ワンルームマンション投資は本当に儲からない?失敗事例と対策を徹底解説
【目次】

ワンルームマンション投資は、比較的少額から始められる不動産投資として人気を集めています。
しかし、実際には空室リスクや維持費、物件価値の下落などの要因から、期待するような収益を得られないケースも少なくありません。
初めて投資を検討する人にとっては、リスクの大きさや情報の不足が不安材料となりがちです。
本記事では、ワンルームマンション投資が“儲からない”とされる背景から、よくある失敗事例、そして収益性を高めるためのポイントや成功事例を詳しく解説していきます。
客観的なデータや事例をもとに、長期的視点で考える投資の重要性も合わせて紹介します。
投資を検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
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ワンルームマンション投資が“儲からない”とされる背景
ワンルームマンション投資の実情と、敬遠されがちな主な要因を解説します。
ワンルームマンション投資は比較的安価な初期費用で始められる点が注目されがちですが、実際には運用コストの増大や空室リスクなどが収益性を下げる要因になっています。
特に、修繕積立金や管理費といった固定費は築年数とともに上昇しがちで、家賃収入を圧迫する大きな原因となります。
こうした構造的な負荷を理解せずに参入する投資家が多いため、「儲からない」といわれる理由の一端となっているのです。
さらに、中古物件や地方物件については、入居需要の不安定さが収益性を左右します。
空室期間が長引くと、せっかくそれまで積み上げてきたプラス収支が結局マイナスになることも少なくありません。
こうしたリスクを把握しないまま短期目線で投資を始めると、意図しない形で損失を抱える可能性が高まります。
投資を続ける以上、空室期間の家賃収入ストップや物件価値の下落など、長期的な視点でリスクを見極めることが重要です。
見た目の利回りにとらわれたり、営業トークを鵜呑みにしてしまったりすると、想定外の出費に直面したときの備えが不十分になります。
結果として「儲からない」という結論に至る投資家も多く、慎重な判断が求められます。
ワンルームマンション投資の収益モデル
ワンルームマンション投資の収益源は、主に家賃収入と将来的な売却益の2つがあります。
家賃収入は毎月の家賃から管理費やローン返済などを控除した額が手元に残る仕組みですが、単身者向け物件は入居者の入れ替わりが多いため、空室リスクを考慮しなければいけません。
売却益についても、物件価値が上がるエリアを選べなければ利益を得るのは難しく、期待通りの結果が出ない可能性があります。
また、ローンを利用して購入した場合、金利負担や諸費用が経費としてかさんでいく点に注意が必要です。
家賃収入が安定的に得られないと、返済分をカバーできなくなるリスクが高まります。
こうした経費をあらかじめ把握し、計画的に資金を確保することが、投資を継続する上での基礎となります。
「やめとけ」と言われる主な要因
「やめとけ」と言われる大きな理由は、投資に伴うリスクを甘く見てしまうケースが多いためです。
営業マンの魅力的な説明だけを信じ、実際の空室リスクや修繕コストをしっかり把握しないまま購入を決めてしまうと、期待した収益が得られず結局赤字を抱えることになりがちです。
ワンルームマンションの営業マンは口がうまく、投資のメリットばかりを強調することも上手です。
そのような営業マンに押し切られて購入し、あとから後悔するオーナー様も多いようです。
こうした経験談が広く知られるようになった結果、ワンルームマンション投資にはネガティブなイメージがつきまとっていると考えられます。
もう一つの要因として、初心者は相場を把握せずに高値掴みをしやすいことが挙げられます。
割高な物件を購入してしまうと、家賃を高く設定できない場合にローン返済とのバランスが崩れ、収益を生み出すどころか赤字続きになるリスクが高まります。
特に、新築や、一時的な人気エリアの物件、営業マンに勧められるがまま購入したような物件は要注意です。
