やがて、いのちに変わるもの       

公開日2021/12/18
更新日2022/01/07


一般投資家の参加できない市場が東京証券取引所にあります。TOKYO PRO Marketです。 その名の通りプロ投資家向けのマーケットで、特定投資家間での売買に限定されるため、私たちにはなじみ がありません。 上場する側からすれば、他の市場に比べて株式発行に対する資金調達は難しいものの、新規上場しやすい(基準が易しい)というメリットがあります。他市場(東証一部、東証二部、ジャスダック、マザーズ)への足掛かりとして、指定アドバイザー指導のもと、年々TPM上場会社が増えています。

■「東証一部上場」ではなくなります

かつての就職活動時期、「東証一部上場」は誰にとってもとてつもなくインパクトのあるワードだったと思いますが、これからは「東証プライム上場」「プライム市場上場」になりそうです。東京証券取引所の株式市場は2021年4月4日から新市場区分へ移行することになっています。が、TOKYO PRO Marketは変更予定ありません。

現市場区分 該当すると思われる新市場区分
一部 プライム
二部 スタンダード
ジャスダック(スタンダード) スタンダード
ジャスダック(グロース) グロース
マザーズ グロース
TOKYO PRO Market TOKYO PRO Market

 
市場区分見直しの目的は「曖昧になっている各市場コンセプトの明確化」「上場及び上場廃止基準厳格化」そして「海外投資家資金を呼びこみやすくする」といったところ。
移行への流れは、現上場会社が2021年12月30日までに新市場を選択申請します。 株主数・流通株式数・経営成績・財政状況等の適合審査を経て、上場維持基準を満たしていれば春に移行となります。
現状一部上場約2000社ですが、プライム基準を満たしていないケースもあります。未達でも残留を希望する場合はおおむね6ヶ月~1年の改善期間が設けられており、逆に基準クリアしていてもあえてスタンダードを選ぶ企業もあります。

■TPMまとめ

2012年発足からちょうど10周年を迎えるTPMは、他市場の再編による上場基準厳格化と、既にジャスダックやマザーズ等への再上場企業を輩出している実績もあることから、改めて注目を集めています。
来春以降、東京証券取引所の市場は、プライム・スタンダード・グロース・TPMの四市場になりますが、一般投資家からみるTPM銘柄は、プロの投資家から認められたお墨付きの注目株となるはずです。やがて生まれる命を育む市場として、TPMへの期待は益々高まっていくでしょう。

■おまけ

もちろん企業にとって上場が全てではなく、未上場の「大」企業もたくさんあります。表題のフレーズで有名なミツカンホールディングスや、ゼネコン大手の竹中工務店、旅行大手JTBや食品メーカーエースコック、小学館等々。 「俺たちだってマトモになれる」を創業理念にスタートし、業界シェアトップを目指す会社もあります。タンスのように豊富な引き出しと、羽毛ふとんのような心地よさで、お客様からもメンバーからも頼られ、感謝の言葉がもらえる人になろう。

このコラムを書いている人

石倉 直樹

石倉 直樹

1973年大阪生まれ、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、2級FP技能士、好きなキャラクターはねり丸、エルちゃんカルちゃん、昨年94年の歴史に幕を閉じたとしまえん、たくさんの思い出をありがとう。

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