RENOSY ASSET (リノシーアセット)のメリット・デメリットと特徴
【目次】
都心の中古マンションに特化したRENOSY ASSET(リノシーアセット)
最近は、投資初心者でも手軽に不動産に投資できるようなサービスが増えてきました。
サービス自体が増加傾向にあるため、それらのサービスを運営する企業は各社特徴をアピールしています。
不動産投資と一口に言っても、アパートやマンション、宿泊施設やオフィスビルなどの大型施設など、さまざまな物件がありますよね。
国内物件か海外物件、新築・中古などの違いでも投資のポイントやコツが違ってきます。
各社が特徴を出している中で、都心の中古マンションに特化しているのがRENOSY ASSET(リノシーアセット)です。
クラウドファンディング業界では。まだ数の少ない中古物件を扱うという点で注目されています。
今回は、このRENOSY ASSET(リノシーアセット)の特徴やメリット・デメリットをまとめてみました。
RENOSY ASSET(リノシーアセット)の特徴
ENOSY ASSET(リノシーアセット)は、株式会社GA technologiesが運営するクラウドファンディングサービス。
株式会社GA technologiesは東証マザーズに上場している企業で、設立は2013年の3月、資本金は2020年4月段階で11億円、売上高は2019年度およそ390億円と好調です。
株式会社GA technologiesは、不動産テック総合ブランド「RENOSY」を運営しています。
「BEST BASHO(ベスト場所)」や「BLUEPRINT by RENOSY」といったAIやRPAを活用した研究開発や中古マンションのリノベーション設計施工までしています。
RENOSY ASSET(リノシーアセット)は、リアル×テクノロジーから名づけられたそう。
不動産投資の最先端に挑戦し、AIなどのテクノロジーを活用した事業を展開しています。
ビジネスの透明性と効率化を担保して、不動産の収益性や資産価値を客観的に評価するための独自のスコアリング指標を採用しているのが大きな特徴です。
そんなRENOSY ASSET(リノシーアセット)のクラウドファンディングは、1口1万円から不動産投資ができるサービス。
専門的な知識やまとまった資金がなくとも少額から不動産投資ができます。
面倒な手続きや不動産の運用を運用元がやってくれるので投資家自体がやることは投資先の選定だけというシンプルさが魅力です。
RENOSY ASSET(リノシーアセット)の始め方
RENOSY ASSET(リノシーアセット)のサービスを利用したい場合、出資者登録等をする必要があります。
出資を開始するまでにやることは以下の3ステップです。
ステップ1: 会員登録
RENOSY ASSET(リノシーアセット)HPの「会員登録はこちら」をクリックしていただき、必要事項の記載を行います。
会員登録に必要なのは、メールアドレスとパスワードの設定のみです。RENOSY ASSET(リノシーアセット)からお知らせを受け取るかどうかのチェックを行います。
利用規約や個人情報の取り扱いについての記載を確認したら、「確認メール送信」をクリックします。
メールアドレス登録以外に、FacebookのGoogleのアカウントから簡易に登録することも可能です。
会員登録自体は無料で、登録をしておくと投資案件の詳細を確認することができますし、新規ファンド情報などが届くようになります。
会員登録を済ませると確認メールが自動的に届くようになるので、さらに追加で情報を入力しましょう。
RENOSY ASSET(リノシーアセット)は法人の登録はできませんが、日本国内に出入金のための銀行口座があれば、海外居住者でも投資ができます。
ステップ2: 出資者情報の入力
会員登録を済ませたら、引き続きマイページから「出資者登録する」をクリックして必要事項の記載を行います。
出資者情報の登録として、氏名や住所といった基本上の他、本人確認のための書類を提出することになります。
ステップ3: 本人確認ハガキの受け取り
本人確認などの手続きが完了したら、登録した住所宛に本人確認コードが記載された圧着はがきが届きます。(住所欄は間違いのないようにしておきましょう。)
