レインズって何?一般の人が見る方法はある?
レインズ(REINS)って何?①
不動産を売却する際に利用される「レインズ」というシステムをご存じでしょうか?
レインズとは、国土交通省指定の不動産流通機構が運営をしている不動産の情報ネットワークシステムのことを言います。不動産流通機構とは、不動産取引の適正化と円滑化を目的とした組織です。
「Real Estate Information Network System」の頭文字を取って『レインズ(REINS)』と呼ばれており、財団・社団法人など全国で4つに分かれています。
東日本レインズ(東日本不動産流通機構)
中部レインズ(中部圏不動産流通機構)
近畿レインズ(近畿圏不動産流通機構)
西日本レインズ(西日本不動産流通機構)
レインズは、登録した不動産会社のみが物件情報を閲覧できるシステムなので一般の方はアクセスできません。
業者しか見られないのであればあまり関係ないのでは?と思われるかもしれませんが、売却物件の情報をレインズに登録することによって、多くの不動産会社がその情報を閲覧することができます。その結果、スピーディーに物件を売却できる可能性も大いにあるのです。
公益財団法人・東日本不動産流通機構(東日本レインズ)ではレインズを利用するメリットとして以下3点を挙げています。
①媒介契約制度に基づく登録によって、不動産取引を安全に行うことができる
②豊富な取引事例を参考にして、適正価格で安心な不動産取引を行うことができる
③不動産流通業界全体のサポートによって不動産取引を円滑・スピーディーに行うことができる
レインズに掲載される物件情報について
レインズに掲載されている物件の情報は、売却価格・所在地・面積・築年・間取り・階数・設備や管理会社等、多岐に渡ります。ネット掲載のため情報はリアルタイムで反映されます。
レインズに登録される物件について
前回のコラムでは、不動産を売却する際に不動産会社と結ぶ媒介契約について紹介をしました。
そのうち、専属専任媒介契約と専任媒介契約においては、レインズ登録とレインズ登録証明書の売主への交付が必須となっています。
一般媒介契約の場合においてはレインズ登録義務はありませんが、不動産会社が任意で登録することもできます。
専属専任媒介契約:媒介契約締結日の翌日から5日以内に登録
専任媒介契約:媒介契約締結日の翌日から7日以内に登録
※いずれも不動産会社およびレインズの休業日は除く
一般媒介契約:登録義務なし(任意)
レインズ登録とは関係のない話になりますが、媒介契約を結ぶと、不動産会社は宅地建物取引業法により、売主への業務処理状況(売却活動の状況など)の報告義務を負います。
専属専任媒介契約の場合は1週間に1回以上、専任媒介契約は2週間に1回以上、文書または電子メールで行います。
一般媒介契約の場合は報告義務はありませんが、売主側から不動産会社に報告を求めることができます。
まとめ
前回のコラムと今回のコラムで、媒介契約からレインズ登録までの流れを解説しましたが、いかがでしたか?
次回は、自身の売却物件がレインズ登録された時の確認方法について解説いたします。
このコラムを書いている人
sakamoto
1985年 愛媛県今治市生まれ 保有資格:不動産コンサルティングマスター/宅地建物取引士/賃貸不動産経営管理士/管理業務主任者/マンション管理士/賃貸住宅メンテナンス主任者/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/簿記2級
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