【完全版】ワンルームマンション投資にかかるランニングコストのすべて

更新日2025/11/20

\  このようなことがわかります  /

  • 不動産運用で毎月かかるランニングコストうちわけ
  • 黒字運用するためにはランニングコストは○○%におさえるべき!

【完全版】ワンルームマンション投資にかかるランニングコストのすべて
ワンルームマンション投資で安定した収益を得るためには、運用中にかかるランニングコストを正しく把握し、適切に管理することが不可欠です。
本記事では、ワンルームマンション投資の代表的なランニングコストの内訳や、それらを抑える具体的な方法について解説します。

初めてワンルームマンション投資に挑戦する方は、費用全体のイメージがつかみにくいかもしれません。
そこで、具体的な事例や目安、効率的な費用削減のポイントを整理し、投資判断に役立つ情報を提供します。

ランニングコストの理解が浅いまま投資を始めると、予想外の出費や収支悪化につながる可能性があります。
初心者の方ほど、その重要性をしっかりおさえておくことが成功への近道となるでしょう。

投資の成功は、ランニングコストをどこまで抑えながら物件の魅力を保ち、満室稼働を続けるかが大きな鍵を握ります。
必要な出費を見極め、適切にコストをコントロールすることで、安定したキャッシュフローを実現しやすくなるのです。
\ワンルーム売却ならFGHにおまかせ/
ワンルーム売却なら
\ FGHにおまかせ /
納得価格で最短4日のスピード売却!
18年間で築いた独自ネットワークから、優良な購入希望者をご紹介!
「サブリース付き」「空室中」など、難しい案件も安心してお任せください。

ワンルームマンションの主なランニングコストの内訳

ワンルームマンション投資では、以下のようなコストが継続的に発生します。それぞれの項目を理解しておきましょう。
 
✅税金
✅管理費・修繕積立金
✅賃貸管理費・サブリース手数料
✅保険料
✅ローン金利
✅【不定期発生】入居者募集にかかる費用
✅【不定期発生】突発的な設備の不具合
✅【不定期発生】修繕積立一時金
 

税金(固定資産税・都市計画税・所得税)

ワンルームマンションを所有していると、毎年固定資産税と都市計画税が課されます。これらは物件の評価額に基づいて算出され、立地や広さ、築年数などによって金額に差が出ます。
また、家賃収入がプラスになれば所得税も増える可能性があるため、税務面のシミュレーションがとても大切です。

固定資産税と都市計画税は毎年支払うものですが、家賃収入が不安定な時期に徴収があると、資金繰りが厳しくなるケースがあります。早めに支払時期を把握して、納税資金の準備をしておきましょう。

物件事故や大規模修繕などのリスクを踏まえつつ、税金を含めた総合的な費用が運用に与えるインパクトを考慮することが、長期的な投資成功のカギとなります。
 

こちらもおすすめ

 

管理費・修繕積立金

マンションの維持管理や将来の大規模修繕に備えるために、毎月あるいは毎年支払うのが管理費と修繕積立金です。
ワンルームマンションの場合だと、管理費・修繕積立金合計で毎月5,000~10,000円程度かかります。
管理費は共用部分の清掃や管理人の人件費などに充てられ、修繕積立金はエレベーターの交換や外壁の補修といった大掛かりな工事費用に使われます。

築浅物件であれば修繕費が比較的少なく済む反面、長く保有していればいずれ大規模修繕が必要となる時期がやってきます。物件の管理レベルや修繕積立金の積み立て状況をチェックしておくことは非常に重要です。

投資家としては、管理組合の運営状況なども把握し、適切に修繕積立金が積み立てられているか確認しましょう。将来的に管理費や修繕積立金が大幅に上がる場合、収支計画の見直しを迫られることもあります。
 

こちらもおすすめ

 

賃貸管理費・サブリース手数料

管理会社に委託すると、家賃の集金やクレーム対応などの業務を代行してもらえますが、当然ながらその手数料が発生します。手数料率は管理会社によって異なり、家賃収入の数%から10%前後まで幅があるのが実情です。

サブリースを利用する場合は、空室リスクを軽減できる一方で、一般的に家賃の10〜20%程度を手数料として差し引かれることが多くなります。サブリース契約には家賃保証の契約条件や更新時のリスクも含まれているため、慎重な検討が必要です。

賃貸管理費やサブリース手数料は、長期にわたって毎月差し引かれるコストです。サービス内容と費用面のバランスを見極めて、無理のない契約内容を選んでいきましょう。
 

こちらもおすすめ

 