届いたら、RENOSY ASSET(リノシーアセット)のサイトにアクセス&ログインの上、マイページよりはがき記載の本人確認コードを入力します。
本人確認コードを入力すると、即座に取引ができるようになります。
RENOSY ASSET(リノシーアセット)の取引方法
RENOSY ASSET(リノシーアセット)で実際に出資を行うには、以下の3ステップが必要です。
ステップ1: 成立前書面の確認・ファンドへの出資の応募
まずは投資したい案件を、「ファンド一覧」から選定します。
物件の詳細を確認して出資を決めたら、電子取引に係る重要事項等を確認の上、「成立前書面」に同意することになります。
出資の下限額は1口1万円からで、出資の上限額は原則として100万円となっています。
出資口数を入力したら、次は投資応募です。
ステップ2: 出資確定のお知らせが届く
出資が確定致すると登録のメールアドレスに連絡が入るので、「匿名組合契約書」を確認した上で同意しましょう。
同意した後は、マイページから「成立時書面」を確認できます。
ステップ3: 出資金の入金手続き
RENOSY ASSET(リノシーアセット)の場合、出資金は出資が決定した後から専用口座へ出資金の振込をします。
入金の確認はマイページの「取引履歴」にて、入金の確認を行います。
出資金の金額は、取引履歴へ反映されるまで、時間を要する場合があるので、入金してから少ししてから行うのがおすすめです。
ファンドの運用が開始されると、マイページで運用状況を「収益詳細」から確認できるようになります。
運用期間が終了したら、財産管理報告書が送付されるとともに、償還日には登録した口座に分配金が振込まれます。
出資金を入金した後は、特に運用をすることもないので、投資家としては運用の進捗状況を確認するだけでOK。
物件管理や入居者募集などの手間をかける必要がないので、手軽に不動産投資を行うことができます。
RENOSY ASSET(リノシーアセット)のメリット
RENOSY ASSET(リノシーアセット)は、中古マンションを投資対象とするクラウドファンディングです。
それだけで独自性がありますが、それ以外にもさまざまなメリットがあります。
都心部の中古マンション限定でリターンが見込める
不動産投資で重要なのは、確実にリターンが見込める立地や物件内容であるかどうか。
RENOSY ASSET(リノシーアセット)では、不動産のプロが物件情報を仕入れて審査しているので、確実なリターンを得られる確率が高いです。
都心部は住宅の需要が高い上、中古マンションは新築マンションよりも低価格で提供されるので、随時供給がストップすることがなく、賃料が目減りしにくい利点があります。
また、融資がおりやすい案件も多く、不動投資の初心者でも安心して投資できるスペックの高い物件が多いのが魅力です。
不動産情報の基礎知識を集めることができる
RENOSY ASSET(リノシーアセット)は、不動産業全体に詳しい株式会社GA technologiesの運営で、総合テックブランドの「RENOSY」を運営しているので、不動産に関する情報を網羅的に学べます。
HPサイトから不動産に関するコラムを読むことができるので、クラウドファンディングに限らず、不動産情報の基礎知識を集めることができると評判です。
利用者の声を聞くことができる
RENOSY ASSET(リノシーアセット)では、利用者の声や実践例などの情報が豊富に提供されています。
不動産投資初心者は、「何をどうやったら良いのか分からない」「実際にやっている人はどのような形で取り組んでいるのか」と困惑することも少なくありませんが、そんな不安を取り除いてくれる工夫があります。
実際に投資をしている人の属性もさまざまで、ごく普通のサラリーマンであったり教員だったり、男性も女性もいるので参考になる人を見つけやすいです。
クラウドファンディング自体が新しいサービスなので、投資家の平均年齢が比較的若いのも大きな特徴でしょう。
ライフプラン診断もできる
RENOSY ASSET(リノシーアセット)では、人生100年時代のライフプラン診断がサービスの一環として利用できます。
この診断は6つの簡単な質問に答えるだけで、数分で最適な運用プランを診断してくれるのだそう。