不動産投資は長期的な視点やマーケット分析、人の流れを見極める目利きが必要になります。こうした準備が不十分なまま「夢やイメージ」に走ると、実際のコストや管理の手間に翻弄されてしまい、結局「やめとけばよかった」と後悔する人が増えてしまうのです。
ワンルームマンション投資が儲からない5つの理由
コストとリスク面から、なぜ収益性が低下しやすいのかを5つに分けて詳しく解説します。
ワンルームマンション投資は比較的少額で始めやすい一方、細かなリスクやコストが利益を圧迫しやすい構造になっています。
また、5つの理由は互いに関連し合い、一つの問題が別の問題を引き起こすケースもあります。
たとえば、空室が長引くことによる現金収支の悪化が、必要な修繕を先送りする要因になり、さらに物件価値が下落して家賃設定を下げざるを得なくなるといった連鎖です。
こうした悪循環に陥らないためにも、事前の対策が欠かせません。
1. 空室リスクと家賃収入の不安定さ
ワンルームマンションは入居者の入れ替わりが激しく、空室期間が発生しやすいのが特徴です。
単身赴任や進学など、住居環境が頻繁に変わる人が多いため、契約期間途中でも転居が起こりやすい傾向があります。
空室期間中も管理費やローン返済は発生するため、安定収入を確保するには綿密な入居者募集とマーケティングが必要です。
また、一部屋の家賃収入が全体の収益を左右するため、空室が出ると予想以上にキャッシュフローが悪化します。
複数戸を保有する場合はリスク分散が可能ですが、1戸のみであれば1か月でも空室化すれば大きなダメージを受けかねません。
特に初期投資資金が少ない場合、このリスクを安易に見落としてしまいがちです。
空室率を下げるには、地域の需要を把握し、物件の立地条件や室内設備の魅力度を常に高める努力が欠かせません。
さらに、信頼できる管理会社と提携し、定期的に市場調査や賃料相場の見直しを行うことも重要です。
これらの取り組みが不足すると、家賃収入の不安定さが深刻化し、収益率の計画が大きく狂う原因となります。
2. 高額な購入費用や維持費
ワンルームマンション投資の魅力は、少額で始められるという点ですが、実際は購入時にも多くの費用がかかります。
物件の購入価格だけでなく、仲介手数料や登記費用、ローン事務手数料など初期コストが想像以上に高額となるケースがあります。
これらをローンに組み込む場合、後々の返済額が増えるため、手残りが少なくなることに注意が必要です。
さらに、管理費や修繕積立金が毎月一定の割合で徴収されるため、家賃収入がそのまま利益になるわけではありません。
築年数が経過するごとに管理費や修繕積立金の値上げが行われる場合もあり、こうした費用の増加が収益を圧迫します。
特に大規模修繕が必要になった際には、一時金としてまとまった額が必要になることも珍しくありません。
加えて、賃貸管理を委託している場合は、管理会社への委託費や入居者募集の広告費などが別途発生します。
こうしたコストが積み重なると、想定した利回りから大きく下振れする危険性があるのです。
物件を選ぶ段階で、これらの維持費や諸経費を慎重に見積もることが肝心となります。
3. 物件価値・家賃の下落リスク
築年数が古くなるほど、一般的に家賃を下げなければ入居者がつかない状況になる場合があります。
設備の老朽化や周辺環境の変化も、家賃設定に影響を与える大きな要因です。
さらに、競合物件が増えると家賃を見直さざるを得なくなり、収益が目減りしてしまう可能性があります。
また、売却を視野に入れている場合でも、築年数の経過とともに資産価値が大きく下がることが多いです。
新築物件は購入後すぐに数%以上の価値が下落すると言われることもあり、十分な値段で売却できないケースが少なくありません。
タイミングを誤ると、ローン残債を下回る価格でしか売れないリスクも存在します。
こうした下落リスクを緩和するには、立地の良さや長期的に安定した需要が確保できるエリアを選ぶのが重要です。
築年数が経過してもリフォームやリノベーションで魅力を保つ努力ができれば、家賃や売却価格の大幅な下落を抑えられる可能性があります。
