戸建賃貸で失敗した理由~不動産投資コラム~

公開日2020/06/18
更新日2024/01/09

廃墟

数年前から注目される戸建賃貸

戸建と聞くと「持ち家」と考えるのが一般的ではないでしょうか。
 
ところが近年、夢のマイホーム購入が減っている事が分かりました。
 
総務省が出してる年齢別持ち家世帯率(戸建)
 
2013年:「25~29歳」の11.3%、「30~34歳」で28.7%、「35~39歳」で46.0%、「40~44歳」で55.8%
 
2020年:「25~29歳」の6.0%、 「30~34歳」で19.2%、「35~39歳」で33.8%、「40~44歳」で43.5%
 
この発表を見ると、マイホーム購入者が減っている事が分かります。
 
子供の出産や成長に伴い、購入は考えてないが戸建に住みたいファミリー層が一定数いるわけです。

戸建賃貸の特徴ってなに?

入居者から見た場合

なんと言っても周りを気にしなくても良いと言うのが大きいのではないでしょうか。
 
戸建てに住む方は、結婚や出産のタイミングなどが多いです。
 
子供がいる世帯のマンション生活では、子供の泣き声や走り回る音が上下左右の隣人の方に気を使います。
 
また戸建ではペットと一緒に暮らす事もでき、庭があれば家庭菜園、ものによっては駐車場代がかからないので、需要は十分見込めます。

 

オーナーから見た場合
以前書かせて頂いたコラムでもありましたが、オーナー様からすればランニングコストがかかりません。
 
詳しくはこちら(https://fgh.co.jp/2020/03/19/column-yukiya-5/
 
メリットデメリットはありますが、十分に戸建賃貸の需要はあります。
 
と、言うのも市場に戸建て賃貸自体が少ないからです。
 
戸建て賃貸が少ない=競合大家が少ないということですのでオーナーにとってはメリットと言えます。

戸建賃貸での失敗談

先日、ワンルームマンションを売却したオーナー様に、売却理由をお伺いした所、「戸建賃貸を増やそうと思ってます。」とおっしゃっていました。
 
お客様が所有していた物件は、ワンルーム1件(売却済み)戸建賃貸2件です。
 
埼玉に2件の戸建てを購入し、1件目の利回りは11.4%、2件目の利回りは15.7%とこれだけ見ると成功してると見えます。

 

問題が起きたのは2件目の物件です。
 
ある日入居者から連絡が入り、内容を聞くとシロアリを見た・・・床が浮いた感じがする場所がある・・・
 
ご自身で確認した所、シロアリの被害を発見しました。
 
至急シロアリ駆除の業者を探し、対処したそうです。
 
費用はオプションなど含め約60万円掛かったそうです。
 
利回り狙いで購入した2件目ですが、安いからと安易に手を出したら修繕で出費がかさむ可能性があります。
 
築古の中古戸建は物件価格が低い為、賃料が低くても利回りは回ります。
 
しかし修繕に要する費用は賃料と連動しない為、シロアリ、雨漏り、傾きがないか?
 
もしくはそれらがあっても耐えられる収支状況であることが重要です。

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このコラムを書いている人

渡邉 幸也

渡邉 幸也

1990年 秋田県鹿角市生まれ 東京都日野市育ち 2013年 株式会社FGH入社。不動産業界歴10年のノウハウを生かし収益不動産のプロフェッショナルとして、数多くの不動産を仲介する。 現在は、投資用不動産の売却・販売など幅広く担当している。 保有資格:宅地建物取引士

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