も見受けられます。
ただし、このタイミングでも定期的なメンテナンスが行われていない物件は資産価値が下がりやすいため、管理体制が鍵になります。
将来的な価格下落を見込んだ上で、修繕計画やローン返済の計画を立てておくことが重要です。
市場の変動も見越しつつ、長期的な資産形成を目指しましょう。
 

新築時の値下がりと中古への切り替えタイミング

ワンルームマンションを新築で購入すると、完成後の短期間で20〜30%程度の価格下落が発生する場合もあります。
これは新築プレミアムが上乗せされている購入価格から、一般的な相場価格に落ち着く過程で起きる現象です。

こうした下落を避けたい場合は、新築のメリットと気になる下落リスクを慎重に比較し、時には中古への乗り換えを検討して利回りを高める戦略も現実的です。
築浅の中古物件は初期の値下がりが進み、尚且つ設備状態が良いケースも多いため、投資効率を高めやすいでしょう。

買い替えを検討する際は、物件のポータルサイトや不動産仲介会社を活用して同条件の物件を調査し、実際の売買価格を比較検討することが大切です。
 

都心vs地方都市

エリア選定はワンルームマンション投資における最大のポイントです。都心と地方の特性を比較検討します。
投資用ワンルームマンションのエリア選定では、現時点の需要だけでなく、将来性や再開発の可能性も考慮する必要があります。
都心部は依然として人口が集中しており、安定した賃貸需要が望める点がメリットです。

地方では再開発や観光需要、企業進出などのイベントがあれば、物件価値の大きな上昇が期待できる可能性もあります。
一方で、人口流出や競合などリスク要素も大きいため、情報収集やエリアの将来ビジョンを入念に確認することが大切です。

▼都心・地方都市のそれぞれのエリアについて詳しくみる▼
 

人口動向からみる都心vs地方都市

大都市圏では通勤効率を重視した単身者層が集まりやすいため、ワンルーム物件への需要が高い状態が続く傾向があります。
テレワークの普及によって地方への移住も一部では増え、多様な住まいのニーズが生まれていますが、全体としては都心回帰の流れが顕著です。

ここで、東京都と地方都市である福岡県の人口動態を比較してみましょう。
 

東京都の人口動態

東京都_ワンルームマンション平均賃料ランキング

※本グラフは、国立社会保障・人口問題研究所 将来推計人口・世帯数 日本の地域別将来推計人口 令和5(2023)年推計より株式会社FGHが作成したものです。

 

福岡県の人口動態

福岡県_人口動向

※本グラフは、国立社会保障・人口問題研究所 将来推計人口・世帯数 日本の地域別将来推計人口 令和5(2023)年推計より株式会社FGHが作成したものです。

このように、ワンルームマンションのメインターゲットである生産年齢人口は東京都は2030年頃まで増える予測ですが、福岡県全体でみると既に減少フェーズに入っています。

地方都市は同じ県内でも人口減少しているエリアと増加しているエリアの二極化が進んでいるため、よりマクロ的に見ていく必要がありそうです。
 

インバウンド需要や再開発が期待できる地域とは

インバウンド需要が高い観光エリアや大規模イベントが開催される都市は、短期的な宿泊ニーズを取り込めるケースもあり、賃貸需要が拡大する可能性があります。海外投資の流入が見込まれるエリアでは、グローバルな視点で物件の需要が形成されやすいです。

再開発プロジェクトが控えている地区では、オフィスや商業施設が増え、それを目当てに人が集まるため、賃貸需要が増加する見込みがあります。こうした地区に先行して物件を取得しておくと、開発後に資産価値が上昇する場合があります。

注意点としては、再開発計画や大規模プロジェクトはスケジュールの延期も珍しくないため、資金繰りなど長期的にサポートできる体制が不可欠です。安易な期待だけでなく、確度の高い情報を元に判断するのが重要です。

▼インバウンド需要が高いエリアについて詳しくみる▼

ワンルームマンション投資のリスクを回避するためには?

安定運用を継続するためには、どのようなリスクに備えるべきなのでしょうか。
不動産投資には常にさまざまなリスクが存在します。空室リスクはもちろん、家賃下落リスクや金利上昇リスクなどが挙げられます。

これらのリスクをあらかじめ想定し、適切な備えをしておくことが成功への第一歩です。
特に立地条件が良いエリアであっても、経済状況の変動や災害リスクなど、予期せぬ事態は発生し得ます。複数物件への分散投資や保険の活用など、リスク分散策を講じておくことが大切です。

さらにリスク管理の一環として、定期的なリフォームやリノベーションによって物件の競争力を維持し、突発的なリスク発生時にも損失を最小限に抑える計画性が求められます。
 

入居者ニーズ分析をし、空室リスクを減らす

ワンルームマンションの主要ターゲットは単身者や学生、社会人など多岐にわたります。周辺環境や職場へのアクセス、商業施設の利便性など、どのような層に向けた物件かを明確にすることで入居者のニーズに合った物件づくりが可能です。

