不動産投資をするなら「変動」と「固定」どっちがいい?
投資用物件を購入する際、大半の方がローンを利用されていらっしゃるかと思います。
そのローンには、「固定金利」と「変動金利」があり、どちらにしようか迷われる方も少なくありません。
今回は、不動産営業マン目線から今さら聞けない金利の疑問についてコラム化させていただきました。
固定金利とは
固定金利は、ローンの借入時にあらかじめ決められた期間において、決められた金利が固定されるローンになります。
固定金利期間中は、世の中の金利水準がどれだけ上昇したとしても、金利の見直しが行われないため、返済金額は変動しません。
- ○メリット
・金利が変動しない安心感があります。
・返済額が一定のため、収支計画が立てやすいです。
- ○デメリット
・変動金利よりも金利が高めに設定されています。
・今後、低金利で推移すれば変動金利よりも返済金額が多くなる可能性があります。
変動金利とは
変動金利は、返済期間中に定期的に金利の見直しが行われるローンになります。
金利タイプの中では、利率が一番低く設定されており、一般的に金利の見直しは、半年ごとに行われます。
当たり前ですが、金利が下がれば返済金額が減り、金利が上がれば、返済金額が増えます。
- ○メリット
・固定金利よりも金利が低めに設定されています。
・今後、金利の上昇がなければ、ずっと低金利を享受することができます。
- ○デメリット
・将来、金利が上昇するリスクがあります。
・金利が上昇すると返済金額が増えるため、返済が苦しくなる不安があります。
不動産投資をするならどちらを選ぶべきか
金利については、いろいろな考え方があるかと思いますが、私個人的には、今後、大幅な金利上昇の可能性は低いと考えているため、変動金利をおすすめいたします。
金利は、おもに資金の需要と供給のバランスによって決まるといわれています。
お金の量が一定であれば、お金を借りたい方が多いとき(需要が高い)に金利が上がり、お金を借りたい方が少ないとき(需要が低い)に金利は下がります。
この需給バランスが変化する要因としては、「景気」「物価」「為替レート」などがあります。
マイナス金利が導入されてから、ローン金利はいまだに低金利を推移しており、過去の金利推移などからみても、今後、金利が大幅に上昇する可能性は低いと考えています。
余談ですが、信金に勤めている私の友人も、「迷うことなく変動金利でしょ!」と話していました(笑)
ただし、そうはいっても金利が上昇するリスクはゼロではありません。
ローンを利用して購入する際には、たとえ金利が上昇したとしても返済に余裕をもたすことのできる資金計画が大切です。
ご自身のライフプランとも照らし合わせて検討してみてください。
このコラムを書いている人
渡邉 幸也
1990年 秋田県鹿角市生まれ 東京都日野市育ち 2013年 株式会社FGH入社。不動産業界歴10年のノウハウを生かし収益不動産のプロフェッショナルとして、数多くの不動産を仲介する。 現在は、投資用不動産の売却・販売など幅広く担当している。 保有資格:宅地建物取引士
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