不動産投資コラム~管理で激変!マンションの価値~
不動産投資コラム~管理で激変!マンションの価値~
国土交通省から平成30年度のマンション総合調査結果が発表されました。
この調査は5年に1度実施されるもので、今回は平成30年11月から12月に行われました。
今回の調査結果によると特にトラブルがないマンションは23.2%に減少しており、何らかのトラブルを抱えているマンションが増えています。
発生したトラブルについては、居住者間のマナーをめぐるトラブルが55.9%と最も多くなっています。
弊社も同様のトラブルで相談を受けることがあります。
トラブル事例
都内の投資用ワンルームマンションを探していたAさん。
あるポータルサイトで、退居予定がでている相場よりも安い物件をみつけました。
すぐさま不動産屋に申込書を送り、手続きを進めました。
購入手続きはするすると決まり、空室になることを了承してオーナーチェンジで購入しました。
空室になり賃貸募集を開始すると、一ヶ月もたたずに問合せが!
購入した時よりもなんと八千円も高く賃貸が決まったのです。
これには思わずガッツポーズをしたAさん。
そんなAさんに賃貸管理をお願いしている管理会社から電話が・・
「入居者が一ヶ月で出ていくと言って困っている。」
「別の部屋で騒音があり、とてもじゃないが生活できないと言っている」というのだ。
慌てて現地に飛び、周辺に聞き込み調査をしました。
すると、事件はここ数ヶ月で起きており、現在も犯人はわかっていないがマンションから同様の退居が続いているとのことだったのです。
購入するときに仲介してもらった会社に問合せをしても売主はしらなかったとのことで、Aさんはトラブルが解決するのを祈る毎日です。
避けられない入居者トラブル
国土交通省によると居住者間のマナーをめぐるトラブルの具体的内容で最も多いのが平成30年度は、生活音が38.0%と最も多かったそうです。
マンションなどの集合住宅では、騒音トラブルがつきものといっても過言ではありません。
トラブルの処理方法として、「管理組合内で話し合った」が58.9%と最も多く、次いで「マンション管理業者に相談した」が46.5%、「当時者間で話し合った」が19.4%となっているそうです。
「マンションは管理を買え」といった声はよく聞かれますが、中古マンションは実際にどういった管理がされているか、なにかトラブルが発生していないか、収支状況は健全かといった点を自身で判断することが大切になってくるでしょう。
管理会社に丸投げをするのではなく、組合員一人一人が主体性をもち、マンションを経営していくというのが求められている時代なのかもしれませんね。
このコラムを書いている人
渡邉 幸也
1990年 秋田県鹿角市生まれ 東京都日野市育ち 2013年 株式会社FGH入社。不動産業界歴10年のノウハウを生かし収益不動産のプロフェッショナルとして、数多くの不動産を仲介する。 現在は、投資用不動産の売却・販売など幅広く担当している。 保有資格:宅地建物取引士
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