保険料(火災保険・地震保険など)

火災保険や地震保険への加入は、物件を災害リスクから守る上で非常に重要です。特に日本は地震が多いため、地震リスクへの備えをするかどうかで保険料に大きな違いが生まれます。

保険内容によっては、自然災害による損害だけでなく、漏水や家財に関するトラブルにも対応している場合があります。建物の構造や築年数、物件のエリアなどによって最適な保険を検討しましょう。

年間保険料は数万円から、それ以上になることもありますが、万が一の費用を考えると必要な出費といえます。保険会社やプランを比較し、補償範囲と保険料のバランスを見ながら選ぶことをおすすめします。
 

ローン返済・金利負担

金融機関から融資を受けてワンルームマンションを購入した場合、毎月のローン返済額や金利がランニングコストとして発生します。
この返済額が家賃収入を大きく上回ると、キャッシュフローがマイナスになってしまうので注意が必要です。

ローンの金利は物件の購入時期や金融機関の種類によって変動し、借り換えによって金利を下げられる場合もあります。利息負担を減らして収益をアップさせるためには、定期的な見直しと行動が不可欠です。

融資面での計画が甘いと、家賃下落や空室リスクに直面した際に対応できなくなる可能性があります。適正な借入額と返済期間を設定し、金利の変動リスクなども考慮したうえで借り換えの検討を行いましょう。
 

こちらもおすすめ

 

【不定期発生】広告宣伝費・入居者募集にかかる費用

空室が続くと家賃収入が得られないため、入居者募集のための広告宣伝費や仲介会社へ支払う費用が発生することがあります。時間をかけてでも条件の良い入居者を見つけるべきですが、広告費がかさんでしまう点は注意が必要です。

一般的には、家賃の1〜2ヶ月分ほどを広告費や仲介手数料として支払うケースが多いとされています。しかし、立地や時期、物件の状態によってはさらに費用が発生する場合もあるため、余裕をもった資金計画を立てましょう。

入居者が決まるまでの間は家賃収入がゼロになるだけでなく、管理費やローン返済などの固定費は継続して発生します。空室対策を怠ると収支バランスが一気に崩れるため、入居率を高めるための戦略も同時に検討することが大切です。
 

【不定期発生】突発的な設備の不具合・修繕費

築後10年20年と経ってくると設備が寿命を迎えるタイミングにさしかかります。
計画的な設備交換と違い、不具合の場合は入居中に起こるケースが多いでしょう。
そのため、業者を比較検討する余地がなく相場より高めの修繕費用がかかることもあります。
 

【不定期発生】修繕積立一時金

古いマンションや、適切に管理されていないマンションで修繕積立金が不足し、「修繕積立一時金」というかたちで所有者から数十万~数百万徴収するケースがあります。
修繕積立金の額が安い・戸数が少ないなどの理由で修繕積立金総額が溜まっていないマンションで起こりがちです。
特に昨今の修繕人件費や材料費の高騰により、リスクは高まっています。

ワンルームマンション投資のランニングコストの目安

実際の費用水準は物件の条件や運営方針によって変わりますが、一般的な目安を押さえておくことが大切です。

毎月の手出しなく不動産運用を続けるのであれば、ローン返済を含めたランニングコストは家賃収入の8割程度に抑え、残りは突発的な修繕や空室時の募集費用などに備えておきましょう。

購入時のシミュレーションで家賃収入からランニングコストを差し引いて数千円の黒字しかない場合だと、一度修繕積立金が値上がりしたり金利が0.1%でも上がってしまうと一気に赤字転落します。

管理費や修繕積立金、税金などは年度ごとに変動する可能性もあり、また築年数を重ねるほど修繕費が増える傾向があります。
長期のシミュレーションを行い、将来かかるコストをできるだけ正確に見積もることが重要です。

ローン返済が大きい場合は、キャッシュフローに余裕を持たせるためにも、金利や借り換えのタイミングをこまめにチェックするようにしましょう。
無理のない資金計画こそが、安定した投資運営へとつながります。
 

築年数・立地による目安の違い

築古の物件は購入価格が安価になりやすい一方、修繕費や空室リスクが高まる傾向があります。築浅の物件は修繕リスクが低いものの、購入価格が高いためローン返済が大きくなる場合が多いです。

立地が良い物件は賃貸需要が高く、空室リスクが低いため、一定の安定収入が見込めます。しかし、同時に固定資産税や都市計画税が高くなる可能性がある点は押さえておいたほうがよいでしょう。