投資家としては、定期的な市場調査と物件のアップデートが欠かせません。
4. 節税効果を期待しすぎてしまう
不動産投資では減価償却が可能なため、税金対策としてのメリットがあるとよく言われます。
しかし、実際には毎年の税負担を多少圧縮する程度で、キャッシュフローを劇的に改善するほどの効果は得られないことが多いです。
特に、借入金の返済は経費にならないため、安易に節税目的だけで投資を始めると収益が見合わずに失敗するケースがあります。
また、サラリーマン投資家が給与所得との損益通算を期待する場合もありますが、そもそも物件の収益性が低いと節税効果以上に負担が大きくなることがあります。
想定外の空室や修繕費が重なると、節税によるメリットを超える赤字を形成してしまう危険があります。
結果として、表面上は節税効果があっても実際にはキャッシュアウトが続く状態に陥ることもあるのです。
大切なのは、不動産投資を純粋に投資対象として判断し、十分に利回りが出るかどうかを検討することです。
節税はあくまで副次的なメリットであり、本来の投資目的である家賃収益や売却益が根本的に良好であることが成功の鍵となります。
投資を始める場合は、節税だけでなく将来的なリスクや資金繰りも総合的に考慮することが重要です。
5. 保険や年金代わりとしては不十分
ワンルームマンション投資を保険や年金代わりと考える方もいますが、空室リスクや家賃の下落リスクを考えると、安定性に欠ける面は否めません。
実際に、長期的な運用を見込んだ場合、景気変動や物件老朽化などで十分な収益を維持できない時期が出てくるかもしれません。
結果として、老後の生活資金を補うどころか、キャッシュフローが追いつかなくなるリスクがあります。
保険商品や年金の代用品として利用するのであれば、より安定した利回りを得られる金融商品と併用する方が安心です。
ワンルームマンション投資単独でリスクをすべてカバーしようとすると、いざというときに負担が大きくなります。
生命保険の代わりとしてローン期間中に団信(団体信用生命保険)が付与されることはメリットですが、それだけでは備えとして不十分です。
そもそも不動産市況は景気や政策によって変動しやすいものであり、投資家のコントロールを超えたリスクが存在します。
物件の資産価値が思うように伸びない、あるいは需要が低迷する可能性を考慮すると、安定した資産形成を目指す場合には組み合わせる金融商品や資金計画全体のバランスが重要です。
よくある失敗事例
実際に投資家が陥ってしまった事例を通して、どのような失敗パターンが多いのかを紹介します。
ワンルームマンション投資には一定の成功例がある一方で、リスク管理が甘かったり、計画が不十分だったりすることで失敗する事例も多く見受けられます。
特にサブリース契約の誤解や資金繰りの見通し不足など、初歩的な部分で大きく転んでしまうことが目立ちます。
ここでは、代表的な失敗例を3つ挙げて解説し、どのような点に注意すれば同じ過ちを避けられるかを考えていきます。
家賃保証の落とし穴で想定外のマイナス
家賃保証(サブリース)契約は、空室時でも一定の家賃収入が得られるように設定された仕組みです。
一見すると安定感があるように見えますが、契約内容により保証金額の定期改定や契約解除の条件が含まれているケースが少なくありません。
物件価値が下がれば保障家賃も減額され、結果として投資家が想定していた収益に大きなギャップが生じることがあります。
こうした落とし穴を避けるには、契約前に改定リスクや解除条項をしっかりと確認することが必要です。
サブリースを利用する場合でも、管理会社や契約内容を比較検討し、一定の空室時リスクに耐えられる資金計画を持っておくことが大切です。
空室続きでローン返済が困難
入居者が決まらない期間が長引くと、家賃収入が得られない一方でローン返済や固定費用は変わらずに発生するため、キャッシュフローに大きなダメージを与えます。
地域の需要を過大評価して物件を購入すると、結果として入居者が見つからず赤字が膨らむ状況に陥りやすいです。
特に、集客力の低い管理会社に任せきりにすると募集活動が十分に行われず、空室リスクがさらに高まります。