また、物件のセキュリティやインターネット環境などの設備面も賃貸借契約を左右する大きなポイントです。周辺施設の充実度や交通網との連携を含めて、空室リスクを減らす施策を検討しましょう。

入居者ニーズを常に意識し、定期的に市場の動向をチェックすることで、賃料設定や設備の更新タイミングを見極められます。結果的に空室期間を短く保ち、収益を安定させることが可能です。
 

金利上昇とローン破綻を防ぐ計画的な資金繰り

投資にローンを活用する場合、変動金利が上昇すると返済額が増え、キャッシュフローが圧迫されるリスクがあります。
金利だけでなく、修繕費などの出費も考慮に入れ、手元資金に余裕を持つことが重要です。

複数の物件を所有している場合は、一部を固定金利にしておくなど金利リスクを分散させる戦略も考えられます。
投資規模に合わせた計画的な資金繰りを行うことで、破綻のリスクを低減できます。

また、経済ショックや景気変動の際に備え、積立や保険を通じて万が一のリスクにも対応できる体制を整えましょう。
これにより、長期的に安定した不動産投資運営が実現しやすくなります。
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出口戦略と売却時に高価格を維持するポイント

売却時により高い価値を確保するために、あらかじめ考慮すべきポイントを解説します。
ワンルームマンション投資では、将来的に物件を売却するタイミングも重要な戦略のひとつです。
需要が高まる局面で売却し、価格の上昇益を取り込むことができれば、投資全体の利益率をさらに高めることができます。
 

市況に合わせた家賃設定にする

周辺相場より家賃がとれていない状態だと、当然売却価格も競合物件より下がってしまいます。
一方で、弊社のお客様の中には更新のタイミングでうまく家賃交渉することで、利回りをコントロールできているオーナー様も多くいらっしゃいます。

よい管理会社であれば、オーナー様と入居者双方の利益を考え相場に見合った家賃設定をしてくれるはずです。
特に近年、東京都心3区(千代田区港区中央区)や大阪の都心部(北区中央区西区)では家賃は上昇傾向にあります。
 

相場観を身につける

実際に売却するときは、周辺相場や物件の稼働状況を踏まえた適正価格を設定することがポイント。
ポータルサイトでの売り出し価格や、実際の成約価格を調べ周辺の似た条件の物件がどの程度の価格で売買されているかを把握するのがおすすめです。
設定価格を市場と大きく乖離しないようにすることで、早期売却を狙いやすくなります。

また、相場観を身につけることで、不動産業者の言いなりにならなず有利な交渉ができるでしょう。
 

不動産会社の選定が売却成功率を上げる

売却を成功させるためには、信頼できる不動産会社と組むことが重要です。実績が豊富な会社ほど、幅広い買い手層との接点を持っているため、売却期間の短縮や高値での売却につながりやすいといえます。

仲介を依頼する際は、過去の販売実績だけでなく、担当者の提案力やマーケティング戦略も合わせて確認しましょう。広告の出し方やターゲット設定など、物件の強みを最大限にアピールできる会社を選ぶと効果的です。

交渉力の高さも大きな要素です。買い手との価格や条件交渉がスムーズに進むことで、結果的に売却価格やスピードに差がつくことがあります。優良な仲介パートナーを見つけることで、安心して売却活動を進められるでしょう。

まとめ:ワンルームマンションの資産価値を最大化するために

ワンルームマンション投資の重要ポイントを振り返り、最大化のためのポイントを一括整理します。
ワンルームマンションの資産価値は立地や物件の管理状態、需要と供給のバランスなど多面的な要素によって決まります。
初期費用が比較的少なく済む投資商品である一方、新築時の価格下落や空室リスクなど、押さえておくべきリスクも存在します。

長期的に資産価値を維持するためには、定期的な修繕計画や入居者ニーズの分析を欠かさないことが大切です。
さらに、築年数やエリア特性に応じて戦略を柔軟に変えていくことで、リスクを緩和しながら安定収益を狙えます。

出口戦略として、売却のタイミングや仲介会社選びを慎重に進めることで、高価格での売却を実現しやすくなります。
これらのポイントを踏まえて、計画的な資産形成を目指してはいかがでしょうか。

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山丸 慎太郎
コラム監修 山丸 慎太郎
資格

宅地建物取引士 / 賃貸不動産経営管理士 / 住宅ローンアドバイザー

プロフィール

代表取締役社長

代表取締役社長

2007年2月フォースグループ創業以来、投資用不動産仲介の第一線でキャリアを積む。

中古ワンルームマンションはもちろん、不動産全般に関する多岐にわたる経験と知識でお客様からの信頼も厚い。

   

これまで400名以上のお客様の資産形成のお手伝いをしている。

このコラムを書いている人

Sayuri Takahashi

Sayuri Takahashi

マーケティング部 保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/2級ファイナンシャルプランニング技能士/インテリアコーディネーター

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