不動産売却の売買契約時に失敗しないコツ
不動産に関する知識がなくても、不動産会社に依頼すれば売買は成立します。
しかし、こうすればよかった!失敗した!と後悔しないためには、ある程度の予備知識を持っておくべきでしょう。
不動産売買においては、売買契約時の失敗というより、事前準備を怠ったことによる後悔が結果として失敗したと感じる要因になりがちです。
今回は、投資ワンルームマンションを売却する際に行う「事前準備」にフォーカスしてお話しします。
所有物件の情報を整理する
自分がどのような物件を売却するのかを正しく把握していることで、よりスムーズな取引ができます。
なかでも新築で投資用不動産を購入した方は、営業マンにいわれるがまま現物も見ずに購入して、物件や収支の状況も把握していないことが意外に多いので、あらためて情報を整理しておきたいところです。
信じられない方もいるかもしれませんが、家賃がいくらでローンがどのくらい返済されているかもわからず、毎月の赤字にも気づかないオーナー様も実在します。
そんな状況に陥っていないかを確認するためにも、まずは手元にある物件に関する資料や収支の情報を確認・整理していきましょう。
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準備する資料・情報
- ■物件パンフレット
- ■謄本・公図・平面図
- ■賃貸借契約書・入居申込書
- ■委託契約書等(集金代行・家賃保証契約をしている場合)
- ■鍵(空室の場合)
- ■建物管理会社情報
- ■物件収支状況
- ■ローン状況(返済予定表など)
※手元にあると望ましい資料であり、すべてが必要というわけではありません。
相場を調べる
上記の情報から、近隣の類似物件の売り出し価格や売却事例を確認していきましょう。
プロ目線の不動産価値を知るためには、複数の不動産会社に査定を出すこともおすすめです。
当サイトでは、地域別の相場など知ることができるコラムを随時更新しています。
ぜひ参考にしてください。
▼東京都の相場
▼大阪府の相場
売却条件を明確にする
いくらで売却したいか、いつまでに売却したいかは、オーナー様各々の事情があるでしょう。そのため、まずは自分のなかで売却条件を明確にすべきです。
「いくらで売却したいか」は、一般的に売却価格を思い浮かべるかと思います。
しかし、実際には売却価格からさらに仲介手数料・登記費用・印紙代・税金などの費用が引かれるため、売却益から費用を差し引いた手元に残しておきたい額を明確にしておくことが重要です。
「いつまでに売却したいか」は、ある程度の期間を決めておかないと、いつまでも売却に踏み切れず、売却時期を逃してしまう可能性があります。
売りたいと思ったそのときが売り時です。最高の条件がそろうまで、それまでにはいつか売りたいといった計画は避けましょう。
仲介会社を選ぶ
不動産といっても戸建てやマンション、自分が住むためのものや投資用のものと大きく分野が違い、不動産会社も得意不得意があります。
ワンルームマンションの売却をするのなら、その分野に強い不動産会社を調べましょう。
今の時代はネット検索で会社の実績や評判、第三者目線での会社ランキングなどさまざまな情報を得ることができます。
実際に取引された方の感想はとても重要な参考情報になるので、不動産会社に依頼する前に一度調べてみてはいかがでしょうか。
まとめ
「卵の特売を狙ってたくさんのスーパーの特徴を調べ、チラシもかかさず見て、いつもより5分遠いスーパーに行きました」というエピソードは耳にしますが、「近々不動産を売却するので、寝る間も惜しんで勉強しています」という話は意外に多くないという実感です。
卵は安くなってせいぜい100円程度ですが、不動産は時期や仲介する会社によって何百万円変わることがあります。
卵に労力と5分の時間をかけるなら、不動産売却には更なる労力と時間をかけてもよいはずです。
おそらく当サイトのコラムを読む方々は不動産について熱心な方々が多いかと思います。
事前準備を怠らず、実際に動き出したらスピーディーに、を心がけて後悔のない不動産売却をしましょう。
\ FGHにおまかせ /

宅地建物取引士 / 賃貸不動産経営管理士 / 2級ファイナンシャルプランニング技能士 / インテリアコーディネーター
株式会社FGH マーケティング部
新卒以来、不動産業界・建設業界に一貫して従事し、投資用ワンルームマンションの売買・管理・活用に関する豊富な実務経験を積む。
専門知識を活かしつつ、初心者の方にもわかりやすく情報を届けることをモットーに、コラム執筆や監修にも携る。
プライベートでは2児の母。家庭でも「お金の大切さ」を子どもと一緒に学びながら、楽しく金融教育に取り組んでいる。
このコラムを書いている人

nakatani
1985年 東京都生まれ 保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士
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