ローン返済が困難になると、最悪の場合は物件を手放す決断を迫られることもあります。
しかし、市場環境や物件の状態によっては思うように売れず、売却額がローン残債を下回る“オーバーローン”状態になるリスクもあります。
こうなると、投資から撤退するにしても追加で資金を工面しないといけない負のスパイラルに陥ります。
空室続きによるローン返済の困難を回避するには、立地選定や物件の魅力づくり、そしてこまめな募集体制の見直しが不可欠です。
また、経済状況が悪化した場合や修繕費用が増大した場合でも耐えられるように、一定の余剰資金やキャッシュフローを確保しておくことがリスクヘッジの基本となります。
高値掴みによる利回りの低下
不動産価格が高騰している時期に投資を始めると、購入価格が高くなる分だけ利回りが低くなりやすいのが実情です。
特に人気エリアや新築物件は需要が高いため、相場よりも高値で取引されるケースが多いです。物件のポテンシャルを正しく見極めないまま、高値で購入すると後々の収益計算が厳しくなります。
高値掴みの物件は、家賃を上乗せして回収を狙ったとしても需要と合わなければ空室リスクが高まります。
また、売却益を得られる期待が持てないまま、市場が下落局面に入れば損失を抱えるリスクが一層大きくなります。
特に、新築の価格下落は購入直後が大きい傾向があるため、短期売却での利益を期待する投資家は注意が必要です。
このようなリスクを回避するためには、相場や将来的な賃貸需要を慎重に調査してから購入を決断することが大切です。
似た条件の物件の家賃相場や売買実績を比較し、過度に割高な物件を避ける工夫が必要になります。
少しでも高く売り抜けようという短期目線ではなく、長期で安定収入を狙うスタンスが求められます。
ワンルームマンション投資で儲からない状態を防ぐには
リスクを最小限に抑え、長期的に安定した収益を得るために必要なポイントを整理します。
空室や修繕費による支出のリスクをゼロにすることはできませんが、あらかじめ対策を講じることで大きな失敗を避けることは可能です。
特に、物件選定やローン組成の段階で意識的にリスクをコントロールしていくことが重要になります。
ここからは、ワンルームマンション投資で“儲からない状態”を防ぐための具体的な4つのポイントを見ていきましょう。
これらの対策は、言い換えれば“投資の下準備”とも言えます。
投資家自身が不動産市場や賃貸需要をしっかりと研究し、妥協のない物件選びと計画的な資金繰りを行うことが求められるのです。
初心者にとっては難しく感じられるかもしれませんが、長期的に安定した収益を狙うためには避けて通れないステップです。
また、一度購入したら終わりではなく、運用を継続する中で情報収集や物件の見直しを怠らないことも大切です。
家賃相場や周辺環境は時とともに変化し、新しい投資手法やローン商品も次々に登場します。
常に最新の情報をキャッチしながら改善を積み重ねる姿勢が、“儲からない状態”を回避するための鍵となります。
立地・物件選定の重要性
立地が良い物件は、多少割高でも空室リスクが低く、一定の家賃収入が見込める可能性が高いです。
具体的には駅からの距離や商業施設へのアクセスなど、日常生活の利便性が入居者にとっての大きな魅力となります。
需要が安定していれば、多少の経済変動や築年数の劣化があっても大幅に家賃を下げる必要を避けられます。
物件選定では、周辺エリアの将来性や人口動向を調べるのが大切です。
再開発計画や大学・オフィスの集積などが進む地域であれば、長期的に需要を支えられる可能性が高いでしょう。
一方、人口が増加しないエリアや利便性が低い場所は、将来的な空室率の上昇が懸念されます。
これらの情報を丁寧にリサーチし、投資判断を下すことが成功への近道です。
また、新築・中古のどちらを選択するかも重要な要素です。
新築は初期修繕のリスクは少ないですが、購入直後の価格下落リスクがあり、中古はイニシャルコストが安めな一方、修繕のリスクが高い傾向があります。どちらを選ぶにしても物件のポテンシャルをしっかり見極め、リスクとリターンを比較検討する姿勢が求められます。
管理会社との連携・空室対策
