ワンルームマンションの修繕積立一時金とは?
投稿日2026/02/05

マンション購入を検討しているけれど、修繕積立一時金について詳しく知らないという方が多いのではないでしょうか。そこで今回は、修繕積立一時金を正しく理解するために、まずは基本的な仕組みから解説していきます。
修繕積立金と修繕積立一時金の違い
マンションを購入すると、毎月決まった額の修繕積立金を支払うことになります。修繕積立金とは、定期的に行われる共用部分の大規模修繕工事などの建物や設備の修繕費用に充てるために、購入者である区分所有者が積み立てる資金のことです。
一方、修繕積立一時金は、毎月支払う修繕積立金とは別に徴収される費用です。修繕積立金だけでは資金が不足する場合に臨時で集められる修繕費を指します。
修繕積立一時金の金額はマンションの規模や管理組合の財政状況によってさまざまですが、数十万円単位になるケースもめずらしくありません。大規模修繕時には、1戸あたり100万円以上の一時金が必要になることもあります。
毎月の修繕積立金で十分な修繕費を確保できていれば、修繕積立一時金が発生することはありません。
しかし、資材価格の高騰や想定外の修繕、新築時に低く設定された修繕積立金が見直されないまま年月が経過し、結果として資金不足に陥っているマンションも存在します。
購入時には修繕積立金が低い方が魅力的に見えるかもしれませんが、将来的に積立金の増額や一時金の徴収が必要になる可能性もあるのです。
修繕積立基金とは?
修繕積立一時金と似た費用として「修繕積立基金」があります。修繕積立一時金が大規模修繕のタイミングなどで臨時に徴収されるのに対し、修繕積立基金は新築マンション購入時に一度だけ支払う費用です。
金融機関によっては、マンションの購入価格に加えて、この修繕積立基金も住宅ローンに含められる場合があります。
修繕積立基金は、将来必要となる修繕に備え、初期段階でまとまった資金を確保することを目的としているもの。事前に資金を準備しておくことで、計画的な修繕を無理なく進めやすくなります。
まとめ
修繕積立一時金は、マンションを維持・管理していく中で、将来的に発生する可能性のある費用です。突然の出費に感じられることもありますが、計画的な修繕を行い、建物の安全性や快適な住環境、さらには資産価値を維持するために重要な役割を担っています。
マンション購入を検討する際は、毎月の修繕積立金や管理費だけで判断するのではなく、長期修繕計画の内容や積立金の水準が適切かどうかをきちんと確認することが重要です。
特に中古マンションの場合は、これまでの修繕履歴や修繕積立一時金の徴収実績、今後の修繕予定についても把握しておくことで、購入後の予期せぬ負担を避けやすくなります。
価格だけで判断するのではなく、「購入後も安心して住み続けられるか」という視点を持つことが大切です。
修繕費用について正しく知り、将来を見据えて考えることで、納得のいくマンション選びにつながるでしょう。
宅地建物取引士 / 賃貸不動産経営管理士 / 2級ファイナンシャルプランニング技能士 / インテリアコーディネーター
株式会社FGH マーケティング部
新卒以来、不動産業界・建設業界に一貫して従事し、投資用ワンルームマンションの売買・管理・活用に関する豊富な実務経験を積む。
専門知識を活かしつつ、初心者の方にもわかりやすく情報を届けることをモットーに、コラム執筆や監修にも携る。
プライベートでは2児の母。家庭でも「お金の大切さ」を子どもと一緒に学びながら、楽しく金融教育に取り組んでいる。
このコラムを書いている人

sakamoto
1985年 愛媛県今治市生まれ 保有資格:不動産コンサルティングマスター/宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/管理業務主任者/マンション管理士/賃貸住宅メンテナンス主任者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/簿記2級
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