各項目を総合的に見極めながら投資判断をすることで、長期的な収益安定を期待できる物件選びにつながります。築年数や立地のメリットとデメリットを踏まえて、最適なコストバランスを目指してください。
 

実際のシミュレーション例

例えば都心部の築浅ワンルームマンション(家賃8万円)を想定すると、管理費や修繕積立金、賃貸管理費、ローン返済などを合計して月々のランニングコストが家賃収入の25〜30%程度になるケースがあります。

一方で、地方都市の築古ワンルームマンション(家賃4万円)であれば、購入価格が安くローン返済は抑えられるかもしれません。しかし、想定外の修繕費用や入居者募集費が増大して結局は出費がかさむ場合もあります。

どのような物件でも一定のリスクとコストがあるため、シミュレーションを基に入念に計画を立てることが成功への近道です。将来的な家賃下落や税制改正なども踏まえ、複数のシナリオを用意しておきましょう。

ランニングコストを抑えるための5つの具体策

ランニングコストを最適化するために、以下のポイントを意識することが重要です。
どれほど高い家賃収入が見込めるワンルームマンションでも、ランニングコストが過剰にかかると最終的な収益が落ちてしまいます。コストを抑えつつ高い入居率を保つためには、複数の施策を同時に伸ばしていくことが必要です。

管理会社の選択から設備投資、経費計上に至るまで、細やかな検討が必要となります。すべてを一度に最適化するのは難しくても、どこを優先的に取り組むべきかを明確化し、順次対策を行うことでコスト圧縮が可能です。

単に費用を削るだけでなく、長期視点で見たコストパフォーマンスを高めることも重要です。やみくもに経費を抑えてしまうと入居者の満足度が低下し、結果的に空室リスクが高まることにもなりかねません。最適なバランスを追求しましょう。
 

1) 適正な管理会社を選び、管理手数料を最適化

管理会社を選ぶ際には、単純に手数料の安いところを選ぶのではなく、サービス内容や実績、対応のスピードをよく比較しましょう。安すぎる管理手数料は、緊急時の対応や入居者対応に難がある場合もあります。

複数の管理会社から見積もりを取り比較することで、相場観が掴めるだけでなく、条件交渉もしやすくなります。例えば、空室対策や集客力が高い管理会社を選ぶことで、長期的には空室率を下げ、収益を安定させられる可能性もあります。

管理業務の質は入居者満足度にも直結します。適正な費用と質の高いサービスの両方を意識しながら、投資を成功に導くパートナーを選ぶようにしましょう。
 

2) 修繕や設備交換は費用対効果を検証する

マンションの老朽化や設備の劣化に対して修繕を行うことは必要不可欠ですが、実際にどれほどの費用対効果があるのかを見極めることが大切です。単純に新しい設備に交換するだけでなく、それにより家賃を上げられるか、空室率を下げられるかを考慮しましょう。

入居者の嗜好や地域特性を踏まえた設備投資なら、家賃収入の向上や退去率の低下につながる可能性があります。逆に投資費用が大きい割に効果が見られない場合は、かえって負担が増すだけになるでしょう。

修繕が継続的に必要になる物件場合は、長期的にどのくらいのコストを見込めるかを試算し、資金を確保することが大切です。投資効率を高めるために、こまめに設備点検や将来の修繕計画を立てることをおすすめします。
 

3) 経費として扱えるものを正しく計上・確定申告

管理費、修繕費、保険料、減価償却費などは経費として計上できる代表例です。これらを正しく申告することで、課税所得を抑え、税負担を軽減する効果を得られます。

確定申告のタイミングを逃さないためにも、月々の支出や領収書をきちんと管理し、どの項目が経費に該当するかを把握しておく必要があります。税理士に依頼するのも一つの手ですが、自分で理解しておくとより正確な経営判断が可能です。

特に減価償却費は現金の支出がなくても計上できる重要な経費項目です。物件の構造や築年数によって償却期間が異なるため、正確な知識を持って対応すると節税に大きく寄与するでしょう。
 

4) 不動産投資ローンの借り換えを検討する

毎月のローン返済や金利負担は不動産投資における大きなランニングコストの一つです。もし現在の金利が高いのであれば、金利の低い金融機関への借り換えを検討することで、利息を節約できる可能性があります。

借り換えには諸費用がかかる場合がありますが、長期的な利息軽減効果が大きい場合は、検討する価値が十分にあります。また、返済期間の見直しによって毎月の返済額を下げることができるので、キャッシュフローの改善にもつながります。