空室対策は、投資家自身の努力だけでなく、管理会社との連携が不可欠です。
定期的な広告活動や入居者募集ルートの拡充、内見の際の対応など、管理会社がしっかり仕事をしてくれなければ空室期間が長期化するリスクが高まります。
管理会社を選ぶ際には、実績や口コミ、対応の早さなどをチェックしましょう。
入居者のニーズを満たすためのリフォームや設備投資も、管理会社の意見を参考に行うと効果的です。
例えば、室内洗濯機置き場や独立洗面台を求めるシングル層が多い地域なら、そのニーズを反映した物件の改装を検討するなど、具体的な施策を実施できます。こうした工夫が家賃の維持や入居率の向上につながります。
また、入居者とのトラブル対応やクレーム処理も管理会社の質が問われる部分です。
迅速かつ的確な対応が行われることで、空室対策だけでなく長期入居を促す効果も期待できます。投資家にとっては、物件運用のオペレーション全般を任せる相棒とも言える存在なので、管理会社選びには十分な時間をかけてください。
資金計画とローンの組み方
無理のない資金計画は、不動産投資で安定した収益を得るための基本中の基本です。
借入比率を高くしすぎると、空室が発生した際のリスクが膨れ上がるだけではなく、修繕や家賃滞納分など突発的な出費にも対応しにくくなります。ある程度の頭金を用意し、余裕を持たせた返済計画を立てることが望ましいでしょう。
ローンの商品選びでは、金利タイプや返済期間も重要な検討事項です。固定金利は金利変動リスクを回避できる反面、変動金利よりも金利が高めに設定される傾向があります。
一方、変動金利を選ぶ場合は、経済状況の変化で返済額が増えるリスクを理解し、いざという時のための貯蓄を確保しておく必要があります。
また、返済期間が長すぎると利息負担が大きくなり、全体的な収益率が低下する場合があります。短すぎると毎月の返済負担が増大し、キャッシュフローが悪化する可能性もあります。
自分の収入や投資目的に合わせて、無理のないローンプランを設定することが、長期的に安定した収益を目指すためのポイントです。
維持費・修繕費への備え
ワンルームマンション投資では、建物の経年劣化に伴って修繕や設備交換が必要になるため、定期的な維持費が必ず発生します。
これらは避けられないコストであり、物件を良い状態に保たなければ入居者が離れてしまう可能性も高まります。したがって、安定した収益を確保するためには、修繕費を見込んだ資金計画が求められます。
特に給排水設備や電気系統の故障は、緊急性が高くすぐに対応しなければならないケースが多いです。
このような突発的なコストに対応できるよう、一定の積立金を用意しておくと安心です。また、適切な保険に加入しておくと、火災や水漏れなど大規模なトラブルに見舞われた際の金銭的なダメージが軽減されます。
長期的に資産価値を維持するためには、見た目や設備の老朽化を放置せず、こまめに手を入れてアップデートしていくことが大切です。
投資家が物件に対して愛着を持ち、収益だけでなく物件そのものの価値を高める意識を持つことで、結果的に入居率や家賃の維持につながります。
ワンルームマンション投資に関するよくある質問
投資家が疑問に感じることが多い項目をQ&A形式で解説します。
ワンルームマンション投資では、節税や都心優位説、家賃保証のメリットなど、さまざまな話題が取り沙汰されます。
しかし、ひとつひとつの要素にはメリットとリスクがあり、初心者ほど全体像を把握しにくいという問題があります。
ここでは代表的な質問をピックアップし、シンプルに解説していきます。
Q&A形式で具体的な疑問点を整理すると、投資を行う際に注意すべきポイントがよりクリアになるはずです。
曖昧な理解のまま実施すると、後から「こんなことは聞いていなかった」という事態になりかねません。疑問点は事前に調べたり、専門家に確認したりしてしっかりと解消しましょう。
なお、ここで取り上げる質問はあくまで代表的なものに限られています。
実際には一人ひとりのライフプランや資産状況によって検討すべきことは異なるため、最終的な判断はご自身の計画や専門家のアドバイスを総合的に考慮して行うことが大切です。
Q1:節税目的だけで始めても大丈夫?