診断内容に即した運用が感覚的につかめるので、不動産投資初心者・経験者問わずオススメしたいツールです。
途中解約や第三者への譲渡が可能
多くのクラウドファンディングサービスは、一度出資を決めて資金を拠出すると途中解約ができないケースがほとんど。
いわゆる損切りのようなことができないので、ファンドの売却時期を選べないのがデメリットでした。
しかし、RENOSY ASSET(リノシーアセット)は、1回1,100円の有料ではありますが途中解約手数料を支払うことで途中解約が可能。
また、第三者への譲渡についても同じく譲渡手数料を支払えば可能なので、資産を移動しやすいのがRENOSY ASSET(リノシーアセット)の大きなメリットです。
RENOSY ASSET(リノシーアセット)のデメリット
1口1万円から、気軽に中古マンション投資ができるRENOSY ASSET(リノシーアセット)ですが、投資である以上元本保証はないといったデメリットが存在します。
基本的な不動産投資のリスクを負うことになる
RENOSY ASSET(リノシーアセット)に限らず、不動産投資には不動産投資独自のリスクが存在します。
基本的に入居書からの賃料が主なリターンの源泉になるので、空室リスクはリターンの増減に直結します。
入居者がつかないと売却ができないこともあるため、期間延長や分配金の減少は避けられないでしょう。
しかしながら、投資家としては運用元からの報告を確認するしかできません。
投資対象が中古マンション限定である
投資対象が都心の中古マンションであることはRENOSY ASSET(リノシーアセット)の強みですが、同時にデメリットでもあります。
不動産投資ではさまざまなタイプの物件があり、RENOSY ASSET(リノシーアセット)だけでは、十分な投資対象の分散を行うことが難しいのです。
中古マンションはすでに建築されてから一定数経過したものばかりなので、新築よりも割安ではあります。
しかし、その分利回りとしても低くなりがちで、投資対象としての魅力的を感じられない人もいるのが事実。
他のクラウドファンディングなどを併用するなど、分散投資などの工夫が必要です。
短期間の運用になるのでリターンも相応
また、RENOSY ASSET(リノシーアセット)で扱うファンドは基本的に運用期間が3ヶ月〜1年程度と短期間のものが多いです。
それゆえ、長期的に不動産からリターンを得たい投資家には不向きな投資手法でもあります。
短期間で運用が終了するという点では、将来性などを考慮しなくても良いことになりますが、投資している実感を感じにくいなどのデメリットが存在します。
投資案件が少なく当選確率が低い
何より、現在RENOSY ASSET(リノシーアセット)で取り扱われたファンドは全部で16件。
新規案件が出ると自動的にファンド情報が投資家に伝わりますが、出てくる案件が少ないので募集開始からすぐに出資額が埋まってしまうケースが多いです。
また、抽選方式で出資者が確定しますが、その抽選内容の詳細も出資者側からは詳しく分からないところがあります。
かなりの倍率となっているので、当選する確率も高いとは言えません。
必ず不動産投資をしたいという方には不向きなサービスとなっているほか、投資案件が少ないとファンドの実績も少なくなうので、サービスとして評価しづらいという側面もあります。
RENOSY ASSET(リノシーアセット)の情報まとめ
RENOSY ASSET(リノシーアセット)は、都市部の中古マンションを中心として扱うクラウドファンディング。
東証に上場している企業が運用するサービスとあって安心感があり、不動産の基礎知識が学べるサイトを運営するなど、初心者向けの情報発信も積極的に行われています。
投資案件は多くありませんが、その分手堅い案件が多く、運用期間も短期なので不動産投資の成果を短期間で実感できるのも魅力です。
いくつかのデメリットは存在していますが、小口投資が可能で、いざとなれば中途解約も可能なので始めやすくやめやすいのがRENOSY ASSET(リノシーアセット)の最大のメリットといえます。
このコラムを書いている人
マンション経営ラボ 編集者
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