借り換えを行うタイミングや審査の問題もあるため、簡単には決まらない面がありますが、定期的に情報を収集し、有利な条件を探すことは投資家として大切な取り組みです。
 

こちらもおすすめ

 

【Q&A】ワンルームマンション投資のランニングコストに関するよくある質問

投資検討者やオーナー様が疑問に思いやすい、ランニングコストに関する代表的な質問に対する回答をまとめました。
初心者だけでなく、経験者でも見落としがちな疑問や不安点は多々あります。特に、収支の見極めやコスト削減のポイントなどは、物件のタイプや契約状況によってさまざまです。
以下のQ&Aを通じて、ランニングコストに関するよくある疑問を一つひとつクリアにし、投資活動に活かしていただければ幸いです。
 

Q1. ランニングコストは家賃収入の何%くらいを目安にすればいい?

一般的には固定資産税や管理費、修繕積立金、賃貸管理費、ローン返済などを含め、家賃収入の80%程度をランニングコストとして見込むケースが多いです。
ただし、物件の状態やローンの条件によっては、この範囲を大きく超える可能性もあります。
シミュレーションの際には万が一の修繕費や空室リスクも加味して、余裕のある計画を立てるのがおすすめです。予想外の出費に備えることで、キャッシュフローを安定させることができます。
もし毎月の手残りが少ない状態が続くと、思わぬ経済状況の変化に対応しにくくなります。常に収支状況をチェックし、ランニングコストを抑える施策を考え続けましょう。
 

Q2. 築古物件や中古物件では維持費が高くなるの?

築古物件や中古物件は新築に比べて購入価格が低めですが、設備の故障や老朽化による修繕費が高額になりやすいです。
大きな設備を交換しないまま放置すると、急なトラブルが発生して一度に大きな支出を強いられる可能性もあります。

ただし、前所有者が修繕に力を入れてくれている中古マンションもあるため、一概に築古が不利とも言い切れません。
例えば設備の中でも故障しやすい給湯器などは、築10年で交換していない物件より交換したての物件の方が故障リスクは低くなります。

内装関係の修繕費よりも気になるのが、「修繕積立一時金」の徴収です。
古いマンションや、適切に管理されていないマンションで修繕積立金が不足し、「修繕積立一時金」というかたちで所有者から数十万~数百万徴収するケースがあります。
購入前に管理組合の運営状況や過去の修繕履歴を確認し、そういったリスクがないか見極めましょう。

まとめ

ワンルームマンション投資を成功させるためには、ランニングコストの把握と対策が欠かせません。適切な情報収集とシミュレーションを行い、無理のない収支計画を立てましょう。

ランニングコストは、家賃収入や資産価値と同じくらい投資リターンに影響を与える要素です。税金や管理費、修繕費などを正しく理解し、経費としてしっかり計上することが、手残りを最大化するための基本となります。

物件選びの際は築年数や立地、管理体制などを総合的に判断する必要がありますが、投資終了までを見据えてコストを管理できるかどうかも大きなポイントです。しっかりとした運営計画があれば、安定収益につなげやすくなります。

日々の運用で課題を感じたら、借り換えや管理会社の見直し、修繕費用の最適化などを柔軟に検討してみてください。長期的な視点をもってコストコントロールを行うことで、ワンルームマンション投資における収益性を高められるでしょう。

高橋 咲百合
コラム監修 高橋 咲百合
資格

宅地建物取引士 / 賃貸不動産経営管理士 / 2級ファイナンシャルプランニング技能士 / インテリアコーディネーター

プロフィール

マーケティング部

新卒以来、不動産業界・建設業界に一貫して従事し、投資用ワンルームマンションの売買・管理・活用に関する豊富な実務経験を積む。
専門知識を活かしつつ、初心者の方にもわかりやすく情報を届けることをモットーに、コラム執筆や監修にも携る。
プライベートでは2児の母。家庭でも「お金の大切さ」を子どもと一緒に学びながら、楽しく金融教育に取り組んでいる。

\ワンルーム売却ならFGHにおまかせ/
ワンルーム売却なら
\ FGHにおまかせ /
納得価格で最短4日のスピード売却!
18年間で築いた独自ネットワークから、優良な購入希望者をご紹介!
「サブリース付き」「空室中」など、難しい案件も安心してお任せください。

このコラムを書いている人

マンション経営ラボ 編集者

マンション経営ラボ 編集者

最新の不動産投資情報や株式、投資信託、為替など幅広い投資コンテンツを掲載。 オーナー様自身で最適な不動産の購入・売却・運用の判断材料になる情報をタイムリーに提供いたします。

関連する記事