マンション売却には平均4~6か月の期間がかかる!長引く原因と対処法を押さえて早期に売却しよう

公開日2023/03/09
更新日2024/01/12

「マンション売却にはどれくらいの期間がかかるの?」とお悩みではないでしょうか。

マンションの売却には平均4~6か月ほどの期間がかかります。

何が原因で時間がかかるのか、どんな流れで進めていくのかあらかじめ押さえておくべきです。

売却活動が長引く原因や対処法を押さえておくことで、早期に売却活動を終了できるかもしれません。

この記事を読んでポイントを押さえ、希望する期間で売却活動を完了できるようにしましょう。

マンション売却までにどれくらいの期間がかかる?

コンパクトマンション

マンション売却までには、およそ4~6か月程度の期間がかかります。

公益財団法人東日本不動産流通機構が発表している、「首都圏不動産流通市場の動向(2021年)」によると、売り出しから売買契約までの期間は平均74.7日です。

売り出すまでにおよそ1か月、契約から引き渡しまでにさらに1ヶ月程度の期間がかかることを考慮すると、全体で4か月以上、長ければ6か月程度の期間がかかるでしょう。

物件の条件によってはなかなか売れないケースもあり、この場合は6か月で済まないこともあります。

余裕を持った期間設定をしておき、なかなか売れないときの対処方法も押さえておくのがおすすめです。

マンション売却までの手順

マンション売却は、一般的に以下の手順で行います。

 

  • 事前準備
  • 売却査定
  • 不動産会社選び・契約
  • 売り出し価格の決定・売却活動開始
  • 売買契約の締結
  • 引き渡し

 

それぞれの手順について、簡単に流れを見ていきましょう。

事前準備

事前準備の段階では、下記の書類を準備しておきます。

 

  • 権利証または登記識別情報
  • 住宅ローンの残債が分かる書類
  • 売買契約書および重要事項説明書
  • 間取りが分かる書類
  • 固定資産税評価証明書または納税通知書

 

固定資産税評価証明書または納税通知書はご自宅に郵送されており、それ以外はマンションを購入した時点で手元にあるはずです。

不足がないよう揃えておきましょう。

売却査定

ある程度書類を揃えたら、不動産会社にマンションを査定してもらいます。

複数社に依頼し、実際に現地を見てもらう「訪問査定」をしてもらいましょう。

マンションの情報だけで査定をする「机上査定」では、売却時の参考にならない汎用的な価格しか出せないので注意してください。

不動産会社選び・契約

査定価格をベースに、不動産会社を選んで契約します。

マンションが早く・高く売れるかどうかは不動産会社とその担当者の手腕次第です。

一般的には査定が出揃ってから1週間程度で不動産会社と契約しますが、焦らずじっくり信頼できる不動産会社を選びましょう。

売り出し価格の決定・売却活動開始

不動産会社と契約したら、売り出し価格を決定し実際の売却活動に入ります。

売り出し価格はマンションが早期に売れるかを決定する重要なポイントです。

高すぎればなかなか売れず、安すぎれば損をしてしまいます。

担当者と相談し、適切な価格で売り出しをスタートしましょう。

売却活動が始まると、希望者が現れる都度内覧対応が入ります。

なるべく内覧の時間は希望者に合わせ、スムーズに行うのが早く売るコツです。

売買契約の締結

マンションを購入したい人が現れたら、いよいよ売買契約締結です。

売主や買主、不動産会社が一介になり、契約書の取り交わしやお金のやり取りをします。

契約が終わったら、管理会社やローンを組んでいる金融機関への連絡も忘れずに行いましょう。

次に行う引き渡しの2週間前までに金融機関に連絡しないと、ローンの返済手続きができず引き渡しが不可能になるので注意してください。

引き渡し

契約やお金のやり取りが終わったら、新しいオーナーにマンションを引き渡します。

当日は鍵を渡し、司法書士の登記情報変更を見届け、お金のやり取りをするのみです。

ただし住んでいたマンションを売却した場合は、引き渡しまでに引っ越しをする必要があります。

3月などの引っ越しシーズンに当たる場合、引っ越し業者を手配できず引っ越しが完了しないケースもあるので、余裕を持って早めに行いましょう。

マンションの売却に時間がかかる要素

マンションの売却において、特に時間がかかってしまう原因となる要素は以下の3つです。

 

  • 築年数が古い
  • 駅が遠い
  • 専有面積が広い

 

