【今注目の資格】賃貸住宅メンテナンス主任者について
昨年11月に公益財団法人日本賃貸住宅管理協会(以下、日管協)が、賃貸管理に関する新たな資格を創設したことをご存じでしょうか。
弊社のような賃貸管理を行っている会社はもちろん、物件を所有されているオーナー様にもおすすめの資格となりますので、今回はこちらの資格についてお話していきます。
「賃貸住宅メンテナンス主任者」とは?
「賃貸住宅メンテナンス主任者」は賃貸住宅の維持保全に係るサービスの向上と、維持保全に携わる人材の育成を通じて、安心・安全・快適な住環境を提供していくことを目的とした日管協が認定する専門資格です。
もう少しかみ砕いて言いますと、入居者様やオーナー様より建物や設備の不具合の相談などを受けた際に、初診判断(一次対応)ができる基本的で幅広い知識と提案力を身に着けることができる資格です。
大まかにいうと、下記のような内容を学習できます。
・建物と設備の基礎知識
・修繕対応の基礎知識
・消防設備の基礎知識
・外部改修工事の基礎知識
・巡回点検業務のチェックポイント
・法令点検とコンプライアンス
・原状回復の基礎知識
幅広い知識を習得できる当資格ですが、創設された背景にはいったい何があるのでしょうか。
創設された背景
2021年に施行された賃貸住宅管理業法において、賃貸住宅の維持保全が管理業務として定義されたことをきっかけに、賃貸住宅管理業者にはさらなる知識とサービスの向上が求められるようになりました。
また、賃貸住宅管理業者は、家賃の集金管理や入居者の対応を得意とする一方、建物や設備の修繕については専門の業者に外注している場合が多いため、建築構造や工法、具体的な修繕方法といったハード面の知識やスキルには課題がある状況と考えられています。
そんな賃貸管理業界の現状を鑑み、知識の獲得、スキルアップを目的とし、当資格は創設されました。
資格取得することのメリット
実際に資格を取得することで、さまざまなメリットが期待されています。
建物や設備の維持保全に関する幅広い知識を得ることはもちろん、的確な一次対応が可能になり、初動対応を誤り余計な出費に繋がってしまうことや、対応が遅れ入居者様を不安にさせてしまうなどと言った、二次被害や二次クレームを防ぐことができます。
また、ハード面の知見が広がることにより、外注業者からの提案に対して、より対等な立場で意見や要望を伝えることができるようになります。
その結果、よりオーナー様に寄り添った修繕や原状回復などの提案が可能になるでしょう。
オーナー様も当資格を学習することにより、管理会社から提案される工事内容がなぜ必要なのか、なぜこの費用がかかってしまうのか、などを理解できるようになります。費用負担について納得感を得られるようになったり、オーナー様から意見や要望を伝えられるようになったりというメリットもあります。
まとめ
時代に合わせ新しく創設された「賃貸住宅メンテナンス主任者」は、取得することで入居者様を安心させられるだけでなく、オーナー様の大事な資産である物件をお守りすることにも繋がります。
弊社では既に複数名が資格を取得しておりますので、賃貸管理のことだけではなく、物件について総合的なプロにお任せしたいというオーナー様は是非一度弊社にご相談くださいませ。
株式会社FGHでは、空室リスクや家賃の下落率も考慮した投資シミュレーター「投資スケルトン」をご用意しています。 FGH独自の2つの投資指標「売却運用率®」と「リスクパーセンテージ®」を用いて、ご所有の不動産の運用価値を分析することができます。
このコラムを書いている人
R. K
千葉県出身 保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
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