節税効果を狙って不動産投資を始める人も多いですが、節税メリットはあくまで副次的なものです。キャッシュフローがしっかり確保されないと、税金を抑えられても実際の手残りは増えません。
想定外の出費があれば結局赤字になり、節税以上の損失を被る可能性もあります。
したがって、最初から節税だけを目的にするのは避け、物件の収益性や将来の資産価値を見極めた上で判断した方が安全です。
家賃収益と節税効果がバランスよく得られればベストですが、先に収益の確保ありきという考え方を忘れないでください。
特に、減価償却の期間やローン返済のスケジュールなどもよく検討しないと、期待する税効果が実質的に小さいまま終わる場合があります。
家計全体でどの程度の収支改善が見込めるのかを計算し、無理なく投資を続けられる体制を整えることが重要です。
Q2:地方より都心部の方が有利なのか?
一般的には、都心部ほど賃貸需要が高く、空室リスクが低いとされています。
駅近の物件であれば単身者や学生、ビジネスパーソンなど幅広い層にアプローチできるため、家賃を多少高めに設定しても入居が決まりやすい傾向があります。
一方、地方の物件は価格が安い分、利回りが高く見えるケースもありますが、実際には需要の変動が都心より激しい場合があります。空室期間が長引くと利回りも一気に下がってしまうため、立地選択は慎重に行わなければなりません。
最終的には物件の潜在的な需要と購入価格のバランスを見極めることが大切です。駅徒歩圏や商業施設の充実度など、入居者が重視するポイントをきちんと押さえておけば、地方であっても都心以上に安定した収益を得られる可能性はあります。
Q3:家賃保証サービスは加入すべき?
家賃保証サービスは、空室時でも一定の家賃収入を得られる仕組みとして魅力的に映りますが、多くの場合、保証額が徐々に減額されるリスクや契約解除のリスクがあります。
経年劣化や物件価値の下落に伴って、保証家賃が想定以上に引き下げられるケースもあるのです。
また、保証が打ち切られた途端、集客に苦労して実質的に家賃収入が大幅にダウンするリスクも考慮しなければなりません。
こうした“落とし穴”を知らずに契約してしまうと、投資そのものをやり直さなければいけない事態に陥りかねません。
家賃保証を選ぶかどうかは、物件の立地や投資家自身のリスク許容度、そして管理会社の信頼度によって異なります。
条件が良ければメリットを享受できますが、契約条件を細かくチェックし、万が一のシミュレーションも行った上で慎重に判断することが大切です。
まとめ・長期目線でリスクとリターンを見極めよう
ワンルームマンション投資のメリット・デメリットを理解し、長期的な運用計画を立てることが成功への近道です。
ワンルームマンション投資で儲からない理由としては、空室リスクや維持費、高値掴みなどの要因が大きく影響します。
しかし、正しい知識とリサーチ、そして綿密な資金計画を持って取り組めば、安定した家賃収入や将来的な売却益を狙える可能性も十分にあります。
要は、短期で大きな利益を狙うのではなく、長期的にコツコツと運用できる体制を整えることがポイントです。
失敗例や負の側面だけを見て「ワンルームマンション投資は儲からない」と決めつけてしまうのは、やや早計かもしれません。
リスクを十分に認識し、物件選定や管理体制をしっかりと整えれば、適度なリターンを得ながら資産形成を進めることは可能です。
もちろん万能ではない投資手法ですが、他の資産運用との組み合わせ次第では有効な選択肢となるでしょう。
最終的には、自分のライフプランや投資目的と照らし合わせて、どのようなリスクを取れるかを判断することが重要です。
ワンルームマンション投資ならではのメリット・デメリットを総合的に捉え、将来の展望やマーケットの変化にも柔軟に対応できる準備をしておくことで、より安心して長期的な資産形成に取り組めるはずです。
\ FGHにおまかせ /

宅地建物取引士 / 賃貸不動産経営管理士 / 住宅ローンアドバイザー
株式会社FGH 代表取締役社長
株式会社アーバンフォース 代表取締役社長
2007年2月フォースグループ創業以来、投資用不動産仲介の第一線でキャリアを積む。
中古ワンルームマンションはもちろん、不動産全般に関する多岐にわたる経験と知識でお客様からの信頼も厚い。
これまで400名以上のお客様の資産形成のお手伝いをしている。
このコラムを書いている人

Sayuri Takahashi
マーケティング部 保有資格:宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/2級ファイナンシャルプランニング技能士/インテリアコーディネーター
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