それぞれ見ていきましょう。

築年数が古い

買い手がマンションを選ぶ際に重視するポイントのひとつが築年数です。

築年数が新しいマンションほど早く、古いほど遅く売れる傾向があります。

買い手は「築10年以内のマンション」といったように、築年数に条件を設定しているケースが多いです。

そのため築年数が古いマンションは、このような買い手の選択肢から外れてしまいます。

築年数が古いほど、売却に期間がかかることは想定しておいた方が良いでしょう。

駅が遠い

駅が遠いマンションも売れにくい傾向があります。

買い手は築年数と同様に、「駅から徒歩10分以内」という条件をつけているケースが多いです。

特に都市部や首都圏ではこの傾向が顕著で、徒歩6分を切るマンションは平均よりも半月近く早く売れています。

駅から遠いマンションを売る場合も、ある程度の期間を見込んでおいた方が良いでしょう。

専有面積が広い

専有面積が80㎡以上の広すぎるマンションも、売却までに時間がかかる傾向があります。

居住と投資どちらの目的でも、最も需要が高く早く売れるのは単身や核家族での居住に適した40~70㎡のマンションです。

需要から外れたマンションは期間がかかると思っておきましょう。

マンションの売却にあまり期間がかからずに済むコツ

マンション売却に期間をかけないためには、マンション売却が得意な不動産会社に依頼するのがコツです。

マンション売却の実績が多い不動産会社に依頼すれば、以下の3つのメリットがあり売却が早く終わる可能性が高まります。

 

  • 売れる広告を打ち出してくれる
  • 需要が高まるタイミングを提案してくれる
  • 売れやすい売り出し価格を提案してくれる

 

マンション売却が得意な不動産会社は、広告やタイミング、価格設定まで幅広いノウハウを持っています。

マンション売却の実績が多い不動産会社に依頼し、早期に、かつ高くマンションを売れるように売却活動を進めていきましょう。

市場原理がマンションの売却期間を決める

マンションの売却期間を決めるのは市場原理です。

マンションが早く売れるのには、必ず下記のような理由があります。

 

  • 販売価格が相場より安い
  • 希少性または需要が高い

 

相場より安い物件はもちろん早く売れます。

そのため、高く売りたいからと言ってむやみに販売価格を高くしてはいけません。

もちろん需要がない物件は売れにくく、早期に売れるには地域におけるマンションの数が少ない、もしくはマンションの数が居住希望者に対して足りていない状況が必要です。

理由もなくマンションが売れ残るということはないので、なかなか売れない場合は市場原理に即しているか確認してみましょう。

マンションがなかなか売れないときに試すべき対処法

マンションがなかなか売れないときには、下記の対処法を試してみましょう。

 

  • 売り出し価格の見直し
  • 内覧対応の見直し

 

それぞれの対処法について解説します。

 

売り出し価格の見直し

マンションの売り出し価格が適正でない可能性があります。

REINS Market Informationなどを確認し、再度価格相場をチェックしてみましょう。

売り出しているマンションと近い築年数、間取りのマンションの価格を確認し、相場と離れている場合は価格を下げないと売れない可能性があります。

なかなか売れないと思ったら、相場に合わせて再度価格の見直しを行いましょう。

内覧対応の見直し

内覧希望者がいるのに売れない場合は、内覧対応に問題があるかもしれません。

徹底したクリーニングを行い、部屋が広く見えるように家具の配置を変えてみましょう。

買い手は見た目の印象だけで購入を敬遠することもあるので、覚えておいてください。

高い値段でも短期間で売却できる例

高い値段でも短期間で売却できる例は以下の2つです。

 

  • 駅に近く築年数が新しいマンション
  • 好立地のタワーマンション

 

駅に近いマンションほど高く売れる傾向があり、さらに築年数が新しければ人気が高まります。

また資産価値の高いタワーマンションは高所得者層に非常に高い人気があり、立地がよく周辺施設が充実していれば相場度外視で売れる可能性もあるでしょう。

「需要に対して供給が足りていない」か「高所得者層に人気がある」のが早期に高い値段で売れるための条件といえます。

条件に合致しない場合は、高い値段をつけてもなかなか売れない可能性が高いことは覚えておきましょう。

まとめ

マンションの売却にかかる平均期間は4~6か月です。

築年数や立地などの条件によっては、それ以上の期間がかかることもあります。

記事内で紹介したコツや対処法を押さえて、売却活動を希望の期間内で完了させましょう。

 

メタディスクリプション

マンション売却には平均4~6か月程度の期間がかかります。築年数や立地、面積などの条件に左右されるのです。その上で市場原理に即したマンションが早く売れる傾向があります。早く売れない原因と、その対処法を押さえてスムーズにマンションを売却しましょう。

このコラムを書いている人

新田 知也

新田 知也

2015年 株式会社FGH入社 静岡県出身 不動産仲介営業、マーケティング戦略、DX戦略、当社独自サービス「投資スケルトン」開発の経験を経て、2021年にマーケティング部を立ち上げ。 2022年4月 同社執行役員に就任。 リアルとデジタルの融合をテーマに様々なコンテンツの企画、プロデュース、ディレクションを担当。お客様に「驚き」と「感動」をお届けいたします。

関連する記事