【不動産投資 一棟編⑥】実効総収入(EGI)
2021.7.12
代表取締役会長 渡邊 勢月矢
【不動産投資 一棟編⑥】実効総収入(EGI)
前回は、「様々な投資指標」と「総潜在収入GPI」についてお伝えしました。
前回のコラムはこちらになります。
今回は、様々な投資指標の2つ目として、「実効総収入EGI」についてお話したいと思います。
実効総収入とは、分かりやすくいうと「現況収入」だと思ってください。
前回お伝えした潜在的にとれる収入GPIから支出として、空室損、未回収家賃を引き、純賃貸料収入を算出します。
純賃貸料収入から自動販売機や太陽光発電などの雑収入を足せば、実効総収入が算出されます。
●計算式
総潜在収入(GPI)
-空室損
-未回収損
=純賃貸料収入
+雑収入
=実効総収入(EGI)
実務では、現況家賃収入に雑収入を足して、実効総収入(EGI)から始めた方がわかりやすいかもしれません。実際、私はそうしています。
ポイントとしては、賃貸業の家賃収入は、会計上、事業年度を超える場合は、家賃が滞納されて収入がなくても賃貸料収入として未回収家賃も計上しなければならないという落とし穴をきちんと把握しておいていただきたいと思います(結構知らない方も多いです。)。
まあ、知っていても収入を計上されない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか・・
実効総収入は現況収入(駐車場、自販機、太陽光等含む)と抑えていただければ幸いです。
今回は、以上となります。
次回は、「運営費用」についてお伝えします。
このコラムを書いている人
渡邊 勢月矢
株式会社FGH代表取締役会長 CPM ® (米国不動産経営管理士)徳島県生まれ、広島県育ち。 大学卒業後、中小企業の営業支援を行う会社に就職。「個人投資家の目線に立った不動産売買仲介事業をしたい」との想いを抱き2007年2月、株式会社アーバンフォースを設立。その後、賃貸・売買部門を独立させ、株式会社FGHを設立・ホールディングス化。年間1000件以上の仲介案件を手掛け、通算10000件以上の適正な流動化を実現し、不動産所有者、購入希望者双方のニーズを満たすサービスを提供し続けている。 保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士